時代のあおりか? 良いホームページ や ブログが閉鎖される 昨今。

必要な情報は印刷して紙で残しておかないと いつ見られなくなるか分かりません。

 

今日はGICフィルターの回路図を見ていて不思議に思ったことなどダラダラ書いて行きます。

ついでに今では普通には見られなくなったページも紹介していきます。

本題に入る前にビッグなページが消えてしまいました。

efuさんのページ(http://efu.jp.net)です。WaveSpectraで有名も有名。

現在は internet archive でクロール結果の閲覧が可能です。ソフトのDLも可能。

■消えたページ第1弾  Since 1998/06/20

http://efu.jp.net

  ↓↓↓

https://web.archive.org/web/20191223114706/http://efu.jp.net/

サイト丸ごとコピーされて残っています。

 

 

 

さて本題です。

最近、といっても 2020~2021年、

AnalogDevices社の石井氏が GICにスポットライトを当てていたので

難解なGICの理解に繋がるかも?と 公開された記事を読んでいました。

石井聡の回路設計WEBラボ

---------------------------------------------------------------------

TNJ-070 : 高性能LPFであるFDNR型フィルタの仕組みをお勉強してみる(前編) LCフィルタから始まり、GIC回路、負性抵抗など謎が深い

https://www.analog.com/jp/education/landing-pages/003/jp-web-lab/tnj-070_study_about_fdnr_01.html

 

TNJ-071 : 高性能 LPF である FDNR 型フィルタの仕組みをお勉強してみる(中編)FDNR のモトとなる GIC 回路の原理検討に深くダイブしてみる

https://www.analog.com/jp/education/landing-pages/003/jp-web-lab/tnj-071_study_about_fdnr_02.html

 

TNJ-072 : 高性能 LPF である FDNR 型フィルタの仕組みをお勉強してみる(後編)クリスマス・ソングから気づく経営戦略論と FDNR 型フィルタ

https://www.analog.com/jp/education/landing-pages/003/jp-web-lab/tnj-072_study_about_fdnr_03.html

---------------------------------------------------------------------

 

難しい公式はさておき、

GICの基本形は下の図8のようになっています。

Zのところに何が入るかで何種類かトポロジーがありますけど。

ここでいきなり Accuphase F-25のカタログから

GIC型のローパスフィルターの図を引っ張り出してくると

入力と出力にそれぞれ理論では登場してこなかった抵抗器とコンデンサーが現れます。

果たして? この抵抗器の働きは何なのでしょう?

コンデンサーと並列に抱かせる意味は?

 

電子部品、それも市販品ともなれば抵抗1本にも意味がありますよね。

要らないものは装着しない。

素人がその意味を知ろうとするのは無謀というものですが、趣味なら好きにすればいいです。無謀に挑戦するうえで非常に役に立った情報は ウチカド(UtiCd)氏のホームページでした。その情報は2019年に閉鎖された Yahoo!Geocities(ジオシティ)にあっため基本的には見る事ができません。しかし、internet archiveで閲覧可能です。

■消えたページ第2弾  Since 1998/09/21

http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4999/main/index.html

  ↓↓↓

https://web.archive.org/web/20190318214746/http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4999/main/index.html

作動していませんが、アクセスカウンターの設置が時代を感じさせます(^^

このコンテンツの中の「LM3886パワーアンプ」が、正にコンデンサー・抵抗器の1本に至るまで全てに理由を付けていらっしゃる記事で、その解説に素人の私は有難さを感じるのでした。何度読み返したか分かりません。

「球の上にも3年」「60歳からのオーディオ」思い起こせば色々なページが失われたGeocitiesにはあったような気がします。うーん、懐かしい。 ※「球の上にも3年」さんは健在でした。実はGeocitiesですらなかったかも???

 

先に答えを書いてしまうと、先の抵抗器

GICとはあんまり関係が無くって、オペアンプの微量な入力バイアス電流を流すためのものでした。

コンデンサーは直流を通さないので、電流のための直流パスを作る意図。

電流は微量なので1MΩとか10MΩでも?良いみたい。 ふーん・・・(実は解ってない)

※UtiCd氏のホームページとは別の場所から答えが見つかりました。

 

トランジスタのベースに起因する入力バイアス電流を流さないとオペアンプが期待通りの仕事をしないんだとか?本当かなぁ?しかし、ピコアンペアとか凄いのになるとナノアンペアの為にそんな事をするんですねぇ。

オフセットが出るのでオペアンプの入力バイアス電流は嫌いなんですけど、流さないと都合が悪いとは!!

存在理由を調べていくと、こういう驚きがあります。

 

 

オペアンプといえば、10年程前には強烈な個性を持つ人が居ました。

船橋さん??? http://ww6.tiki.ne.jp/~funabashi/op-amp-2.html

Tiki Tiki インターネット ダイヤルアップ時代にプロバイダでお世話になったかも。

ダイヤルアップというのは モデムで電話かけてネット接続する ピーピーピー ビガーーーーーー

ビコン!ビコン! の 時代です。 『市販 OP Amp の特性』 という記事が

過激で有名でした。 こちらも Internet archive に サイトのコピーが保存されています。

■消えたページ第3弾  Since 1999/07/20

http://ww6.tiki.ne.jp/~funabashi/op-amp-2.html

  ↓↓↓

https://web.archive.org/web/20120104134431/http://ww6.tiki.ne.jp/~funabashi/op-amp-2.html

読むと、気分を害される人がいるのは必至なので 普通の人は読まないで下さい。これはもう戦(イクサ)。

 

とっつき易いのはオペアンプの本家のオペアンプ教室です。平和。

↓クリック

 

 

 

ネットは? 公開から1520年を超えてくると・・・

情報の配信がおぼつかなくなる気がします。

必要なものはPDF化するか紙に印刷して手元にとっておきましょう。

 

まだ消滅していませんが AudioDesignさんのコラムから

アンプのSN比に関する解説

投稿日時:  

猫の絵柄の書籍で有名ですね!!(^^

 

一部引用( 一部、色付け スラッシュ"/"補填あり ) ここから

------------------------------------------------------------------------

当然の事ながら20KHzまでに帯域を制限したものはノイズがかなり小さく測定されています。

次にこれらの測定結果を元にSN比を色々な表現方法で表記してみましょう。

 

整理番号/SN比 信号レベル ノイズレベル コメント
①/92.5dB 1V 23.7uV フィルターなし、標準的かつ最も悪く見える表示法
②/108.2dB 1V 3.9uV IHF-A、これも良く使われる表示です
③/106.2dB 1V 4.9uV 20-20KHz,海外製品に良く使用されている表示
(一見フィルターを使っていないかの様に見せる高等テク?)
④/118.5dB 20V 23.7uV フィルターなし、最大出力を基準にしたSN表示
⑤/134.2dB 20V 3.9uV IHF-A、最大出力を基準にしたSN。表示最も良い数字になる
⑥/132.2dB 20V 4.9uV 20-20KHz,最大出力を基準にしたSN。最も誤解を招きやすい表示

 

①から③は出力レベルを1VとしてSN比を算出したもので、この様に出力1−2Vを基準としてSN比を表示するのが一般的でした。ところが最近、特に海外製品、あるいは国内製の一部に最大出力を基準としてSN比を表示している(あるいはそうとしか思えない)例があります。たとえば弊社のフラットアンプの最大出力は20Vrmsですから、単純に1と20Vの比である26dB分良くなることになります(④-⑥)。

 

このような表示が使われるようになった理由として以下の2点が考えられます。
・特に高価な価格設定をしているために、スペックを他の製品より良く見せたい。
・LCD表示、デジタル制御を使用して実際のSNが悪くなっているので見劣りしない様に甘い条件を使用している。
①と⑥の表示では同じアンプでも実に40dBの差が生じてしまいます。こういった裏技を使えば例えば実力50dBのアンプでも90dBと表示できるのです。また条件の表示の無いSN比はまったく意味が無いのですが、実際のカタログの半分ぐらいは条件が特定できないようです。

------------------------------------------------------------------------

一部引用 ここまで

 
SN比には色々な表記があるんですねーーー。
著者の大藤さんも書かれていますが『条件の表示の無いSN比はまったく意味が無いのですが、実際のカタログの半分ぐらいは条件が特定できないようです。』とのこと。
どーやって測定したのか? 書いていないと 意味がない。そこは 私と意見が一致しています。
 
数字 を 見ただけでは分からない。 
提示された 数字に対して なにかの理屈で 『捏造』 との レッテル貼りをする人物が居たならば
その人物の言動は 問題ではないかと思います。 (分からない事 と 捏造 は 違うから)
 
まぁ著者の大藤さんも書かれているように「見劣りしない様に甘い条件を使用している
なんて考察もあるので、厳しい条件以外は 『捏造だ!』 と 言いたくなる気持ちは分からんでもない。取り敢えず、現代は、やり方が違えば(同じアンプでも)SN比の値に実に40dBもの差が生じてしまう・・・現状を見据える必要があります。 差の要因に限らず、検索すればすぐ分かる便利な昨今、『捏造だ!』と断言できるってーのは幸せが過ぎるというものではないか? 
まみりんさんも別件ですがこういわれています。↓
 
 
それにしても efuさん URL変わってもいいから 復活してくれないかな。。。
NHKの番組でも見掛けるほどメジャーになったフリーソフト WaveSpectra。協力:Efu 「映像提供 efu」の 文字
写真:2017年7月23日「NHK-E クラシック音楽館 バイオリン 500年の物語」無響室での測定の1コマ WaveSpectra 倍音を見せたりしてました
このまま埋没させるのは非常に惜しい。惜し過ぎる!!
 
AnalogDevicesの教育講座とか?
フリーソフト作って公開・指南する efuさんには感謝しかない。
真っ当には 見れない 消えたページも 見られる Internet Archive も
非常に有用なサービス。(当然、過去あった全てを見れる訳じゃないですが)
便利な時代になったものです(^^