前回に引き続き、VP-7721Aの修理的な日記です。
今回の(2)でも、結局直っていません。これは備忘録です。
とりあえず、自蔵の発振器の1kHz発振はR86で1kHzにできるだけ調整しました。
歪み率計は、大きくこの
「発振器」 OSC ASSY
「歪み率計」 ANALYZER ASSY
この2つで成り立っています。取扱説明書より図1-1です。
毎度の事ですが、
数年前からの自蔵の発振器での1kHzの歪み率測定です。
2017年8月8日 午前1時
写真では歪み率 0.0008% を指しています。 ※LPF 30kHz ON
↓
2020年6月24日
写真では歪み率 0.0023% を指しています。 ※LPF 30kHz ON
↓
2021年2月14日
写真では歪み率 0.0028% を指しています。 ※LPF 30kHz ON
経年と共に歪み率の測定限界値が、悪化してきていることが見てとれます。
ちなみに自蔵発振器の1kHzを別のオーディオアナライザで測定すると
0.0003~0.0006%を示すので、これを信じれば発振部は無事なのかな?
毎度の事ながら ↓こちら ColorKonan16様のブログを参考にさせて頂いています。
回路図はここ http://kenrockwell.com/audio/panasonic/images/vp-7721a/vp-7721a-manual.pdf
とっても助かります(^ー^
今回は、老朽化して接点抵抗が増えている恐れのある信号リレーと
電解コンデンサーを交換しました。信号リレーは既にディスコンなので代替品。
コンデンサーは手持ちの在庫の中からできるだけ同容量・同耐圧のものを。
ANALYZER [A] 作業前
ノッチフィルター1拡大
リレー引き抜き中
取り外したリレー
ANALYZER [A] 作業後 ※電解コンはまだこれから
ANALYZER [B] 作業前
ノッチフィルター2拡大
ANALYZER [B] 作業後
ノッチフィルター2拡大
ANALYZER [A-sub] 作業前
ANALYZER [A-sub] 作業後
その他 ※前ユーザーにより交換されているものもあります。電源部は既にオーディオ向け電解コンデンサーです。
組み付けミス セラミックコンを割ってしまった
こーゆー事があるので、人様の機械は触れたくありません(自爆)
指をかけたら メタルのオペアンプ抜けた → 当然挿し直しておきました
幸い?電解コンデンサーの液漏れは見られませんでした
これだけ交換しても、測定値は全く改善されません(泣)
つづく?
===========【メモ】 耐圧・容量のいずれか変更したもの===========
ASSEMBLY[A] 容量アップ
16V 10uF → 22uF 東信UTSJ
C23, C24, C101, C102, C5
ASSEMBLY[A] コンデンサー種変更
50V 1uF 電解 → 63V 1uF Wimaフィルムコン
C28
ASSEMBLY[A] 耐圧アップ
10V 100uF → 16V 100uF
C30
ASSEMBLY[A-sub] 耐圧アップ
10V 100uF → 16V 100uF
C56
ASSEMBLY[B] 耐圧アップ
6.3V 470uF → 16V 470uF
C46, C128, C129
10V 100uF → 16V 100uF
C2, C3, C48, C49, C109, C111, C127, C133
ASSEMBLY[B] 容量アップ
10V 10uF → 22uF
C122, C123, C126
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とりあえず、新品に交換したことで気分と見た目は良いです(^ー^
おまけ:今では珍しいCds,負帰還に入れて、一定の振幅を得ます。
おまけ:ASSEMBLY[A]と[B]はアルミ板で仕切られたうえ2段重ね合体の構造です。分解するのが面倒でした。