Night 13reaker blog

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関西で活動中のGuitarist Night 13reakerが音楽、楽器についてや社会の事までブった切ろうと思います。♪Powered by Ameba

【マーケティング的作曲法について】

曲を作るにあたって色々な方法があると思います。


①偶然に浮かんだイメージ


②自身の理想像の実現


③理論の合理的方向性


④マーケティング的作曲


①、②に関してはその人の志向だと考えます。


③は、職業としての場合もあると思う。


④に関してはアーティストの志向というわけには行きませんし、また見落としがちな要素も探って行かなくてはならないでしょう。

今回はそのマーケティング的作曲法の一つについて書きたいと思います。


ここ近年では、リスナーが好む要素として、メロディや調よりもリズムが肝になっていると思うような気がします(ここで言うリズムはベース、ドラムがどうこう言う話ではありません)

より洋楽志向が浸透して来た今日において、いわゆるジャパニーズロック的、表ノリな曲調より、裏打ち的なノリの方向性の楽曲も増えて来たと感じます。

しかしライブ演奏される楽曲のノリが裏であっても、オーディエンスは表でリズムを取ろうとしているのか?何とも無理がある手拍子が発生する場面を何度も見て来ました。


実は日本のライブシーンにおいて、例えばエアロスミス、AC/DCのような曲調よりも、いわゆるジャパニーズロック。忌野清志郎さんや、ブルーハーツみたいなストレートな表ノリの楽曲の方が、多くの日本のリスナーには馴染みやすい(ノリやすい)のでは無いかと言う疑問を持つようになりました。


1拍目から音符1つに一語的な伝わりやすい、ノリやすい曲。例えば「リンダ リンダ」みたいな。

言われれば、なんとなくは分かると思います。しかしこの違いを「具体的」に「意識的」に気が付くのは、私が洋楽志向だったがゆえの副産物だといえます。


逆にその洋楽志向の話をしましょう。

例えば英語詞の曲を作っても、全然洋楽っぽくならないなんて事はよくある話。

全てがそうだとは言いませんが、それはリズムを表で取っており、先程言ったように「音符1つに一語的な」をやっているから洋楽風にならないのです。


-裏打ちでリズムを取っていると-


前の拍から食って入る


発音部でも休符的になる


頭に休符が入る


●2つの単語の語尾と頭をくっつけた発音になる


こういうような独特な歌い回しになったりします。

例えば「In the still of the night」という歌詞で考えてみると、インザの部分は前の拍から食って入り、スティルオブザナイトは全部発音するのでは無く、スティゾザナーくらいに省略する。

こう言う歌い回しをマスターすればより洋楽っぽい感じを出せるのです。


逆にこの洋楽的なノリが癖になっていると、知らず知らずのうちに日本人が好む、手拍子してノリやすい表て取るリズムを忘れ、表ノリが癖になっていれば、洋楽風な曲は苦手という事になりうる。

なので、音楽には色々な要素があり、人それぞれ盲点への気付きが大事では無いかと思います。


色々と難しい事を並べましたが、マーケティング的作曲では、簡単に言うと、ただ手拍子がやりやすい曲を作れば良いのだと思います。

簡単とは言いましたが、手拍子は少なくとも3種類は存在します。


①表のみ


②裏のみ


③表裏両方(表拍ノリだが裏も叩いてしまう)


また、色々と情報収集していると、たまたま知る事があります。

実は②の裏の手拍子が苦手な人がいるようです。

②の場合、休符から入るわけで、出来る人には簡単なようでも、それが難しい人もいるのです。

その原因はリズムに乗るという事を、表のノリのみでしかしてこなかったために、裏拍の感覚の概念が欠落したと考えられます。

例えばカレーを食べた事の無い人にカレーの美味しさの概念が無いのと同じで、それを教えて(食べさせて)あげればその感覚はわかるでしょう。

ライブシーンでは手拍子が始まる時、それが出来る人が始めてから連鎖して行くと考えます。

誰かがやっていれば、それをガイドになら出来ても、1人では出来ないと言う事にも通じる事だと思います。


結果的には、おそらく③の手拍子が1番問題が無いと思われます。

ならば③の手拍子に合う曲を作れば、マーケティング的には効果的ではないでしょうか?

結局カバーでも何でも、盛り上がるライブというのは、このような手拍子で盛り上がる感じではないでしょうか。


しかし、まだまだ方法は他にもあるでしょう。

もしかすると作曲より、作詞の方がマーケティング的には効力があるかも知れません。

しかし今回の話は、飽くまで作曲の話ですので、作詞の話は、またそれを得意とする方の作詞についての記事を待ちましょう。



最後に、

私の旋律と響きのやり方は、みんなで盛り上がるような感じとは違いますが、「クラシックのように聴けるロック」とお褒めの言葉を頂いた事もあります。このやり方も大事にしながら、また新しいやり方も模索し、皆様に楽しんで頂ける音を届けて行こうと思いますので、今後とも宜しくお願いします。