何故か音楽を楽しく聴けないそんな最近・・・・
もう少し健康診断を進めてみます。
ざっと部屋の音響特性を取ってみましたが、変わらずです。
特に記事にするまでもない普通な状態。

前回まででパワーアンプまでのチェックは終わったものとし、
本日は音の出口。パワーアンプとスピーカーです。
マイクで音を拾って歪み率を見ます。

高音が気になっていたのでスコーカーから・・・
左右を測定してだいたい同じならOKです。
※左右同時に故障することは稀なので

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図:マイクセッティングの例(スコーカー)



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右chスコーカーのTHD=0.07% 1kHz

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左chスコーカーのTHD=0.16% 1kHz
右より悪いぞ???


マイクをもっと近づけてみるべか・・・
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図:スコーカーにズボッっとマイクを突っ込むの絵

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右chスコーカーのTHD=0.03% マイク突っ込み

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左chスコーカーのTHD=0.08% マイク突っ込み

あかん・・・  歪み率 左>右 です。
音量レベルはよく左右で揃っているのですがねぇ・・・うぅぅぅぅうっぅ
この時点ではパワーアンプの左ch不調というのも考えられます。

それはそれとして、ツィーターを16kHz再生でみてみましょう。
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右chツィーターのTHD=0.00%

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左chツィーターのTHD=0.00%

ツィーターは元気みたいです。
パワーアンプの測定がまだですが、
状況から左chスコーカーのご機嫌が悪いようです。
古い製品なので仕方なしか。
→パワーアンプの配線を左右逆にしてみましたが結果変わらず。
 パワーアンプは白でした

古い製品はメンテナンスが欠かせません。
この4344も購入直後は右chツィーターに問題を抱えていたので
補修しました。
ちなみに↓は昨年ツィーターのメンテで交換して
ボツになったダイアフラムです。可聴帯域内に谷があり、
20kHz以上の減衰カーブが急激で素直に延びない。
取り付けミスかと思いましたので、何度かやり直ししましたが・・・
結局元のダイアフラムが最も特性が素直でったので戻しました。
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図:ボツになったダイアフラム(中国製?)

古い製品と付き合うには、補修を楽しむ余裕も必要ですね。
とりあえず中高域ユニットを左右入れ替えて、本当にユニットか確認します。
ユニット以外にもネットワークの問題も考えられるからです。


おわり

2017/08/14追記
気になったら止まらない。バラします。
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ドライバー2426Jとホーン2307は3本のナットで止められていますが・・・
そのうち1本が手で緩められるほどユルユルでした!!
そんな事が歪み率に影響するかは分かりませんが、ついでなので
バラして再度締め上げました。
振動板裏のウレタンは弾力こそ失っていましたが崩れるほど
ではなかったのでそのままそっとしておきました。
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年代を考えると綺麗過ぎます。これまでのオーナーの誰かが交換したのでしょう。
歯付き座金を使用しているあたり、素人ではなさそう???

いざ!!再測定 少し再生音量を調整
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右chスコーカーのTHD=0.02% マイク突っ込み

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左chスコーカーのTHD=0.02% マイク突っ込み

分解調整?で何とか両ch揃いました~♪
厳密にはまだちょっと左の方が歪み率大きい感じがしますが、分解調整前に比べたら全然違います。これは個体誤差という事にしてしまいます(笑)

 ( ´⊿`)y-~~

おしまい




おまけ(今回の影の主役
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ドイツ、スタインバーグ(steinberg)の UR22mkII です。
スタインバーグといえばASIOの規格を作った事でも有名ですね。
マイクの音をA/Dしてパソコンに渡す役割をします。
「鉄」らしきしっかりした作りでWindowsでも極めて安定して使用できます。
叩くとカ~ンきます(笑) 24bit 192kHz対応
イギリスのフォーカスライト(Focusrite)のScarlettの方が
Steibergより低歪ですが、USB3.0ポートに繋ぐと認識しないし、
ドライバが少し不安定な事もあり人にはお奨めしません。
※私は問題なく使えています