「貧困の問題を解決できるのは経済成長だけだ!!!」
……とおっしゃる方がいる。書店のビジネス書コーナーに並んでる類いの「経済書」を手に取ったことがあれば、まあ一度と言わず二度三度目にした事がある文句だと思う。
一見正しく思えるし、そのあとにこれを補強する「考察」とやらがだらだら続き、おしまいにそれを批判する人を口汚く罵倒してシメになっていたりするもんだから、いろんな人が騙されてしまう。
正しくは、「貧困を解決していくと、それにともなって経済が成長する」だよね。
こういうこと言うと、「逆もまた真なり!!!」といきり立って下さるんだが、この場合「逆は必ずしも真ならず」なんで。
なんでかというと、別に貧困を解決しなくても、いや、たとえ貧困問題が拡大しようとも、「格差」を広げてやれば経済は成長しちゃうからなんだ。
ここで、「格差」という問題が加わってくる。
冒頭のようなことを口にする人は、「格差は昔からあった。格差があるのは当たりまえ。なんで格差が問題になるんだ。さあ答えろ答えてみろ、答えられないだろ」みたいなふうなことを言う。ま、もうちょっと上品だけど、内実はこんなもんだ。
「格差」が問題になるのは、貧困が解決しないどころか、拡大しているにも関わらず経済が成長しちゃうからだ。
つまり、本来の目標からそれているのに、数字だけは上がっていくもんだから、「経済成長してるのに貧困が拡大するのは、貧乏人の自己責任だ」とかぬかすようになる。冒頭の崇高な使命はどこへやら、というか、本来こっちが本当の目的だったんだろうけど、「とにかく経済成長で解決だ!!!」と言い張ることでごまかせちゃうんだよね。
ま、以上のようなことを指摘すると、「経済が専門だと言い張る人」は「き、きき君はけーざいがわかってないね。勉強して出直しといで」とか震え声でおっしゃってくださるのでとても楽しい。げらげら。
