昨日、なんばグランド花月にて「吉本新喜劇×北斗の拳」のコラボ新喜劇が上演されました。
私はこの素晴らしいプロジェクトの脚本と演出を担当させていただきました。
この話をいただいたとき、喜びとプレッシャーが入り混じり、何とも言えない感情になったことを今でも鮮明に覚えています。
小学生の頃、夢中になって読んでいた『北斗の拳』の脚本を、大人になって手掛ける日が来るなんて、誰が想像したでしょうか。
お話をいただいた瞬間、すぐさま漫画喫茶へ行き、『北斗の拳』を一気読み。
改めてその面白さに感動しながらリサーチを重ね、試行錯誤しながら脚本を書き上げました。
普段の新喜劇の脚本作りも大変ですが、今回は『北斗の拳』ファンも満足させる内容にしなければならない。そのプレッシャーは計り知れないものでした。
まずは『北斗の拳』サイドのスタッフさんを納得させなければならない!
その思いで書き上げた初稿を提出すると
「面白いです! ありがとうございます!」
という嬉しい言葉をいただき、会議後に思わず「よっしゃー!」と雄叫びを上げました。
しかし、ここからが本当の勝負。
吉本新喜劇ファンと『北斗の拳』ファン、どちらも満足させるバランスを取らなければなりません。
『北斗の拳』要素が多すぎれば新喜劇ファンは退屈するし、新喜劇の定番ネタが多すぎると『北斗の拳』ファンが「どこがコラボなんだよ!」と憤慨するはず。
悩みに悩んだ末、私が下した決断は
「吉本新喜劇4:北斗の拳6」の配合。
この公演に来るお客様は『北斗の拳』ファンの割合が多いと直感し、それを信じて『北斗の拳』ボケを多めに入れました。
結果、会場の7割が『北斗の拳』ファン!
そして
北斗ボケがドッカンドッカン大ウケ!!
新喜劇座員のパワーと『北斗の拳』の世界観が融合し、爆笑が止まらない公演となりました。
寛平師匠をはじめ
回しを担当してくれた千葉公平さん
圧倒的な知識と演技力で笑いを取った酒井藍座長
多忙の中しっかり台本を入れてくれたEXIT
僧侶役として圧倒的な存在感を放った千原せいじさん
シン役として驚異の憑依ぶりを見せた佐藤太一郎さん、トキ役の小西武蔵さん
そしてケンシロウ役という大役を演じきってくれたアキ座長!
出演してくれた皆さんの力が合わさって、この公演は大成功を収めることができました。本当にありがとうございました!
またこのような素晴らしいプロジェクトに携われるよう、今後も精進してまいります!