【009】らき☆すたにハマった自分は、

らき☆すた中に度々パロディで出てくるこの作品を見てみるかと思い立った。

 

幸いだったのは時系列順でなく放送順で見たこと。

間違いなく放送順で見た方が100倍面白い。

深く分析すればするほどこの放送順が一番この作品を面白くする並びだということが分かる。

 

この作品も語りたいことが多すぎるができるだけ絞ってまとめていく。

 

① 1話「朝比奈ミクルの冒険 Episode00

当時の視聴者と同じく、最初はやたら凝った作りではあるが何が面白いのかはイマイチ分からないと思っていたが、

最後の神曲ED「ハレ晴れユカイ」とらきすたOP以上のダンス作画に度肝を抜かれた。

 

② 2・3話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ・Ⅱ

1話で度肝を抜いた後に本来の最初の2話を放送して起承転結の「」。

谷川流の絶妙なセリフ回しと京アニの丁寧な演出が見事にマッチする。

何よりも鮮やかな色彩撮影は他のアニメとは一線を画していた。

(この作品の色彩設計は石田奈央美さんである。心から敬意を表します。)

1話冒頭のモノクロ→カラーの演出はのちにCLANNADでも使われている京アニの十八番。

また神曲OP「冒険でしょでしょ」はED以上に好きだった。消失のOPでも使われるようにハルヒを象徴する曲となっていく。

 

③ 4話「涼宮ハルヒの退屈

ここでいきなり憂鬱後の時系列に飛ぶ。

野球回ということでサブキャラの個性を掴みつつ、

古泉がいきなり登場しても1話ですでに目にしているのでそんなに違和感がないという配置の妙。

そしてハルヒのキョンへの態度の変化やさまざまな伏線も見事に張られている。

 

④ 5話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅲ

起承転結の「」。

憂鬱の話を視聴者に忘れられないようにここに配置。

 

⑤ 6話~8話「孤島症候群」「ミステリックサイン

1期の中では正直そこまで面白くないこの2つの話を真ん中に配置。

ただ孤島症候群の前後編の間にミステリックサインを挟むという遊び要素を入れて中弛みを防ぐ。

また当時ミステリックサインでの古泉の「ふんもっふ!」「セカンドレイド!」は何のことか分からなかった。

 

⑥ 9話「サムデイ イン ザ レイン

時系列では最終話、そして次回以降の布石となる徹底的な「」の話、そして消失への伏線となるオリジナル回。

ラストでハルヒの心境の変化が垣間見えたところで、次回以降一気にさまざまなことが動いていく。

 

⑦ 10話~12話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」「射手座の日」「ライブアライブ

前回から一転して3話連続で徹底した「」の話。

起承転結の「」となる「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」では伝説となる谷口の「WAWAWA忘れ物~」、

「射手座の日」は堀口悠紀子が一気に名を上げ、また長門の心境の変化が垣間見える消失の伏線となる回、

そして言わずと知れた「日本アニメ史に残る神回」である「ライブアライブ」。

この時から演出家や作画監督というものを意識するようになり、山本寛は天才だと思った。

 

⑧ 13・14話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅴ・Ⅵ

最後は溜め回である「Ⅴ」からの大団円となる「Ⅵ」。

そしてキョンの「似合ってるぞ」からの「冒険でしょでしょ」。

これ以上ない完璧な〆であった。

 

「朝比奈ミクルの冒険」をキャラ紹介及び話題作りとして割り切り、

その後は「憂鬱」を軸に据えて短編を完璧な配置で割り振った。

本当に「テレビアニメ作品」としての最高到達点を見せてくれた。

石原立也山本寛という個性の全く異なる二人が対等に協力したからこそできた、エンターテインメントとして唯一にして至高の作品であった。

この作品によって京都アニメーション信者となったことは言うまでもない。

 

そして、キャラクターデザインの池田晶子さんに心からの敬意を表します。