特集ワイド:愚問ですが 普天間問題で連立離脱? 福島瑞穂・社民党党首に聞く

 「5月末」の期限が迫った米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題。鳩山由紀夫首相が県内移転の方針を決定したら、社民党は連立政権を離脱するのか。「閣議了解には応じない」と明言する福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)に、その胸の内を聞いてみた。【根本太一】

 ◇「米と対等」の好機

 ◇「5月」の期限より中身が大切/沖縄にって、首相変ですよ

 --鳩山さんは「5月末」決着の事実上断念に言及してみたり、すぐに撤回して「月末」と言ってみたり……。
 福島さん 「5月」にこだわる必要はないんです。大切なのは期限ではなく中身ですから。


 --首相が結論を先送りするなら「社民党も連立離脱の判断を先送りできる」なんて見方もありますが。

 福島さん そんな問題じゃないんですよ。沖縄県の人たちは戦後ずっと裏切られて裏切られて裏切られてきたんです。普天間はあと2週間弱でチャチャチャと解決できるような話ではない。急いでひどい結論を出すのではなく真の解決、本質的な解決をすべきですから、6月以降でもいいというのは正しい判断だと思います。



 --真の解決とは。

 福島さん 普天間返還と同時に県内に新たな基地を造らないということです。全国の74%もの米軍専用施設が集中している沖縄の人たちが「これ以上は嫌」と言うのは当然で、訓練基地が必要なら日本国外に造るべきですよ。



 --国外のどこですか。

 福島さん 米グアムと米自治領北マリアナ連邦のテニアン。とりわけテニアン。海兵隊司令部がオーストラリアからフィリピン方面まで見渡せるグアムに行くなら、訓練基地はテニアンです。



 --その現実味は。

 福島さん 北マリアナの上院、下院両議会はテニアンが最適地だし、海兵隊を歓迎すると決議をしています。米国自身が「地元の賛同が必要」だと言っているんですから、同意を得られない沖縄に造るのは不可能なんです。一方で、北マリアナ連邦知事もテニアン市長も受け入れに前向きなんですから。民主党の川内博史衆院議員も知事に会ってきたと聞いています。



 --ところで鳩山さんは「常時駐留なき日米安全保障」論者だったのに、いつの間にか「常駐すべき」論に変わっています。沖縄にも海兵隊の抑止力は不可欠との見解のようです。

 福島さん 04年に沖縄国際大に墜落した普天間飛行場所属のヘリコプターはイラク戦争に行くための訓練中だった。

 海兵隊はアフガニスタンやイラクに多く行っていて、沖縄にいないわけでしょう。ならば抑止力というのは説得力がありません。朝鮮有事も長崎・佐世保の米軍港にいる揚陸艦に乗って行く。米軍の機動力なら沖縄-佐世保もテニアン-佐世保も大きな時間差はない。

 しかも辺野古(名護市)にくい打ち桟橋基地を造るのには約7年、埋め立ては9年半かかる。東アジアの状況がどう変わるか分からないのに恒常的な訓練施設を嫌がる沖縄にって、鳩山さん、変ですよ。



 --福島さんにとって抑止力とは何ですか。

 福島さん 漠然とした言葉ですねえ。「核の抑止力」を念頭に置くなら、核を持っている国が、人類を破滅に導く核をさらに持つための口実でしかなかったんでしょうね。持たない国まで核兵器を保有する理屈を作ってきた。

 抑止力は軍事面だけで成り立つものじゃないし、東アジアにおける安全保障交渉や外交とか……これだけ経済が密接になっているから国債を互いに持つとか……。そう、国際社会に「二度と戦争をしない」と宣誓した憲法9条こそ、他国からの侵略を防ぐ抑止力でしょうね。



 --じゃ、鳩山さんが言う抑止力の意味は。
 福島さん 分かりません。ただ、鳩山首相も真剣に「国外・県外」と言っていたわけです。


 --しかし、政府原案は、辺野古と鹿児島・徳之島でということになっています。
 福島さん そう、言われていますね。

 ただ、米国側とある程度の合意をしたうえで、仮にその結果を沖縄と連立与党に押し付けるのなら大問題です。この内閣は、沖縄を切り捨てるようなことをすべきではないんです。これは人権の問題、人間の尊厳の問題でもあるんです。



 --全国に訓練場を散らす案もあります。
 福島さん それは最終的に(海兵隊は)必ずグアム、テニアンに行くのが前提の話。でないとどの自治体も受け入れられないでしょう。


 --社民党が「だだをこねている」との声も……。

 福島さん 沖縄県議会の総意は自民党も公明党も県内移設に反対なんですよ。民主主義の下で総意が駄目と言う物は造れません。また、地元の反発があるのにやれば、地元に米国に対する反発が出てきます。日米関係にとっても良くないんです。



 --社民党としてはどんな具体的な行動を。

 福島さん 市民と米紙ワシントン・ポストに「ジュゴンとサンゴの沖縄に基地を押し付けるな」と意見広告を出しました。米国国民に現実を知ってもらうためです。ルース駐日米大使にもお会いしているし、照屋寛徳国対委員長も、テニアンに行きました。沖縄県議会議長と共にの訪問です。鳩山さんにも資料を提供しています。連立内閣に社民党がいなかったら、自民党政権時代にできた辺野古案で去年の12月に決まっていたかもしれなかったんです。



 --でも結局は沖縄県内に移設するとなったら、社民党は政権を離脱するんですか。

 福島さん うーん。何でそこに質問が戻るかなあ。社民党はそうならないように頑張っていますよ。悪戦苦闘の日々。難しいのは織り込み済み。しかし、これは日米を「対等な関係」にするための良い機会なんです。桟敷席に座って鳩山さんの資質がどうとか言っているのではなく、国民全体の問題なんです。

 あるベテラン政治記者によると、佐藤栄作首相(当時)が沖縄返還を米政府側に求めると言い出した時、誰も信じなかった。不可能だと思っていた。でも実現したじゃないですか。密約の問題は残ったけれども。

 米国が言うから仕方がないとあきらめて、基地を沖縄に押し付けていいのか。それで日本国民は納得できるのか。今年は日米安保改定50年です。別にすべての基地を一気に返せと言っているわけじゃない。普天間一つ。できっこないと思っていても切り開ける。「戦後」を変えて未来を切り開く。政治の意志なんです。この政権ならやれるんです。 --最後に、民主党の小沢一郎幹事長の政治とカネの件ですが。

 福島さん 小沢さんは衆院政治倫理審査会(政倫審)で説明するようですから、お話をうかがいましょう。


 --野党時代だったら辞任を迫っていたのでは。

 福島さん 社民党はずっと政倫審での説明を求めてきたわけです。ですから、今回はストーンとふに落ちるような説明があるかどうか、それが第一歩だと思います。



 自国憲法だけで戦争が防げる訳が無い。ゲームじゃないんだから、いきなりミサイルから始まる戦闘もある。

 「今から攻め込みます!」

 ってわざわざ言う戦争だけではない。事実上、軍事力が抑止力にも成り得るのは事実。もちろん、軍事力だけでは抑止力にはならないという事は同意。

 相変わらずだな、みずほちゃん。
 KYっぷり健在。
 それが決まる物も決まらなくしている影響を全く考えていない。

 民主党も社民党もそうだが、どうしてこう旧野党の女性議員てのはマトモなのがいないんだ?

 国籍法改正強行してみたり、小沢氏の徹底した擁護してみたり、側近が起訴されても議員続けたり、多くの迷言残しながらも党首でいたり…。

 他の女性議員も大変だな。

 これがスタンダードだって思われたら恥かくぞ?