非上場株式鑑定ハンドブック

著者:茂原 敏明

出版社:中央経済社

出版日:2009年12月20日

金額:5,600円

オススメ:★4


株価算定の書籍は本書に限らずいろいろと出ています。個人的には、すごく奥が深い分野だと思っており、好きな分野でもあります。


さて、本書の特徴は、Q&A形式で、実務的な説明をされている点だと思います。


たとえば、類似会社方式に関して、「類似会社の選択の妥当性をチェックする方法はありますか?」など、実務的にフツーに行われていることを、真面目に回答しています。また平易な文体で、読み易さを重視した記載になっているため、気軽に読み進めることができます。


ぜひ、正月休みに。


非上場株式鑑定ハンドブック―評価・価格決定の理論と実践/茂腹 敏明
¥5,880
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すぐわかる 香港GEM上場 シンガポールCatalist上場


著者:南方美千雄、石川耕治

出版社:中央経済社

出版日:2009年12月25日

金額:2,600円

オススメ:★3


自分はIPOコンサルタントという仕事をしているからか、東証でIPOするよりも、シンガポールなどでIPOしたほうが現実的という話を聞きます。


本書においては、GEM市場やカタリスト市場でのIPOを、簡潔に記載しているので、気軽に読めます。また、東証でのIPOとを比較しながら説明しているので、東証でのIPOがいかに時間と費用がかかることかもわかります。


東証でのIPOのハードルを徒に下げることは、過去の過ちを繰り返すことになるので、正しいとは思いません。しかし、あまりにも今のIPO環境が冷え切っているので、ベンチャー投資が進まず、ベンチャーが育たないのも問題だと日々感じています。


すぐわかる香港GEM上場・シンガポールCatalist上場/南方 美千雄
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Q&A 会社法の実務論点20講


著者:相澤哲など

出版社:金融財政事情研究会

出版日:2009年12月2日

金額:,2940円

オススメ:★5


弁護士ではないので、会社法は素人です。会計士の試験勉強+実務+専門書という程度です。

今回の書籍は、会社法を網羅するのではなく、特に登記、ファイナンス、組織再編を中心に記載しています。


素人の自分にとっては、ときどき疑問に思うような論点の回答が記載してあるので、助かります。読み込むというよりも、辞書的に利用するのに最適だと思います。


会社法の相澤先生といえば、会社法施行後に出た、「論点解説 新・会社法 千問道標」をよく参考にさせていただきましたし、その後に出版された書籍もだいたい購入しました。

Q&A会社法の実務論点20講/相澤 哲
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国際会計基準と日本の会計実務 (比較分析/仕訳・計算例/決算処理)

著者:古賀智敏・鈴木一水・國部克彦・あずさ監査法人

出版社:同文館出版

出版日:2009年12月15日

ページ:744ページ

値段:6,800円

オススメ:★4


記載されている項目は、よくある項目で特に目新しい項目はない。特筆すべき点は、各章ごとに、IFRSの説明と実務上の留意事項及び設例の記載があります。


IFRSの基準説明は要約して記載あるので、専門書オタクですでに何冊もIFRS関連の書籍を購入している人にとっては、親切です。オタクでない人には、すこし物足りないかも。


設例には、問題→仕訳例→解説があるので、自分の知っているなかでは、現時点で一番詳細に記載されていると思えます。その点は、オススメ度は高いです。


最近IFRS関連の書籍ばかり購入していて、いささか飽きがきています。。。


IFRS国際会計基準と日本の会計実務―比較分析/仕訳・計算例/決算処理/古賀 智敏
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税理士のための申告に役立つ「税額控除制度」詳解

著者:苅米裕、山下雄次、田口渉

出版社:税務研究会出版局

出版日:2009年11月20日

ページ:289ページ

値段:2000円

オススメ:★1


税額控除についての書籍です。住宅ローン減税を中心として所得税に123ページ。残りが、法人税のIT減税、機械減税など。「制度の内容、要件、申告書の書き方、間違いやすい項目」に分けて記載がある。


全体的に素人向けで、会計・税務の仕事をしている人にはもの足りません。「間違いやすい項目」も、国税庁のホームページや、図解シリーズなどに記載されている範囲を超えておらず、グレーゾーンの解釈とかではありません。


少なくても税理士のためではないと思いますが、素人さんには向いていると思います。

税理士のための申告に役立つ「税額控除制度」詳解/苅米 裕
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2009 国際財務報告基準

著者:国際会計基準委員会財団編者

出版社:中央経済社

出版日:2009年12月10日

ページ数:2,595

おすすめ:★5(バイブル)


いよいよ出ました。IFRS基準の完全版、そしてASBJ監訳。ただし、2009年1月1日時点の基準です。現在の監査小六法並みの大きさと厚さです。将来的には、これが監査小六法になるのでしょうか。以前から、IFRS基準の日本語版は出版されていましたが、この時期にこのような完全版を手に取ると、時代が変わろうとしていることを実感します。しばらくは、これを読み込まないといけないです。


なんかわからないけど、試しに以下を張ってみました。



国際財務報告基準(IFRSs) 2009―2009年1月1日現在公表/著者不明
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税理士のための準確定申告とその実務

著者:上西左大信、竹内春美

出版:2009年11月30日

出版社:税務研究会

ページ:254ページ

値段:1,800円

オススメ:★5(バイブル)


なんと、準確定申告について記載された書籍である。被相続人が死亡した時や、外国人が出国した場合などで必要になる。いままでは、所得税や相続税の書籍の隅っこに記載されていた準確定申告について、真正面から記載している。サンプルも結構記載されています。たとえば、「個人事業者の死亡届出書」など。いままで実務でやってきたことが、「あ~やっぱり正しかったんだ」と安心できる書籍です。一種の安定剤です。


もちろん、所得税についての説明や、あまり関係ない届出書のサンプルと、多少無駄な内容も記載されています。しかし、それは準確定申告がそもそも単独で深い論点ではないから、仕方がないと思います。


そんなことよりも、準確定申告について記載した本書は素晴らしい。この種のマイナーな書籍は、増刷されず、初版で絶版になる可能性が極めて高いので、迷わず買うべきである。ありがとうございます。




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IFRS対応 グループ経営管理マニュアル

著者:鈴木輝夫 あずさ監査法人

出版:2009年12月1日

出版社:中央経済社

ページ:398ページ

値段:4,000円

オススメ:★2


本書の構成としては、J-SOX、IFRS、四半期の導入により、海外関係会社の管理はより重要になった。そのための具体的な方法として、連結パッケージや業績評価の雛型を英文と和文にてサンプルを紹介している。またJ-SOXをどのように海外子会社に導入するかなど記載している。


しかし、海外関係会社を有している一般的な上場会社には、すでになんらかの連結パッケージを有している。本書に記載のサンプルは、一般的な連結パッケージとあまり変わらなく、新鮮味がない。またJ-SOXは昨年すでに導入されており、多くの会社は苦労して海外の関係会社に導入したので、いまさら出版されても新鮮味がない。加えて、一番知りたいIFRSの与える影響はあまり記載がない (もしくは、記載されていても、新しい情報ではない)。要するに、全体的に新鮮味に欠ける。


ただし、これから上場する会社や、初めて海外関係会社を有した会社には、大変有用である。ここに記載のサンプルをもとにすれば、自社用の連結パッケージや、業績評価のパッケージはできます。


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名前:「メコン流域諸国の税務

出版日:2009年11月30日

出版社:中央経済社

著者:あずさ監査法人

ページ数:434ページ

金額:5,200円

オススメ:★5(バイブル)


海外諸国の税務はトーマツが有名です。アジア地域では、「アジア諸国の税務 第6版」がバイブルで、韓国・中国・台湾・香港・タイ・ベトナム・マレーシア・シンガポール・フィリピン・インドネシア・インドが記載されています。これもバイブルとして、オススメ★5です。


しかし、今回のあずさの本は、なんと、トーマツでは記載されていなかった、ラオスカンボジアの税務が記載されています! 国別に以下の内容が記載されています。


概要

外国投資に関する諸規制

会社の設立

税法の体系と税金の種類

会計

為替管理


またタイとベトナムに関しては、トーマツよりも詳細に記載されています。各々約170ページも記載されています。

この種の本は、初版で絶版になるリスクが高いので、Must Buyの1冊です! 

あずさ監査法人さん、素晴らしいです!




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書名:「IFRS・IAS徹底解説」 

著者:菊谷正人

出版社:税務経理協会

ページ数:330ページ

価格:3,000円

出版:平成21年11月 

オススメ:★3


対象としている項目は、他のIFRS書籍と同様の項目。

他者との違いは、基準に関する簡単な解説と、例題とその仕訳例という構成である。


仕訳例が多いというコメントを見て買ってみました。確かに、仕訳例は多い。 しかしそれらは、簡単なものが多いので、ある程度IFRSの知識がある人にとっては、想定の範囲内なので、少しガッカリした。


ただ、300ページと薄いこともあり、無駄な解説は一切省かれて、解説も内容を凝縮しているので、鞄に入れて持ち歩くにはいいのかもしれません。他のIFRS系の本は、重たくて持てないですからね。







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