【単刀直言】渡辺嘉蔵元官房副長官 「小沢氏に庇貸して母屋取られた」

 小沢(一郎幹事長)さんには、今までの自分の実績を振り返って辞任しなさい、と言いたい。内閣支持率は70%以上あったのが28%まで下がった。このままでどうやって回復するんだ。(結党から)13年かかってここまできたのに。

 世論調査で80%が「(小沢幹事長は)辞めよ」なんだ。これが戦前の日本だったらタイのバンコクのようなことが起きとるよ。労組からも手が上がったはずだ。自衛隊は平和憲法で縛ってあるで(心配ないけれども)ね。

 小沢さんは「世論調査や政党支持率は当たったことがない」と言ったそうだ。そのへんのおっさんが酒を飲んで言うんならいいけど、政権の要の幹事長が支持率なんかあてにならんと言ったら、何をあてにするのか。国民に背を向けて小沢さんを支えとったら、民主党は沈没してしまう。

 僕は民主党創立メンバーの1人だ。小沢さんが(平成15年9月に)民主党に入る時は賛成だった。自由党を解散するのは気の毒だし、力を結集できればいいと思った。でも今は、田中角栄(元首相)の孫みたいな者に、庇(ひさし)を貸して母屋を取られた感じがする。

 (小沢氏は)去年は自分の秘書が(政治資金規正法違反容疑で)逮捕されても知らんと言っていた。さすがに代表を辞め、鳩山内閣ができてほっとしたが、去年の暮れから(小沢氏サイドが)特定の業者から5000万もらったとか、資産が10億あるとか、聞いていられない話が報じられてる。政治は信条と清潔が第一に求められるんだ。

 それなのに民主党の国会議員たちは一向に動かん。生方幸夫副幹事長がクビになりかけたのを見て、物が言えないのかもしれないが、そんな腰抜けども、何を考えとるのかと思う。

 4月10日の県連の申し入れは幹事長の辞任要求ですよ。県連代表の平田健二参院国対委員長が「小沢さんの辞任要求を意味しない」と言ったそうだが承服できない。だから今日(15日付)、鳩山由紀夫首相に小沢氏更迭を求める「お願い」を送った。民主党が変わったと示すには、首相が幹事長を更迭せにゃいかん。「小鳩内閣」の汚名を返上し、立ち直ってほしい。そのうえで普天間移設問題に取り組むといい。徳之島に(受け入れを)お願いする国民運動を起こすべきだ。(佐々木美恵)

【プロフィル】渡辺嘉蔵

 わたなべ・かぞう 大正15年、岐阜市生まれ。昭和21年社会党入党、県議を経て58年の衆院選(旧岐阜1区)で初当選し3期務める。平成8年、橋本龍太郎内閣の官房副長官。旧民主党の創立メンバーの一人だが小選挙区導入以降は議席を得られず12年に引退。民主党岐阜県連常任顧問。





 元民主党議員からも噴出した。
 それも、民主党結党時の大御所。
 渡辺嘉蔵元官房副長官だ。

 沈没する船を見ちゃいられないと、岐阜県連にて申入書を出された。
 しかし、見たのか見ていないのかは不明。
 これに対する言及も無し。
 体制刷新も無し。
 結局は保身である訳である。

 あえて言うが、

 「不起訴は潔白ではない。」

 不起訴とは、
訴訟条件を欠く場合
 被疑者が死亡したとき、親告罪について告訴がなかったり取り消されたりしたとき、公訴時効が完成したときなどは、訴訟条件(起訴するための法律上の条件)を欠くことになり不起訴となる。
被疑事件が犯罪を構成しない場合
 被疑事実が犯罪の構成要件に該当しないとき(罪とならず)、被疑者が14歳に満たないとき(刑事未成年)、犯罪時に心神喪失であったときなどは、不起訴となる。
犯罪の嫌疑がない場合(嫌疑なし)
 被疑者が人違いであることが明白になったときなど、犯罪の嫌疑がない場合は不起訴となる。
嫌疑が不十分な場合(嫌疑不十分)
 捜査を尽くした結果、犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分なときは、嫌疑不十分として不起訴となる。
情状が軽く訴追の必要がない場合(起訴猶予
 証拠上、被疑事実が明白であっても、被疑者の性格・年齢及び境遇・犯罪の軽重及び情状・犯罪後の状況により訴追を必要としないと判断される場合は、検察官の判断により起訴を猶予して不起訴とすることがある(刑事訴訟法248条)。
 である。
このどこにもそういった記述はない。
つまり、不起訴=潔白という証明にはならない。

また、次の発言。これは、小沢氏本人が言ったものである。

  小沢氏の配布文書によると、銀行の家族名義口座から1997年と2002年に個人資金計3億6000万円を引き出して事務所の金庫に保管し、それが原資の一部に充てられていた。なぜ家族名義にしたのかについて報道陣から質問が出ると、小沢氏は、91年に心臓病で入院し、「万が一のときにも、というような意識があって」と説明した。つまり、死亡したときに、遺産相続がスムーズに進むようにという意味らしい。
http://www.j-cast.com/2010/01/26058777.html

「贈与税の脱税にならないか?」

とあるが、仮に贈与税を払っておらず、小沢氏がその家族名義の口座を使えないとなれば、これは歴とした贈与税・相続税の脱税であることは明白である。
更に、議員の資産公開にも記載されておらず、隠蔽工作或いは資産隠しとも取られる可能性がある行為である。
査察部がこれに関して動いているのかどうかは知らないが、内偵は行われているだろう。
仮に逮捕となれば、それこそ日本の恥の上塗りである。