一章一頁
根源の世界。
それは無限に知啓を引き出すことのできる世界。
私も数回至ったくらいだが筆舌しがたい不定形の世界とでも言おうか。
流出とは的を射ている正に知啓が流出し流れ込むのだから。
ケセドの流出でもそれは変わらず。
三柱の式神でトリニティを築き上げて中心に太極を置く。
視えた霊者に干渉する力を授けてくれる至高の四。
詠める星は無数でありこのとき占断は完成形となる。
しかし受け取った知啓は劣化する。
故に今開発しているこのグリモワールも劣化を続ける。
だから次に流出した際また一頁追加するとしよう。
著 Hroovitnir000(生命の樹に巣くう悪評高き狼)
一章二頁
我々エルアリス教団の合言葉にはオーベルテューレという言葉がある。
祈りと解放を謳う疑似形成の言霊である。
ちなみに2014/8/16日現在、正式な活動は行われていない。
一応アストラル界にある神殿の位相を神殿の主の周囲に変えておいた。
常時移動式魔術用神殿である。一応簡単な魔術を記しておこう。
【セフィロト・フローズ・ヴィトニルの名を持って宣言する】
【右腕は悪評高き狼の器、心臓はセフィロトの縮図】
【アルカナは示す。汝こそ、その魔名を得ることに意義がある】
【心は宵闇、心臓は黎明、右腕は黄昏、魂は慟哭する暁の権化】
【故にセフィロト・フローズ・ヴィトニルの名で宣言する】
【流出】
神殿と流出が必要だが有用ではある。
流出を維持出来ること、録音して聞いていれば自己暗示となる。
これらはアルカナ奥義書の一文である。