に譲って、彼女は帰国子女の
と二人で行ってきたので感想を聴取しました。ロシアの三大バレエ団は
ボリショイ・バレエ団
マリインスキー・バレエ団
キエフ・バレエ団
ですが、これらのバレエ団はS席7500円ではとても観られません。
モスクワ・クラシック・バレエ団というのは初めて聞きましたがS席7500円はお得なので買ってありました。全幕もの上演のための来日はおよそ20年振りだそうです。
以下、
と
のレビュー。★オデット/オディール(エカテリーナ・ベレジナ)は上手だったけど陳(ひね)鳥だった・・・関西弁らしい(意味不明)。細身なのに筋肉が割れてて、踊りがとっても滑らかだったのはあの筋肉の所為と思う。
★ジークフリート王子(アルチョム・ホロシロフ)はドスンドスンとした踊りで気になったけど、舞台を支配する雰囲気は持っていた。踊りは上手くないけど、あれができるから主役になったんだと思う。
★白鳥の群舞は揃っていなくてロシア語でお互いを罵っている
のが聞こえた。(前から2列目の席)★道化師(ウラジミール・ヤコヴレフ)はとっても上手だった。背があればジークフリートになれたんでしょうね。
★四羽の白鳥はとても良かった。日本人が二人もいた。(マイカ・成澤ガリムリーナ、吉田むつき)
★ヴェニスの踊りも日本人が踊っていた。(吉田むつき)外国で頑張っている日本人を観ると応援したくなる。
★最後はハッピー・エンドじゃない演出だった。とっても良かった。
「白鳥の湖」は演出がいろいろあって、今回のは改訂演出 N.カサートキナ、V.ワシリョーフ版だそうです。最後に二人とも死んでしまうのがオリジナル(1895年プティバ/イワーノフ版)なんだけど、社会主義政権下のソビエトでは「男女が力を合わせて悪に立ち向かい、打ち負かす物語への変貌を余儀なくされた」(出所:小学館「華麗なるバレエ第一巻」16ページ 守山実花)
世に残る物語というのは、どこかに「不条理」というものを含んでいるものです。
白鳥の湖も、二人が結ばれずに死んでしまう、というところに芸術の命があるのである。
悪魔に打ち勝ってハッピーエンドなんて、あまりに嘘くさい、少女向けのおとぎ話に堕している演出は好きではないがそういう演出の方が圧倒的です。(売っているDVDでも八割以上がそれ)
そういう中で二人とも救われない演出をしたのは偉かった。技量が高くないバレエ団でも観客に迎合せず自分たちのやりたい事をやったというのは偉かったと思います。「白鳥の湖」は、最後の不条理にショックを受けて、約束していた彼女との夕食もキャンセルして落ち込んで家に帰る、というのが王道なのである。
なのに
と
は、鎌倉から戻った私と一緒に豚しゃぶを一キロも食べたのである。女子は感じ方が違うのかなぁ・・・。
※後で知りましたが、この公演はオーケストラがつかず録音だったそうです。
チケット売る時にそのように説明して欲しいよなぁ。
