ミラマーレと言えば

2011年12月17日みなとみらいの『こうもり』

あれは傑作だった。

フロッシュの松山いくおさん
日本人には珍しいタイプ・・・ユーモアのセンスのあるゲージツカもう一度観たいと思っていたらなんと田島千愛さんと二人で共演

田島千愛さんと言えば2010年5月29日 私の運命を変えた『オペラの音符たち』
強烈に印象に残った二人の日本人オペラ歌手、それが田島千愛さんと澤村翔子さん。
あれ以来、田島千愛さんの公演を心待ちにしていたがやっと やっと やっとおおおおお

2年四ヶ月ぶりですよ、この間何をなさっていたのか 私が知らないだけだったのか
もうホントに心待ちしていました

役どころはカロリーナ。可愛らしい娘っ子がとてもよく似合う。
『オペラの音符たち』では「どんな拷問が私を待ち受けようとも」【『後宮からの誘惑』の主役コンスタンツェの唄うアリア・難曲】を素晴らしく唄っていたが、演技を観るのは初めて。この可愛らしさは実物そのままのように見える。
オペラ歌手は女優でもあるから、役どころに従っていろんな引き出しを持っていなければ務まらないが、この困ったり
怒ったり
くるくる変わる表情にすべて愛くるしさが現れているというのは、本人にそういうキャラが本当にないとできないのではないか、と思います。
もう、この可愛らしさを観ただけで満足

あとは何も言う事はありません☆
演奏はフィルハーモニア東京と名前がついてるがわずか11人の楽団。
チェンバロがよく物語を彩っていて、一台の楽器であんなに舞台を色づけできるものなのかと感心しました。

会場は六行会ホールという初めて行った会場ですが
248席のホール。
チケットが7500円だから満席で186万円、施設使用料が20万円、残りは166万円。
出演者六人、楽団+指揮者12人、プランナー四人、スタッフ11人に大道具小道具照明衣装ヘアメイク運送写真印刷デザイン広告宣伝チケット販売委託交通費食事代・・・
ひとり一舞台五万円ぐらいではないだろうか ギャラ。(もっと少ないかも)
偉いなぁ

好きな事やってシアワセな人たちだけれど
お金はきっと持ってない
自分もお金無いけれど
こうやって楽しませてもらって...
人間の幸福ってやっぱりこういう事なんだなぁと
帰り道を歩きながら思った

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