タバコが吸いたい。
渇望、枯渇からの脱却、染みわたる煙。
体の中に、細胞ひとつひとつに毒素が染みこんでいく感覚。
頭がぼーっとして全身がだるーくなる感覚。
それを求めている自分がいる。
あれ?タバコってそんなにやばいものだったっけ?
悪いようで気持ち良いような、そんな感覚をもとめているのか。
きっと吸ったところでくらくらするだけだろう。
おいしくはないだろう。
こんな美味しくないものだからもう吸わなくていいや、って思うとこまでを体験したい。
でも、いやきっと、もう吸わなくていいやってまでは思うんだろうけど、
美味しくないけどもう一本、の繰り返しになるのだ。
めちゃめちゃ喉が渇いた時の水のように、
タバコしか見えなくなる。
タバコの魔力、吸いたい魔力は恐ろしい。
これから逃れられるのか。
今のところ瞬間瞬間を耐えているにすぎない。
この苦しみはいつまで続くのだろう。