ウクライナ政権に米製長距離ミサイル「ATACMS」が供与された件について

V.V.プーチン露大統領がメディアからの質問に回答

質問

事実上、ウクライナ大統領は米国の長距離ミサイルATACMを受け取っただけでなく、既に使用し始めていることを鼻にかけてます。

また米政府は、実際にこれらのミサイルを秘密裏にウクライナ政権へ供与したことを認めました。私たちが理解する限り、これらのミサイルは攻撃可能範囲をロシア領の奥深くにまで大幅に拡大します。これによって状況はどれほど深刻に変わるでしょうか。

そしてロシアはどうやって反応するでしょうか。

V.V.プーチン大統領

第一にこれはもちろん損害を与え、さらなる脅威を生み出します。

第二に、もちろん、我々はこれらの攻撃を撃退できます。戦争は戦争です。

そして、もちろん私はそれが脅威であると言いました。これは当然のことです。

最も重要なことは、こうした兵器が接触ラインの状況を根本的に変えることはできないということです。不可能です。これは確実に言えます。

次に指摘したいのは米国側による新たな間違いです。すぐさまいくつか理由を挙げましょう。

第一に、もし米国が兵器を供与していなければ、将来的にこう言うことができたでしょう。

「仮に我々が出来る限りの供与をしていれば、状況は変わったでしょうが、これは新たな犠牲を生んだでしょう。やらなかった私たちは大変偉い」と。

しかし、米国はこれをやってしまった。そして結果は出ないでしょう。だからこそ間違いなのです。

この意味ではウクライナにも良いことは何もなく、苦痛を長引かせるだけです。

ウクライナは遥か昔に予告していた待望の次なる反攻を開始し、現在はヘルソン方面に向かっていますが、まだ結果は出ていません。損失はあるものの、結果は出ません。

ザポロジエや他の方面と同様です。したがって、この点においても間違いです。

そして最後に、より大規模な、まだ目に見えないものの、しかしそれでいてさらに多くの意味を持つ間違いは、米国自らがますますこの紛争に引き込まれているということです。米国は引き込まれます。これは明らかなことです。

そして、これに関係していないとは誰にも言わせません。関係していると我々は判断しています。

さらに、中東紛争を背景にこうしたことが全て起きており、こうしたこと全ては状況を緊迫させます。

米国は空母2隻を地中海に持ち出しました。これは脅威でないと言いたいです。これから私が言うことです。皆さんにお知らせすることです。ですが、私の指示により、ロシア航空宇宙軍は黒海上空の中立空域で常時パトロールを開始しています。我々のMiG-31戦闘機は複合兵器「キンジャール」を装備しています。

ご存じの通り、マッハ9の速度で1000キロメートル以上の航続距離を持っています。

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アメリカの武器は、ロシアに劣っているのは周知の事実。

ウクライナに送っている米国の武器は型落ちだそうで、役には立たない。

もう戦える兵士も残っていないウクライナでは、老人まで徴兵する始末。

わざわざ戦争を長引かせる真似をし続ける西側は、罪深い。

和平交渉の邪魔をしたり、DSカバールの最後の足掻きで更に苦しむ人々が出るのは許せない。

ウクライナ政権に米製長距離ミサイル「ATACMS」が供与された件についてV.V.プーチン露大統領