11月に、YouTubeオフ会メンバーとささやかな走行会を開催いたしました。

 

 鋸山登山自動車道頂上の駐車場にて

 

基本911勢揃いということでしたが、1名は911GTSが入院中ということで296で参加でした。ちなみにこの方、前回お会いしたときはポルトフィーノMをお乗りでしたので、私と同じ経歴(とは言え以前は488をお持ちだったようなので、フェラーリ歴は私より断然長いです!)を辿っており、親近感を覚えました。

 

 道の駅富楽里駐車場にて

 

道の駅でよもやま話をしているなか、GT3で参加された方(Mさんとしておきます)から”是非私のGT3を運転しませんか?”ととても魅力的なご提案が!Mさん曰く、GT3のフロントサスはストラットからダブルウィッシュボーンに変更されているが、その違いをぜひとも感じ取っていただきたいとのことでした。ちなみにMさんの前愛車は、私の911GTSとほぼ同じ仕様の992.1GTSだったそうで、それだけに同じGTS乗りの私に、(いい意味で)かなり異なっているGT3を体験してほしいとのことでした。

そしてその申し出、喜んで受けさせていただきました。ありがたいです!

 

 Mさんの911GT3( 992.1)

 

このおクルマ、結構オプションが充実しており、カーボンルーフ、内装はダッシュボード及びドアパネルレザー仕上げとGT3としては豪華仕様です。そして後付でグロスカーボン内装をPCにて取り付けしてもらったとのことでした。(内装写真を撮り忘れましたが、マットカーボンより豪華に見えて羨ましい)

 

早速運転席に乗り込み、20-30分ほどのドライブに出かけました。

 

いやいやいやいや~!走り出して数百メートルでわかるサスペンションの違い!私レベルの素人が運転しても、ストラットサス仕様のGTSとは明らかに異なるサスの動きです。何と言うか、車体の揺れはあまりないのに、サスペンションだけが異様にグニャグニャと不正な路面であっても路面を捉える感じが伝わってきます。しかもサスの動きがしなやか!これが一番驚いた点で、GT3はサスがガチガチに固く、街乗りでは乗れたものではない(と聞いていた)ので、GTSのほうがオススメですと言っていた(以前お付き合いしていた営業マン談)話は全くのデタラメでは?と感じるほど。実はGTSを売りたくて(と言うかGT3の生産枠が取れないので)、GTSを売り込んでいたのではないのか?と考えさせられるほどの衝撃でした。

GT3のサスペンションはスポクロを”RACE”設定に変えると硬くなります。しかしそれであっても、路面の追従性は素晴らしく、Mさんと話ししながら運転していて気づいたのは、”あ、この感覚はマクラーレン750Sと同じ感じだ!”でした。タイヤが随時しっかりと路面を捉えている感覚があり、運転して怖さがないと言うか、とても安心感があります。こりゃ、GT3の人気あるわなぁ。

 

そしてエンジンの素晴らしさ。最大出力は510馬力なので、最近のスーパースポーツとしては特に傑出したものではありません。しかしながら、化石化しつつあるNA、そして9000rpmまで気持ちよく回るそのエンジンは至高の逸品です。自分の車なので流石にレッドゾーンギリまで回すことはしませんでしたが、7000rpmくらいまで回してみてエンジンの盛り上がりはとてもスムーズかつドラマチックな音の演出があります。

 

 トンネル内では、エンジンを回して音を楽しみたくなります

 

RACEモード設定でバルブ全開、そして2速でエンジンをガンガン回したときに奏でる音は、ターボ車のそれとは明らかに異なり、クルマ好きの心をくすぐります。いやぁ、素晴らしい!NAなのでバブリングなどの演出は全くありませんが、スムーズに吹け上がるNAエンジンに演出音は必要ありません。

 

マクラーレン750Sの素晴らしさが頭から離れず、いまだにどうしようかと悩んでいたのですが、このGT3を運転してすっかりGT3が欲しくなってしまいました。GT3ならエンジン良し、車の大きさ良し、そして走り良し、の三方良しです。

あとは生産枠を頂けるかどうか(今更ほぼ無理そうだけど)と言うところですねぇ。