騙し絵の牙(2021) | Z級映画のツボ

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監督:吉田大八、原作:塩田武士『騙し絵の牙』
出演者:大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、佐藤浩市、木村佳乃、佐野史郎、リリー・フランキー

主人公は、大手出版社の薫風社に勤める変わり者の編集長・速水輝。
原作者の塩田武士が、大泉洋をイメージして書いたというミステリーです。大泉洋が主人公を楽しそうに演じています。
老舗出版社の派閥争いを軸に、デジタル化する雑誌の未来が描かれています。

薫風社の速水編集長が、行きつけの書店でスカウトした新人編集者の高野恵と共に、雑誌トリニティの部数を伸ばすべく奇策を講じていきます。
人気ファッションモデルの城島咲、新人イケメン作家の矢代聖を起用したところまでは良かったけど、そこから予想外の展開に・・・。

出演俳優が豪華で、高野恵の父親役を塚本晋也監督が演じていたが、痩せていて気づきませんでした。太った塚本晋也しか記憶にない(笑)
タイトルになっている「騙し絵」とは、見方によっては老婆にも貴婦人にも見えるというコレです。



「人を騙してそんなに面白いですか!?」
登場人物全員が、なんらかの「牙」を隠し持っているんですね。
とくに新人編集者・高野恵の鋭い観察眼は、さすが書店の看板娘だけあります。
消息を断っていたベストセラー作家、神座詠一を探し出した推理はお見事でした!

斜陽の出版業界で生き抜くには、積極性や企画力を磨けということでしょうか?