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うしろのあなた

きみのとなり
あなたのうしろ

とおくのきみ

みんなのいろが
とけあう瞬間
みんなは にっこりおんなじいろで
ほほえんだ
みえないけれども
そんな気持ち
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うさーちぇ「みえないけれどもそんな心地」
いたこ詐欺
小説に挑戦してみまスた☆長くてくだらないんですが、おヒマなときに読んでみてください![]()
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「いたこ、やってみないか?」
ゼミの先輩からそんな妙なお誘いがかかった。
コワモテで、みんなが避けている人だ。
俺もあまり話したことがない。
たぶん、俺がバイトをクビになった話をどこからか聞きつけたのだろう。
正直、金になるなら何をしてもいいと思っていた。
だがしかし、いたこ・・・?
「それって、新手のオレオレ詐欺ですか?」
そう聞くと、先輩はニヤッと笑った。
「ま、な。どうする?ノるかそるか。ノらないならこれ以上話さない。」
娘息子を早くに亡くした年寄りに、「娘さん、息子さんと話せますよ」と言って金を引き出させる。
そんなとこだろう。
どうせ裏にヤクザでも絡んでるんだろう。
「詳しく聞かせてください。」
俺は余計なことは考えないことにした。
数日後、先輩に駅前の喫茶店へ呼び出された。
奥の1番隅に座ってた先輩は、俺が席に着くと、ウェイトレスに「ホットもう1つ」と勝手に注文した。
相変わらず今日もニヤニヤしている。
数枚の書類を渡される。
「今回のターゲットだ。2時間後に行く。ボロが出ないようにちゃんと予習しとけよ。」
言われた言葉がよく飲み込めないまま、書類に目を通す。
佐々木ちよ、78歳、一人暮らし、45歳のとき、20歳の息子を交通事故で亡くす。現在、少し痴呆気味。
どこから仕入れた情報なのか、息子の趣味、血液型まで詳細に書いてあった。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!2時間でこんな覚えきれないですよ!」
「ぁあ?」
「・・・・・なんでもないです。」
『あいつの目力ハンパねぇ。あれは本物だぜ。』
ゼミで誰かがそんなことを言っていたのを、ふいに思い出した。
俺はおとなしく書類を暗記することに努めた。
読めば読むほど、哀れな気持ちを呼び起こすばあちゃんだ。
しかも生活保護で暮らしてる。
「あのー・・・普通こういうのって金持ちを狙うんじゃないんですか?」
「金持ちなんだよ、本当は。そこんとこ読んでみろ。」
先輩が指差した箇所を読んでみる。
『息子は某大物俳優との間にできた隠し子。正式な結婚をしなかったこともあり、慰謝料は数千万と推測される。』
「推測って、あるかどうかわからないじゃないですか?!」
「ぁあ?」
「・・・・・・なんでもないです。」
先輩は本を読み始めた。
俺は早くも後悔し始めている。
できるだけ息子になり切るために、彼のパーソナリティを掴むことだけを考えた。
佐々木武史、進学校で有名な都立高校を首席で卒業している。
某国立大学に入学、法律の勉強をしていて、将来は弁護士になるつもりだった・・・。
学費は自分でバイトして稼いでいたのか。
親の金を当てにしない辺り素晴らしいと思うが、これはやっぱり「数千万の慰謝料」説はデマなのでは?
金があったらバイトはしないだろう。
俺だったらしない。
人付き合いが苦手な俺は、極力人との付き合いを避けたいから、絶対しない。
いつもちょっとしたミスでクビになる。
他にも同じようなミスをした奴がいるが、そいつはまぬがれていた。
きっと俺が無愛想だからだろう。
佐々木武史はどうも違うようだ。
趣味がボランティアときている。聖人君子か。
周囲にたくさん人がいて、愛されていたのがよくわかる。
俺はといえば・・・・・・・・・・やめよう。金を稼ぐ為だ。
「さ、時間だ。行くぞ。」
気がつけば2時間が経っていた。
店を出てから、白い布を渡された。いたこの衣装か・・・。
これから人を騙しに行くんだ。
何も考えるな。
何も感じるな。
しかし俺のそんな決心は、佐々木邸を見てすぐに揺らいだ。
昭和初期に建てたんじゃなかろうかと思うほどの、ボロい2階建てアパートだ。
「・・・ここで間違いないんですか?」
「ああ。」
「・・・・・先輩・・・・やっぱり・・・・」
「ぁあ?」
「・・・・・なんでもないです。」
2階の角に『佐々木』と書いてあるドアを見つけた。
インターホンがないので、ドアをノックする。
異様に心臓が高鳴る。
しばらくそのまま待ったが、出てくる気配がない。
もう一度ノックしてみる。
やっぱりなんの反応もない。
「留守なんじゃないですか?」
「そんなワケねー、この時間はいるはずだ。」
イラついた先輩がドアノブに手をかける。
「ちょ・・・・」
やめた方がいいですよ・・・と言う前にドアは開いてしまった。
「佐々木さん!いるんでしょー?僕ですよ!先日電話した!」
そう言いながらずかずかと部屋に入っていく先輩を尻目に、ドア前で立ちすくんでしまった。
狭い1Kの部屋は玄関先からだって全てが見渡せてしまう。
部屋の大半を占める仏壇、小さな丸いテーブル、薄汚れたカーテン。
その真ん中に膨らんだ布団があった。
真昼間だというのに、佐々木ちよは布団にくるまっていた。
一瞬最悪のケースが頭をよぎったが、それは免れたようだ。
「・・・ああ、いたこの。お待ちしていましたよ。こんな姿でごめんなさいねぇ。」
恥ずかしそうに布団から顔を出して、そう言った。
俺達、不法侵入しているんだけど・・・。
どうやら先輩が先に電話で話をつけていたようだ。
「今、お茶を入れますからねぇ・・・」
起き上がるのもつらそうな姿を見て、思わず制止した。
「あ、僕が入れますから。」
「いやいや僕が入れますから。先生は霊を呼ぶ準備をしていてくださいよ。」
先生と言われてハッとして先輩を見ると、ものすごい形相で俺を睨んでいた。
そうだった。打ち合わせの時、「出来るだけ大物っぽく振舞えよ」と言われていたんだった。
「ゴホン、ああ、すまない。」
俺は、佐々木ちよが寝込んでいる横に座った。
「そちらがイタコの先生ですか?まぁ、こんな狭くて汚い場所に来てくださって、ありがとうございます・・・。こんな姿でお出迎えしてごめんなさいねぇ・・・。」
「ど・・・どこかお体の具合が悪いんですか?」
「どこと言うこともないですねぇ、年ですからねぇ・・・。もう心残りはないと思っていたんだけど、息子に会えるって聞いたら、どうしても会ってみたくなってねぇ。おかしい話でしょう?もうすぐ死んだら会えるっていうのに。」
そう言って微笑んだ彼女を、直視できなかった。
「おかしくないですよ。誰だって家族には会いたいもんです。」
お茶を入れながらしたり顔でそう言う先輩。
俺にはなにも言えなかった。
俺は今家族と絶縁状態だ。
俺の家族はみんな絵に描いたようなエリートばかりだ。
俺もそうなる予定だったが、どうも家族の中で一人だけ遺伝子が違ったようで、兄弟全員が受かった大学に落ちた。
そこからケチがつきはじめた。
勉強にも身が入らず、留年し、それ以上恥をかきたくなかった俺は、自分から仕送りを拒否した。
仕方なくバイトするしかなくなったが、なにをやってもちょくちょくミスをしては怒られ、あげくクビになり、落ちぶれ果て、こんな老婆から金を騙し取ろうとしている。
要するに、ダメ男だ。
1年くらい、連絡をとっていない。当然だ。
今の俺は、家族に会いたくない。向こうだって会いたくないだろう。
黙ってしまった俺の顔を、佐々木ちよが覗き込む。
「どうかしましたか?先生」
「い、いえ、なんでも・・・」
「先生はもう武史さんを呼ぶ体勢に入っているんですよ。」
うそ臭い笑顔で先輩がそう言う。
それに合わせて俺は両手を天にかかげ、目を閉じた。
霊を降ろす儀式、のつもりだ。
一刻も早く終わらせて帰りたかった。
手がだるいので1分程そうした後、今度は首をうなだれて顔を伏せた。
佐々木ちよの顔を見るとうまくしゃべれそうもなかったので、その状態のまま、彼女の息子として語り始めた。
「・・・・・お母さん、久しぶり。」
「武史・・・武史なのかい?」
「そうだよ、お母さん。武史だよ。」
そう言うと、しばらくなんの言葉もなく、すすり泣く声が聞こえてきた。
こんな三文芝居で泣くなんて、俺には信じられなかった。
これからいかに俺が武史であるかを語ろうかと思っていたのに、ただ「武史だよ」と言っただけで信じて泣き出してしまった。
見えないけど確実に今先輩はニヤニヤしているだろう。
「・・・泣いているの?お母さん。」
「・・・・ごめんねぇ。ごめんねぇ。」
「なんで謝るの?」
「お前にずっと謝りたかったんだよ・・・。本当に、ごめんねぇ・・・。」
「事故のことなら、お母さんの責任じゃないよ。あれはしょうがなかったんだ。」
「そうじゃない・・・そうじゃないんだよ・・・。」
もらった資料から考えられることは事故くらいだった。
それが違うとなると、俺にはもう検討もつかない。
「もうずっと前のことだから、僕忘れちゃったなぁ。なんのことだっけ?」
俺は出来るだけ平坦な声で答えた。
「事故の前に、お父さんのことでケンカしただろう?お前がしつこく聞くから・・・私も意地になって張り合って、売り言葉に買い言葉で・・・『だったら出ていきなさい!』って言ってしまって・・・。
まさかあれが最期になるなんて、思ってなかったか・・・ら・・・。」
「お母さん?」
聞こえてくる呼吸が浅い。
目線を先輩の方に向けると、まずそうな顔をしていた。
小声で「救急車呼んでくる」と言って部屋を出ていってしまった。
顔を上げると、青白い顔をして浅い呼吸をしつつも、佐々木ちよは笑顔だった。
目は閉じている。
「・・・・だから今、うれしくてしょうがないんだよ、武史。お前に・・・謝れて・・・・。」
「お母さん、しっかりしてよ。まだ僕のところへ来ちゃダメだよ。」
「・・・・そんなこと言わないでおくれ・・・、それだけを楽しみに・・・・してたんだから・・・。」
「お母さん!」
なんてこった。本当にまずい。
もう当初の目的は完全にどうでもよくなっていた。
「武史・・・・手を繋いでもいいかい・・・?」
「うん・・・」
遅い。救急車を呼びに行った先輩は、どこへいったんだ。
「お母さん、もうすぐ救急車が来るからね。もうちょっとがんばってね。」
「武史・・・・」
「うん?」
「ありがとう・・・・」
そう言うと、すーっと、眠ってしまった。
「・・・お母さん?」
眠ってしまった、んだよな?
近くまで寄って確かめると、息をしていなかった。
「・・・はは、ウソだろ・・・。」
泣くに泣けなかった。ウソだと思いたい。
しばらく、そのまま手を繋いでいた。
『はい、カットーーーーー!!!』
ふすまが突然開いた。
大声でそう叫びながら「ドッキリ」と書いた板を持った人物が現れた。
同じゼミの奴だ。
ふすまからは他にも同じゼミの奴らがぞろぞろ出てきた。
気がつくと先輩が玄関付近でヘラヘラ笑っていた。
死んだはずの佐々木ちよがパッチリ眼を覚まし、元気に起き上がった。
「はははー!どうじゃ、わしの演技力、見たか若造!」
「いやー、さすが演劇部OGですよぉ!俺マジで泣いた!」
俺も俺もー、とみんな笑う。
呆然としている俺の肩に、先輩の手が置かれる。
「お前さ、バイト辞めてからずっと元気なかっただろ?」
「え・・・・?」
「いやだからさ、元気ないからさ。」
「お前さー、自分で気づいてなかったんだろうけど、死にそうな顔してたんだぜ?」
「世界にひとりぼっちーって感じでさ。」
みんなが怖がっていると思っていた先輩とゼミのみんなが和気藹々と笑い合っている。
「え・・・?なんで先輩と仲いいんだ・・・?」
「いやいやいや、俺ら全員この人大好きだよ。おもしろいしな!」
「そうそう!このドッキリ企画も、先輩が考えたんだぜ」
「え・・・・怖い人じゃ・・・」
「えー?全然怖くないぜ?まぁゼミ入りたての頃は顔が怖くて避けてたけど、すぐ打ち解けたしなぁ。お前だけじゃね?ずっと話してないの。」
「お前ってほんと、周り見てないからなー」
え・・・・?
よくわからないが、怒りがふつふつこみ上げてきた。
肩に置かれた手を払いのける。
「ふざけないでくださいよ!俺は本気で金を稼ぐ為に話に乗ったんだ!なのに、なんだこれ?!人の死で遊ぶな!!」
「いや、それは悪かったよ・・・でもお前ってさ、ほとんど自分のこと話さないし、何がふさぎの原因なのかなーと思って。」
「そういうの、おせっかいって言うんですよ!そして!おせっかいは俺が1番嫌いなものです!!」
「よかれと思ってやったんじゃ、まぁそこまで言ってやるな。」
佐々木ちよ役の老婆が肩を叩く。
「うるせぇ!ババア!」
「バ・・・・」
本気でショックを受けているようだ。
ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう。
おかしい。
なんか笑えてきた。
なんなんだよ、この人達。
「お前さー、なんでも一人で抱え込むなよな。」
コワモテの先輩が生活指導の教師みたいなセリフを言うなんて。
なんだよ、1番コワモテは俺だったっていうのかよ。
「バイトなら、俺が紹介するよ。あ、勉強については俺に聞くなよ、あいつがいい、あいつ学年トップだからな」
いつものニヤニヤ顔で丸テーブルの近くに立っていた男を指差した。
『よっしゃー!ドッキリ大成功ってことで、打ち上げだー!!!』
誰かが号令をかけると、みんな一斉に走って外に出ていった。
「おばあちゃんも来るでしょー?」
「誰がおばあちゃんじゃ!ちよちゃんと呼びなさい!」
「うぇーーいw」
気がつくと部屋には俺と先輩だけが残った。
「さ、行くか、行かないか?どうする?」
「・・・・先に行っていてください。」
「じゃ、駅前のやっすい居酒屋で先に飲んでるからな。絶対来いよ!」
相変わらずニヤニヤ顔だ。
「あ・・・、先輩」
「ん?」
「・・・・シナリオ、よかったですよ。泣かせる気マンマンで。」
「それ、褒めてんのか?」
「褒めてんですよ」
「ふーん」
そう言って去る先輩の耳は、ほんのりピンクだった。
「さて、と・・・。」
誰もいなくなった部屋で、携帯電話をかける。
ところでここは一体誰の部屋なんだ?
『もしもし』
「あ・・・・もしもし、母さん。久しぶり。」
俺は余計なことは考えないことにした。
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うさーちぇ「ツンデレ先輩萌え
」
walk the line
足の裏の感覚が ぼんやりしちゃうって
きがついた

芝生のうえを歩いてる
石ころだらけの地面を踏みしめてる
ぼんやりしちゃうと
そんな感覚だって わからなくなっちゃった

まさかね
崩れかけのブロック塀のうえにいたなんて
きづいたときはね

なんだかおかしくって
でもそれが
ぼくの向かう道のうえなんだなって
すんなりと 思えたんだよ
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うさーちぇ「でこぼこでこぼこ」
