続きと言うか、余談なのですが、そこは平行線で進んでしまい解決の糸口がつかめないままだったので、話題をたとえ話にしてみたんです。

職人で言えば、今回はメカニックと言う職人でしたが、職人はたくさんいます。

物を作る、加工すると言う職業からいえば、例えば大工さんも刀鍛冶も料理人だってそうですね。

「これが絶対いいからお前ら黙ってこの家に住め」って言って家を建てる人はそうそういないと思います。
建てたい人の要望や年齢、生活様式や家族構成を考えて、その人にあったものを提案したり請け負ったりするはずです。

つまりはそこに住む人のこと、その人が喜び満足するものを提供したいと考えると思うんです。

しかし、料理人の中にはあなた(僕と話してる相手のこと)と同じ考えの人もいる。

それは、頑固おやじで食べ方だったり順番だったりを客に押し付けてくる奴。

「俺の作った物を俺が言ったとおりに食えないなら帰れ!」的な。

俺はあれが一番嫌いで意味が分からない。

確かにあんたの作った物は最高レベルにうまいのかもしれない。

でもね、例えばそれがラーメンだったとして、麺は少し硬めがいいと言った客に怒鳴り散らすような奴はバカだと思う。

もしかしたら、猫舌だったり、あるいは単に食べる速度が遅い人だとして、最初から適正な硬さで来られると中盤からのびたようになっておいしさ半減するからって人もいるかもしれない。

味にしたって、あとほんの少しこれを入れたら自分にとって最高の味って人に、「そんなもん入れんな!!」っていう人。

それは食べる側がどう味を感じるかで、その人が満足する方法なんだ思う。

そもそもその料理がおいしい、これが最高だって決めたのって、あんたの舌であんたのさじ加減だろ?

それと俺が同じだって考えがおかしいし、お前の舌がどんだけ正解なの?って話。

それはもはや作る側、提供する側の自己満足で、食べる側の気持ちや満足なんて無視してるだけ。

それと僕は一緒だと思う。

って言ってやりましたよ。

だから、100%を作れる職人が、使う、食べる等の相手をよく理解し、トータルでより良い結果をもたらす事の出来る人が、本物だと思う。と。

だから、結果としてセッティングには正解なんかない。

これが絶対だから、こうしてないから勝てないとか、こうしてないからタイムが出ないとか、一概には言えないって。

なんとなく納得したようなしないようなで帰っていきましたわ。

まぁ久々に会った年下の僕に言われてちょっと引けなかった部分もあったのかな?とは思うけど。

などと言う出来事があったって話でしたわ!!