まい ふぇいばりっつ その②
1本でも日本刀~~~♪、2個でも密輸~~~♪(某芸人のネタをリスペクト)
こんばんは!ボクですっ!!
今日は、この寒い中、群馬県屋外広告物条例改正の委員会に行って来ました。
ものすげータイトなスケジュールで仕事しなきゃいけないってことが、初めて分かりました^^;
こりゃまじいな、と正直思いましたが、まあ、なるようにしかならんねw
まあ、そんなゴタクはさておき、ブログ4回目は「まい ふぇいばりっつ その②」です。
昨日のブログに書いた映画を見ているうちに、ここ2,3年で、多数の青春もの映画が撮られていることに気が付きました。
そこで、自転車で20分くらい(これが一番近い^^;)の所にあるレンタルショップへ駆け込み、片っ端から見ております。これらの映画の中には、本当に秀作だ、と感じるものが少なくありません。
ということで、今日は、そこら辺をディープに攻めますぜっ!
1.青空のゆくえhttp://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5329
去年公開の映画なのですが、もう公式サイトがなくなっていました。
監督は「夜のピクニック」の長澤雅彦。
この人は、岩井俊二監督作品をプロデュースしたり、パッチギの井筒監督の助監督やってたりしたそうですが、映像の綺麗さは岩井さん、人間味のあるストーリーは井筒さんからうまいこと勉強してますな。
「夜のピクニック」より、こっちの方が、かなりできがいいっす。
(どうも、色々情報見てると「夜ピク」は制作上のトラブルが多発して、うまくまとめられなかった可能性有り、勝手な推測だけどね)
で、肝腎の内容ですが、15才の少年少女の心の軌跡を透明感のある映像と美しい音楽でつづったもの。
一人の少年が夏休み中にアメリカへ転校することになった。
この少年、バスケ部のキャプテンで、面倒見のいいやつ。
男からも女の子からも好かれる存在。
決して、かっこいいのではなく、いつもガハハとわらっているのような、漢気(おとこぎ)のあるやつ。
女子バスケ部のキャプテンからは、いつも「バカ」呼ばわりされてますw
この、いつもそばにいると思っていた存在が失われる、というとまどいが、彼らの思いを微妙に揺らします。
主演の少年は、監督が抜擢した無名の新人、中山卓也君、それを取り巻く女の子達は、今売り出し中の若手の女優さん達、森田彩華、黒川芽以、多部美華子、西原亜希、悠城早矢。
はじめは、この女の子達がかわいくて見てました。
透明感のある映像、優しい音楽、この女の子達の群像は、初々しさと切なさと感じさせるものでした。
しかし、気にいって、再度この映画を見ると、本当に監督が表現したいのは、もっと別のことだと感じるようになりました。
この映画は、単なるガーリー(少女の)・ムービーではないのです。
実は、転校する少年は、孤立しているクラスのメンバーや、いじめにより登校拒否になっている幼なじみを、一人でつなぎとめているのです。
彼は、自分が居なくなれば、孤立しているメンバーや、登校拒否の幼なじみは、もう他者とは繋ぎえないと思っています。
そこで、転校する前に、それぞれに自分以外の人間との「繋ぎ」をつくることを最後の課題とします。
そして、その目的はきっちりと果たされ、アメリカに旅立っていきます。
文章にしてしまえば、これだけのことですが、今、現実の社会で、多くの中高生が自ら命を絶っていることを考えると、この主人公の役割は、本当に重要なことに思えてなりません。
孤立している友達、とまどっている友人に、躊躇なく手をさしのべることができることができれば、つながることも、再び共に歩むこともできると思うのですが・・
まあ、監督さんは、人と人のつながりを鮮やかに作り、おまけに、周りにいる女の子をみんな虜にしちまうこの少年を映画のテーマの象徴として描きたかったでしょうなあ。そんな気がします。
まあ、おっちゃんの過剰な思い入れかも知れませんがねw
ということで、この映画は、若い人たちに是非見て欲しいす。☆4つ
2.サマータイムマシンブルースhttp://stmb.playxmovie.com/
これは、よく練られたコメディ。おもろいです。
ヨーロッパ企画という同志社大学の演劇部OBの劇団がやっているお芝居を映画化したものだそうです。
監督はTVの「踊る大捜査線」の演出をやってた本広克行。
主演は「のだめ」にでてる瑛太、マドンナ役は上野樹里ちゃん、それにもう一人のマドンナ役が真木よう子さん(なぜかこの人だけさんづけw)
いやー、樹里ちゃん、めちゃ、かあーいーでよーw
真木さんもお美しーw
これだけでも、おっちゃんは十分なのですが、何よりも、この映画は非常によく練られた脚本と映像的な仕掛けがあります。
お話は、こんなの。
ある、あっつい夏休みの日、大学のSF研のクーラーのリモコンを壊してしまう。
この暑いのに何で壊すか、こんちきしょーと怒っていると、そこにタイムマシンがやってくる。(この辺が無茶w)
のってきたのは、2030年のSF研のださださ部員。
2030年にもタイムマシンなんてないそうなのだが、突然部室にタイムマシンが現れたので、軽い気持ちで2005年やってきたとのこと。(ここも無茶w)
このタイムマシンでわしらもいっちょう時間旅行をと思ったが、未来に行くのは自分将来を知るのが怖いので却下w
といことで、壊したクーラーのリモコン取りに昨日へ行くことにした。
ところが、SF研の顧問の万年助手は「過去を変えると未来は消えるぜー!」と忠告。
すでに、過去へと旅立っていた他の部員を連れ戻し、過去の変更を止めなければ、オレ達の未来はないぜっと、昨日と今日を行ったり来たりのどたばた喜劇。
せっかく、タイムマシンがあるのに、なぜか昨日にしか行けない情けなさが売りw
ラストは、ちょっとイカした、切ない、恋心をくすぐるものになっとりマス。
この映画、必ず2回見ないと、映像の仕掛けがほとんどわかりません。
昨日と今日を行ったり来たりするので、映画の前半で、今日から昨日へ行った部員がチラチラ写り込んでいるのですが、それがなんだか、最初は全く分かりません。
映画の後半になって、やっとそのチラチラ写っていたものがなんだか分かるのですが、非常に仕掛けが多く、緻密なもので、もう一度見ないと、映画全体の仕掛けの面白みが分からないのです。
ここまで、よく練ってあるのは、やはり、完成度の高い舞台脚本があるからできることなのでしょう。
俳優さんも、舞台の方が多く出ておられて、映画的には無名なのですが、非常にいい演技をされています。
おっちゃんは、久々によく練られたおもしろいコメディを見た気がしました。
青春コメディの傑作です。☆4つ
3.ジョゼと虎と魚たちhttp://www.jozeetora.com/index_f.html
これは、かなり話題になった映画です。
映画館でみたかった。
ジョゼのセリフが宝石のように輝いてます。
監督は犬童一心。
主演は、池脇千鶴ちゃんと妻夫木聡君、さらにこれには17才になったばっかの上野樹里ちゃんも出てました。
これ、かなり、強烈な映画。
足が不自由な身障者の女の子ジョゼ(池脇千鶴)と、すぐに女の子とHしちゃうナンパな大学生(妻夫木聡)の恋の話。
ジョゼは学校も行かず、おばあと2人暮らし。
おばあは、ジョゼを「コワレモン」とよび、決して人目にさらそうとはしなかった。
ジョゼは、おばあが拾ってきた本を読みあさり、拾ってきた服を着て部屋の中で生活してきた。
しかし、散歩がしたいので、おばあに乳母車を押させ、明け方の町を徘徊していた。
ある日、ジョゼがのった乳母車が暴走し、そこにナンパな大学生がいあわせる。
乳母車の中を覗くと、突然包丁をかざしてきりかかるジョゼの姿が。
そんな、強烈な性格のジョゼに興味を持った大学生は、ジョゼの世話を焼くようになる。
一方、大学では、お嬢様の彼女(上野樹里ちゃん、17才で女子大生役w)をゲット。
やらせてくれそうで、やらせてくれない、じらしっぷりw
そのうち、おばあのいないうちに、ジョゼを外に連れて行って、おばあを怒らしてしまう。
「あんた、なんてことしてくれますのや!」とののしられ、出入り禁止。
お嬢の彼女とうまくいって、就職活動もし始めたのだが、ジョゼのおばあが死んでと聞いて、あわてて、ジョゼのもとへ。
ジョゼは淡々と生活しているが、付近の変態男に「おっぱい触らせてくれたら、ゴミ出したげる」といわれて、触らしたと大学生につげる。
そんなジョゼを大学生は非難するのだが、「あんたになにがわかるんや!」と言い返され、帰ろうとする。
しかし、「帰るんか・・帰れと言われて帰るやつはアホや!」と泣かれ、ジョゼを抱きしめてしまう。
ジョゼに彼氏を取られたお嬢は、彼女の散歩中の乳母車を待ち伏せし、ジョゼと対決。
「あんたの武器がほんま、うらやましいわ」とジョゼに言い放ち、ジョゼも、「それなら、あんたも両足きったらええがなっ」と言い返し、お嬢とジョゼは道路の真ん中でビンタの応酬w
軟派な野郎は、そのままジョゼと生活を共にし、やがて親に会わせようと、九州までのジョゼとのドライブをはじめる。
しかし、その旅の途中で、彼の心は不安になる。
そして、その不安は徐々に広がり、ジョゼへの思いに陰をおとしていく・・・
ラストシーンについては、ここには書かない。
様々な映画レビューではラストに泣いたという人がいた。
しかし、おっちゃんは泣けなかった。
ただただ、心が痛かった。
一人、こんなレビューを書いていた人がいた、「女から逃げたことのある男衆は必見」
池脇千鶴、名演です。☆5つ
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
ホントは、もう1,2本分、書きたかったが長くなりすぎたので、また別の機会とします。
次回は、旅の話をしようとおもいます。
-イントロダクション-
子供: おっちゃんはどこからきたの?
わし: ぼうや、過去からきたんだよ^^(優しい目)
子供: おっちゃんはどこへいくの?
わし: そうだね、未来かなー^^(遠い目)
子供: ぷっぷっ、おっちゃんに未来があるのかな?(笑)
わし: ナンダとーっ、文句あんのかっ、おおー??(胸ぐらつかんでガックンガックン)
次回、おーたーのーしーみーにーw