X'masは奇跡を起こしてくれました。もう届かないと諦めて閉ざした言葉。突き放した気持。朝から晩まで罵声浴びせられ、病気をしても知らん顔。娘と同じ名前の女性と浮気をし家庭を捨てようとした過去のある父。父親と云うものが何の意味も持たない形だけのものなんだと長らく思っていました。

でも―X'masの日

父から 照れ臭そうに

いつも家を助けてくれてありがとう

と、云う言葉を聴きました。

飼い猫を病院に連れて行くより、今晩の酒代を心配し、何もしてくれなかった父からペリドットのネックレスをプレゼントされました。

誰が、こんな日を想像出来たでしょう?

感謝されるなんて思いもしませんでした。

便利で酒代を稼いで来てくれる都合のいい駒。だから、都合が悪ければ罵られる存在。私の価値は、そんなもの―

ずっとそう思って来ましたから。

8年越しに届いたんですね―私の気持。

届いていたんですね。

もう10年付き合う友達とお茶をして、あぁ自分を嘘で塗り固めて来たんだ…とやっと気付いた。別に指摘された訳じゃなくて。たまたまお互い趣味で描いてる絵の話になって、気付いたと云うか;

うん…学生時代、無機物か動物あるいは植物ばかり描いていて人は生理的に受け付けなかったと云うか苦手で描いてなくて。まぁ、社会人になって人を描くようになったんだけど、何故か苦しくて。何も浮かんで来ないんですよ。人だけじゃ。

そんな話をしていたら、友達から、箪笥は昔から人間嫌いな感じしてたからねぇ…て言われたんですよ。

言われてみれば、その人間嫌いを克服する為に人を世話する仕事に着いて、ノイローゼの母親を諦めもせず立ち直おらせて、 でも結構のところ人間面白いなぁと感じる客観的係わり方は根底的に変わらなかったんですよね。

面白い。でも面倒臭い。

それを外側から見ている姿が本来の私。

だから、個人的な係わり方が苦手だし、見方もサッパリしていて、時には淡々とし過ぎて、冷たいなんて言われるんだろうなぁ。

無理して別の何かにならなくても良かったんですよね。馬鹿だなぁ。
吐いたらすっきりしました。誰かの励ましなんて欲してないんですよ、きっと。でも言葉にして想いを吐き出してしまいたかった。

まだ春は遠いんですよ、でも春の様に暖かい気持ちで視界も晴れやかに見える日が来るって、私自身に希望が抱ける様に、芽ぶかせられる様に頑張ろうと思います。