私がアルバイトとして採用された時に面接したのは河本でした。その時にこんな会話がありました。河本は「青木さんはいくらくらい稼ぎたいと思っていますか?」と私に尋ねました。私は「月に15〜6万円稼げたらと思っています。私は以前にブラック企業で働いていました。もうそのような生活には戻りたくありません。なのでそんなに沢山の時間は働きたくありませんが月にある程度シフトに入れていただいて大体手取り15〜6万円いただけたら毎月の生活費が賄えます。どうでしょうか?」と交渉しました。その時に河本はその月のシフト表を私に見せてきて、そしてあるバイト店員のシフト差し「この人は夜専門で入ってもらってます。月にフルで入ってもらってます。彼は手取り20万円くらいあります。なので月15〜6万稼ぐのはこの店なら余裕ですよ」と言いました。私は「そうですか。良かったです。なら月15〜6万くらいでよろしくお願いします」と答えました。私は内心喜びました。希望する条件に合った職場に出会えたと思ったからです。

 

 面接があった三日後くらいだったと思います。実際に働き始める前に私と河本の間でオリエンテーション的ミーティングがありました。私は店に出向いて河本から一風堂チェーンで働くにあたっての作法などのレクチャーを受けました。その後に河本は「青木さんっていくらくらい儲けたいんでしたっけ?」と聞いてきました。私は戸惑いながら「前回お会いしたときに伝えたと思いますが、月15万くらいでお願いします」と答えました。それに対して

河本は「そうですか。わかりました」と言いました。その日のミーティングが終わり私は帰宅しました。

 

 初めの面接から2週間後くらいだったと思います。私はその時すでに働き始めていました。河本がその月のシフト表を私に見せてきました。私はショックを受けました。私のシフトは週に1、2度、数時間程度、一月後の給料は絶対に10万円にも満たないであろうと一見でわかるような状態でした。私はその場ですぐに「河本さん、話が違うじゃないですか。これだと私、困ります」と訴えました。

 

 次回に続きます。