こんにちは(・ω・)ノ
筆村栄心です。
先日のFREE GAY LIVEのMCで少しだけ話したのですが、最近みんなで歌詞についての話をすることが多いです!
とある遠征の日、宿泊先で何気なく「僕は加入する前から特に”病める時も 健やかなる時も”の歌詞が凄く好きだったんです〜( ˘ω˘ )」という話をしてからその日は”病める時も 健やかなる時も”の話をしていました。(朝5時くらいまで!笑)
「ねえ 将来誰と共に過ごすのか
終わってみなきゃ そんなのわかんない
ねえ 何も誓えない それでも今は
傷付きながら 一緒に進みたい」
新人声優として駆け出しだった頃に1番サビが凄く心に響いたのを覚えています。
声優というなかなか簡単にはいかない世界で、自分が明日どうなるかも来年作品に出ることができているのかオーディション落ちるたびに不安で未来の想像がつかなくて、
勝手に自分の隠していたゲイというセクシュアリティともリンクして、
極論かもしれませんがその時は本気で自分は年老いた時に1人で生きている想像しかつかなくて、苦しいイメージしかできないときがありました。
そんな時にこの歌詞を聴いて、聴くたびに”自分は夢を叶えるための途中だ”ということを毎回思い出して、エールを貰っていたことを覚えています( ˘ω˘ )
僕をずっと声優になるために育ててくれた事務所のみなさんや声優活動を通して出会ったみなさんと共に過ごして行くためにも、
想像すると逃げたくなるような遠い未来のことよりまずは明日から逃げずに「頑張る」ということから手を離さずに過ごしてこれました。
そんな日々を過ごしていた先に出会ったのが二丁目の魁カミングアウトのオーディションだったので凄く嬉しかったなぁ( ˘ω˘ )
「ある国の子は毛布があれば
それだけで幸せだと語った
羊の群れは生きてるだけで
ただそれだけで幸せだった」
1番サビ終わりで2番Aメロのこの歌詞が続いてきます。というわけでここからが今日の本題です!笑
そんな過去の自分が聴いていたときの気持ちもあるので、ここの2番Aメロの歌詞はどちらかというと
「幸せと感じるところはそれぞれ違う」
「自分の悩みは恵まれている状況の中での悩みだというとに気がつく」
そんな歌詞だと思っていました。
そうしたらミキさんが問いかけてくれて、ここの歌詞の本質に初めて気がつきました。
「とある国の子の毛布は、なにでできている?」
ある国の子は毛布があれば幸せ。
でもその毛布は、羊の毛から作られている。
毛布という幸せを作るために羊の毛は刈られるということ。
“皆同時に幸せになれないことを知った”
そのあとのこの歌詞の言葉がその答えでした。
その繋がりに気がついていなかった僕は本当に目から鱗が落ちるかのように、この部分の本質に触れることができた気がしてびっくりしました。
たしかにミキさんが誰かと比べて自分の幸せを確認するような歌詞をかかないよな…!と、
このことを教えてもらってからより病める時も 健やかなる時もの歌詞が暖かく歌えるようになりました。
「ならせめてこの瞳に写る人たちだけは
君たちだけは」
他者への切り捨てなんかじゃなくて、
いい意味での諦めのような、
“せめて”この歌を聴いてくれている貴方にはとぎゅっと抱きしめるような愛と優しさのある歌詞だなと思いました。
病める時も 健やかなる時も
元々凄く好きだし大切な歌だったけど、より自分の中で巡り会えた貴方へ小さく1番細い小指で柔らかく気持ちを繋ぐような温かな歌になりました( ˘ω˘ )
まだ自分の歌詞への深さが足りていないところたくさんあるんだろうな〜なんて思ったりもしたので、歌詞を読み返してみたりして自分でできるだけ多く発見できたら嬉しいなぁ。
筆村栄心