10月22日に、Appleは、iPad と iPad mini の新型その他を発表するとのこと。

次期 iPad は、iPhone5Sと同様、とうとう64ビット版となり、ポストPCの時代がいよいよ本格化することになる。

振り返ってみれば、市販のパーソナルコンピュータの世界は、「小さいもの」が「大きなもの」に勝利して置き換えてきた『下克上』の歴史を持つ。


1970年代は「ミニコン」というものがそこそこの規模の企業には必ず導入されていて、富士通やIBMやNEC系列の開発会社が業務用ソフトを各企業向けにカスタマイズして販売していた。

1980年代前半には、「ミニコン」の大部分がMS-DOSの「パソコン」に置き換わった。

1980年代後半は、印刷業界でも大きな変化があり、「写植機」がパソコン(Macintosh)に置き換えられた。

1990年代には、Unixワークステーションのメーカー、Sun Microsystemsがほとんどの大企業のコンピュータシステムのベースになっていたのだが、あっという間に「パソコン」(Windows PC)ベースのシステムに置き換えられ、Sun Microsystemsは事実上倒産してしまった。

以降、Windowsの新バージョンが出るたびに深夜の秋葉原で行列が出来るというイベントが世間の目を引くようになった。

このままパソコン全盛期が続いてMicrosoftの繁栄が続くかと思われていたが、iPhoneやiPadの登場により、大変なことが起こってしまった。

パソコンが売れなくなってしまったのだ。

iPadが登場するまでは、「ネットブック」という安価・軽量ノートパソコンがブームであったが、iPadが登場後、「ネットブック」は一気に全滅した。

IBMがパソコンの製造・販売をやめたことも大きく報道された。




http://tuaw.com/2013/10/10/has-the-ipad-killed-pc-growth/


iPadの登場後、パソコンの売り上げが減少し続けている。

最近では、以下のような、Windows時代の終了、Microsoftの業績悪化が記事となるようになってしまった。

また、以前ならば、大広告主であるMicrosoftの悪口を書くことが絶対出来なかったような雑誌媒体ですら、平気でMicrosoftやパソコン時代の終わりについての記事が登場するようになった。



◆データで見るMicrosoftの苦悩──ネット部門は大赤字、OSライセンスは2年連続前年割れ(星 暁雄 2012年08月02日)
http://blogos.com/article/44230/

◆なんと衝撃と愕然の結果!! すでにPCはオワデバイスとなってました!!(永江一石 2013年01月31日)
http://blogos.com/article/55246/

◆ついに終焉を迎えるWindows時代(2013年08月02日)
http://kronus9.sblo.jp/article/71658789.html



今や、安価なAndroidタブレットと iPad が、パソコンを置き換えている真っ最中である。

iPad の法人での導入事例もとても豊富になった。



◆iPad 導入事例
https://mb.softbank.jp/biz/case/media/

◆iPhone・iPad ホットトピックスのご紹介
http://www.kddi.com/business/hottopics/iphone/



こういう中での新型 iPad、iPad miniの64ビット版の登場である。

パソコン並の複雑な処理が可能になりながら、基本的には値段据置きという噂だ。

今後、性能を向上させた新型 iPad が独走状態になるのは間違いないだろう。




◆アップル、まもなく新型「iPad」発表か(JB Press 2013.10.10)
http://goo.gl/n6EaQg

◆Apple Announces October 22 Event: “We Still Have a Lot to Cover” OCTOBER 15, 2013
http://dthin.gs/194NcfV