二胡グループレッスン開始

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皮の選別

二胡は元来その定義的に、琴皮にはニシキヘビの皮を使用している。しかし近年は絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 (サイテス:ワシントン条約)などの動物保護条約に絡み、国際的に輸出入規制が強化されている関係から、安価な製品ではメーカーによっては規制の対象外である代用皮革 (例えば の皮や人工皮革・合成皮革など)を用いることがある。それらには通例、蛇のうろこ模様がプリントされているので、よく品質を確認する必要がある。

また、同じニシキヘビの皮を使用しているものでも、その健康状態、雌雄の別、捕獲時期、各個体の皮のどこの部分を使うかによって品質に大きな個体差が発生するため、琴皮選択には素材の持ち味を活かす最適な加工技術に裏付けられた熟練した鑑識眼が求められる。

良質な琴皮の完成後における視覚的特徴

  • ウロコ の形や大きさが均一であり、しっとりとしたうるおいがある。
  • 色が鮮やかで、コントラストがはっきりしている。
  • 自然な張りと光沢がある。
  • 皮に適度な厚みがある。(光にかざして、光の透過度が低いほど厚いと判断する)

湿気の多い日本での使用は皮が緩み易いので、しっかり張られたものを意識的に選ぶと良い。しかしこれも上記の特徴と同じく、経験則や感覚に頼らざるを得ない部分がある。

木材料について

二胡の値段は、主に使われる材料と製作工芸水準、製作者の水準(格)で決まる。しかし、価格が高いほどそれに比例して音が良くなると安易に理解してはならない。市場経済原則のもとではその商品自体の品質が一元的な価格決定要因とはならないからである。

具体的に材質の優劣となると、いくつかあげられる代表的材料のなかでも、「老紅木」は他の木材にくらべ木密度の具合が音響上優れているとされる。プ ロの演奏者は、木密度という観点から熟成が適度にすすんだ材料として、特に50~100年越しの経年老紅木材料で製作された二胡を愛用しているケースが少 なくない。

しかし、材料の厳選により『傑作』が誕生する前提条件を満たしたとしても、結局のところ、職人の熟練度や製作環境などの影響は免れず、どうしても楽 器個体差の問題が生じる。したがって、質の良い二胡を手に入れるには、自ら完成品の現物を手にとり、完成度を吟味する姿勢が求められる。

音色で選ぶ

さまざまな二胡の音色にすでに耳慣れ、好みがはっきりしているのであれば、自分の耳で選ぶのが一番納得のゆく方法であろう。 しかし、自分の耳を頼りに選定し購入したとしても、鑑定や試奏を行った環境と実際の演奏環境の違いから、購入後に微妙な雑音や木の歪み、各部の微細な破綻 が気になってしまうケースもある。原則的には、楽器現物を試奏し、気に入ったとしても、よく手にとって各部の仕上がり具合を注意深く丁寧に確認したい。

通販やその他の事情で試し弾きができない場合、プロ奏者等、専門家が音を鑑別した楽器を販売している所で購入するのも方法であろう。むろんこれは鑑 定者の「良識」が前提となる話であり、これによっても購入に際し注意の必要がまったくなくなるわけではない。商業的都合を優先した説明の一方的な鵜呑みは 禁物である。

日本における「二胡」と「胡弓」の混同

日本においてはこの楽器を胡弓 と呼ぶ場合があるが、中国の二胡と日本の胡弓には直接のつながりがなく、まったく別の楽器であり、この用法は誤用である。胡弓は日本の伝統楽器、および伝統的な擦弦楽器群の総称をいう。また、中国には胡弓と呼ばれる楽器はない。

江戸時代 にはすでに明清楽 (殊に清楽)の流行と共に二胡の原楽器である胡琴が演奏されていたが、きちんと「胡琴」と呼ばれ、胡弓とは区別されていた。しかし明治 初期にはヴァイオリン をも胡弓と呼んだ例があり、「胡弓」が広義の意味で擦弦楽器の総称としても使われる一方、明治から昭和前半にかけ本来の胡弓が衰退して知名度が低下した結果、次第に混同されこのような誤用が起こったと考えられる。 またこの誤用が一般的に普及した背景もあってか、中国胡弓と紹介する例も存在する。ただし、この場合前出の「胡琴」や「京胡 」などの中国の伝統的な擦弦楽器全般(「胡弓」の用法と同様に)を指す場合もあり、読み手には文脈上の注意が必要になる。

いずれにせよ、混同による問題を避けるためにも、楽器そのものの持つ文化的背景などを尊重するためにも、正確な呼称が用いられることがのぞましいが、楽器そのものの普及とともに、次第に解決されていくと考えられる。