Letters from Meru

Letters from Meru

青年海外協力隊の村落開発普及員として、2011年5月から2年間ケニア山の麓、メルーで活動中。

ジェンダー・社会開発事務所で女性グループの支援を行っています。

Le blog d'une volontaire Japonaise au Kenya.

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書きとめたいことがたくさんあるので、約1年ぶりにブログの更新をします。

ケニアに来て1年半、もうそろそろ活動の仕上げの時期に入ってきました。
今まで何をしてきたかというと、

メルーセントラル県のジェンダー社会開発事務所で活動してきました。

配属先が行っている業務は、

①住民グループの登録、登録証明書の更新
②住民グループ内の争いの調停
③住民グループの選挙の立会
④銀行への紹介状作成
⑤Community Grants (支援交付金・返還不要)の申請・交付窓口
⑥Women Enterprize Fund (マイクロファイナンス)の申請・受付窓口
⑦障がい者支援窓串
⑧高齢者の年金支給窓串
⑨女性器切除撲滅運動の支援

配属されてすぐ、同僚が休暇に入ったこともあり、一人でお客さんの受付を任されました。当時はスワヒリ語もわからず、苦労しましたが、この経験を通じて活動の骨組みを築いたと思います。

事務所が提供する様々なサービスを1冊のマニュアルにまとめ、各ガイドラインや申請書を付けたものを作りました。昨年の6月に印刷段階に入っていたのですが、本省が各申請書を改定するという情報を得て、今月まで待ち、今予算待ちの状態です。このマニュアルが完成したら、住民の身近にある行政の窓口である地区長のオフィスに配布し、情報にアクセスしやすい環境づくりをしたいと考えています。

メルーセントラル県には中心となる大きな町はなく、未舗装路が多いため、遠方のお客さんは1時間以上かけてきます。移動手段は車、バイクタクシー等がありますが、雨が降ると泥で4輪駆動の車がスリップで立ち往生することもあり、事務所に申請書だけを取りに来る手間でも省けたら、経済的負担が減らせるかなあ、という考えでこのプロジェクトを始めました。

今はリーフレットを作り、登録後の手続きをまとめたものを配布しようと考えています。

村落開発普及員として派遣されていますが、主な業務はオフィスワーク。なかなかフィールドに行く機会はありません。その中で、自分にできることをやってきました。


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メルーの主食はイモ類

10時のおやつにはarrowrootsが出てきます。ほぼ毎日チャイと一緒に食べています。ちょっと粉っぽくて、味はジャガイモに近いです。余ると家の持って帰って、油でいためて食べています。


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お昼ご飯は配属先の食堂で食べていますが、ここでもよく食べるのがムキモという料理。
じゃがいもと緑の野菜をマッシュしたものにお豆を混ぜた料理です。このムキモとご飯やチャパティーなど、好きなものをミックスして食べます。そこにスープがつくのですが、マトゥンボと言って、内臓を煮込んだものがよく出ます。初めはその味が苦手だったのですが、最近は味覚が変化したのか、結構癖になってきました。


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↑がムキモとチャパティーとマトゥンボのミックス 50円くらいです

夕食や週末は基本的に自炊しています。この前行ったお肉屋さんは、先輩隊員に教わったのか、モモとササミという単語を知っていました。こちらでは鶏肉はちょっと高めですが、お肉屋さんに行くとほしい分だけ切り分けてくれるので、硬い牛肉よりも気に入っています。

うちのキッチンは棚があって便利にできています。

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同僚の家ではかまどを使っていました

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暖炉の側に水のパイプを通して、常にお湯が出るようにしたり、生活の知恵がすごいです

この同僚の家では牛、ヤギ、鶏の家畜も飼っていました

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ずっとブログを更新していなかったので、今回は任地メルーについて書いていこうと思います。

私の任地メルーはナイロビから約4時間半、ケニア山の麓にある街です。

NakumattやUchumiといったケニアでは大型のスーパーがあり、生活用品は何でも手に入ります。実際に任地に赴任してからこちらで生活用品をそろえました。

私が住んでいるのはメルー市内の北部で、タウンから坂道を歩いて20分、乗り合いタクシーだと30円で移動できます。最近は毎日朝晩、歩いてタウンまで通っています。配属先のメルーセントラル県ジェンダー・社会開発事務所は
メルーのタウンから車で15分くらい言ったところにあります。14人乗りのハイエースのようなマタツに乗って行ったり、乗り合いタクシーで行ったりしていますが、こちらでは定員オーバーは当たり前、5人乗り乗用車だと7人乗るまで発車しません。なので、30分以上車の中で待たされることもあります。

オフィスアワーは8時―17時、金曜は16時。
お客さんが来るのは大体9時過ぎくらいからなので、大体9時くらいまでに出勤してきます。
みんな別の街から通ってくるので、なかなか大変です。


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配属先のメンバーは:
所長
副所長
秘書
事務員
開発アシスタント

の5名と私。

事務員が1か月半休暇で休んでいたり、開発アシスタントのおばちゃんが入院したりで、この3週間、事務所の一室で一人、グループの受付業務をしていました。スワヒリ語の勉強になった気がします。まだまだスムーズにコミュニケーションはとれませんが、書類や手続きの説明は何とかできるようになりました。旧式のタイプライターが仕事の相棒です。

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明日からは事務員さんが戻ってくるので、フィールドに出る会が増えることを期待しています。

事務所に来る人たちは低収入やHIV、身体障害など様々な問題を抱えていて、グル―プを登録することで様々な支援を受けられるようになります。トレーニングや補助金、ローンの提供などグループや個人に合わせた支援を行っていますが、人手と予算不足でなかなか全員に支援は行き届きません。事務所に来るのに交通費も高いため、何度も足を運んだりすることがお客さんの負担にもなっているので、必要な書類や手続きなどを効果的に広報できないかと考えています。