など。
カロテンは、


さくら
ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に何回ぐらい
さくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と
茨木のり子

今年も桜が綺麗でしたね〜。
私は今年は特別なお花見というものには行きませんでしたが、
街に咲いている桜の木を眺めるだけで
なんだか楽しく明るい気分になるのを感じていました![]()
3月から4月にかけての桜が咲く期間って、
これまでの寒くて長い冬から解放された喜びを感じたり、
これから心機一転アクティブに行動してみたくなる気持ちがムクムク出てきたり、
新しい人達との良い出会いを予感したり・・・
何だか、自然と気持ちの区切りがついて
心が前を向くような
そんな季節だなと毎年感じるのですが
同じような気持ちになる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
この「桜」という花は、
そんな
「新しい季節」「新しい出会い」「新しい自分」の
始まりの合図
の象徴のような一面がある気がします。
私自身、冬の寒さが得意ではなくて
体調を崩しやすく苦手な季節だったので、
空気がだんだんと暖かくなり
春の訪れを肌で感じられるこの時期は
自然と元気が湧いてきて
胸がはずみます![]()
ただ、まだ寒暖の差が激しいですし
ホルモンバランスも崩れやすい時期なので、
体調がすぐれない時は無理せず
ゆったりとした気持ちで過ごすことも心がけたいです。
上記の「さくら」という詩は
この時期になると毎年思い出す
好きな詩の1つです。
以前、↓この記事でも紹介した
茨木のり子さんが詠まれたもの。
“なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう”
今31歳の私は
これからあと何回、春に綺麗に咲く桜を見ることができるのでしょう。
いつ亡くなるかは誰にも分からないですから
今年も生きて
満開の桜を眺めることができたのは
ありがたいことだな〜
と感じます。
また、
“死こそ常態
生はいとしき蜃気楼”
という言葉には、
どんな思いが込められているのでしょうか?
私はこの部分の解釈が難しいなとずっと思っていたのですが
これはひとつの「死生観」を表現しているのではないか
と考えてみました。
大切な人が亡くなり永遠に別れることは
やはりつらいことだと思いますが、
「亡くなった方の魂はいつまでもなくならずに在り続ける」
というひとつの考え方があります。
もしそうならば、
私が生きている「今この人生」とは
1つの魂がこの世に生を受けた
刹那の期間であり、
たとえ亡くなったとしても
「死」という状態で、魂は在り続ける。
それが、「死こそ常態」。
そして、今生きているこの時間は
「蜃気楼」のように儚く愛しいものである・・・。
そんな風な考えに至ったのですが、
茨木さんは
どのような意図でこう詠んだのでしょうね?
普段は、「魂」とか何だとか
あまりよく分からなくて深く考えたりしないのですが、
この詩を読むと
そんなことが頭の中に浮かびます。
4月20日は
4年前に亡くなった父の命日なので
そんな気持ちになるのかな〜
また来年も綺麗な桜が見られますように![]()
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