キャバの面接

黒スーツのついていくと、怪しげなレンガ造りのテナントの前についた。
どうやら目的の店はこの地下らしい。
電気の点っていない電光掲示の看板が目に入る・・・みんと倶楽部というらしい。
・・・あのー、若干まだピンク系の気配が感じられる気がしてならないのですが。。。。

今しがたあやうくピンサロ嬢になりかけたところなだけあって疑がい深くなっているあたしだった。

そこへ別のスーツの男がやってくる。
「どーもー、その子が電話の？」
「あ、そうですー、面接お願いします。」

この髭の男がどうやら店の人らしい。
「じゃー面接するんでー、店のほうえ・・・」
そういって髭は地下へ降りていく。

面接自体はさきほどとたいして変わらなくて、履歴書的なものをその場で書いて合否判定だった。
「で、いつから出勤しますか？今日とかからでもどう？まずは初めてなら慣れるところからでいいから。」
と即合格で、ジーパンTシャツなあたしは自宅が近いので着替えて開店時間までにお店にくるように言われたのだった。

なんていうか、もっとこう、見た目とかしゃべりとか適正とかみたりするのかとおもってたので拍子抜け・・・・

このお店は午後7時開店の午前5時閉店という営業時間で、しかも平日も5時までやっている、がんばれば稼げるお店だった。

とりあえず、次の日が休みなので、開店から閉店まで働くことにして、いったん帰宅することにした。
イメージと違ってドレスもスーツも着ない、私服接客が売りのお店で冬はブーツで接客する子もいるお店だ。

後でしったが、アルバイト雑誌（ANとか）の後ろのほうの「乾杯ワーク」とかのところに求人が出ているお店だそうだ。
っていうか、アルバイト雑誌にキャバって募集載せてたんだね・・・・そんなこともお店の子に聞くまでしらなかったよ、あたし。