15年前の今日、私の父は亡くなりました。
この年の11/2に実妹に次男(とっきー)が生まれ、長男(れーくん)は1歳ちょっと
まだ言葉もおぼつかない感じでした。
この日父は、体調を崩しあるとき、物が飲み込めなくなり
一月近く会社を休んで毎日通院・・・
検査の結果、亡くなった日に入院予定でした。
前日、夜に吐血して意識を失い、そのまま帰らぬ人となりました
そのころ、私は昼夜と仕事をしていて、夜のバイト先に
「里帰り出産(と言っても県内に住んでいたのでたいした里帰りではないけれど)」で家にいた
実妹から
「ねーちゃん救急車って何番やった?」とTELが入り「はぁ??何言うてるんや」

ってなって事の次第を知って、近所の同業で仕事をしていた母に連絡して
帰宅したのだった。
父が倒れた時にすっかり寝ていたらしい、れーくんを家において
父に着いて妹は、とっきーを連れて病院へ
母はもう動転してて、いったん家に帰ってきたものの、玄関のドアを開けっ放したまま
自分だけさっさと病院へ行ってしまった

まぁ、この状況じゃ仕方ないかとあきらめて、私はれーくんを毛布でくるんで
自分の車の助手席に寝かせて病院へ・・・・
ぐっすり寝ていたはずのれーくん、病院に着いたらお目目パッチリ

通路でなんやら歌いながら遊びだした。
そしたら、父が処置を受けている処置室のドアの前ににっこにこ

して立ち止まり、ドアに向かって
「☆#○ж~~ばいばい~~

って何度も手を振ってる・・・・
こりゃ~縁起悪いからやめぇ~って手を押さえてもまた、ばいば~いってやってる。
その後、何時間か後に意識が戻らず、あの世へ行ってしまった父だった。
男の子の孫が出来たら、絶対昆虫採集に連れて行くねん!といつも言ってた父
せっかく男の子の孫いるのに、夢叶わず。
このころは、父と私は折り合いが悪かったんで
何かにつけ酒に飲まれて、グダグダ言って絡まれるのがたまらなく嫌で
正直「はよ、死ねや」くらいに思ってた。
小さい時は、おとーちゃんっ子やったのにね。
だらしない親の姿を見たくなかったんだろうと今となっては思います。
それに、自分の子供も2人男児。
絶対、生きていたら可愛がってくれただろうし、めっちゃじーちゃんっ子になっていただろうな
って断言できるほどの、子供好きな父だった。
そんな人柄、たぶんれーくんは良くわかっていて、あのドアの前には
「じーちゃんがばいばい」してたんやろなぁと、それがはっきり見えてたんやろな~と今でも思う。
このとき生まれて1月経ってなかったとっきーは
今、中3の受験生
ばいばいしてたれーくんは、高2のバスケ三昧男子
私は、年があけて5月にデキ婚して・・・
現在に至っています。
虫が好きで、料理と読書が好きだった父
ごはんは、父しか作らない料理があったりして、たまに食べたくなります。
ちゃんとレシピを習っておけばよかったって、すごく後悔してます。

父からは、何も習ってないなぁ。美味しかったんよなぁ・・・・
今は、生前から「俺が死んだら、吉野の川に骨流してくれ」と事あるごとに
言っていたらしく(妹談)東吉野と言うところの、きれいな場所に散骨しました
今は母もそこにいます。
我が家からは、山道を2時間くらい走っていかないと行けなくて
そんなこともあり、その川のポイントまで尋ねていくことが出来ません。
(何年か前に、ムリに主人に頼んで連れて行ってもらったら、
ブーブー文句ばっかり言われてその日から、もう一生、私からそこへ連れて行って
くれとは言わないと心に決めたので)
妹は、妹の主人の実家が、川へ行くまでの通りがかりなので
嫁ぎ先の家(義弟=と言っても私と同い年)へ事あるごとに行くので
拝みに行ってくれてるらしいんですが・・・
今日は、実家へも子供がテスト前だし、行けないんで
うちの仏壇からしっかり、拝んでおきました
