「チョン・ユノさんとまさか一緒の隊になるとは、偶然とはいえ光栄です」
「こちらこそ、世間知らずで申し訳ないが、よろしくお願いします」
芸能人という仕事柄のせいか、毎日代わる代わる声がかかる。慣れてはいるが、やはりどこに行っても変わらないんだなと、慣れない環境もあってか、少々辟易していた。
ストレスと高カロリー食のおかげで太る一方だし、逃げ場のないやり切れなさに、叫んで飛び出したい一歩手前だった。
「ユノ、聞いたか?入隊初の大イベント参加だよ」
「ああ、上官にちらっと聞いたけど…ケリョン市での地上軍フェスティバルだろ?」
「さすがだよな〜ユノは司会進行だよ。大抜擢」
正直、まだ慣れない軍生活での大仕事は、しばらく先延ばしにしてほしかった。
けど選ばれたからには責任を持って取り組みたいし、これだから芸能人は甘いなんて思われたくないのが一番だった。そう、半分は俺の意地。
ジェジュンを含め、皆、それぞれの赴任地で頑張ってるんだ。俺だって、頑張らなきゃ。
「そういや、フェスティバルには55師団も参加予定だよ。確か、そこには、お前の仲間がいたよな。ほら、キム…」
「ジェジュン‼︎」
ジェジュン、わかるか?
俺、この時お前の名前を聞いた時、
グレーに見えてたすべての景色が、
一瞬で鮮やかな天然色に変わったんだ。
今さら気づいたよ。
やっぱり、俺にはお前が必要だ。
必要なんだ。
早く、会いたい。
俺の最愛の人。