こんにちは。
もうこんばんは?ですかね。

今回も作業のご紹介ブログ♪
毎度おなじみの「トータルセットアップ」について書いてみたいと思います。
ダントツ一番多くご依頼の頂くこの「トータルセットアップ」。
NGWでは、まず基本のこの作業をすごく大事な作業と考えております。
実際に、ギターやベースのカスタマイズにあたっては、内容にもよりますがまずはトータルセットアップをおすすめさせて頂く事も多いです。
もちろん押しつけではございません。
実際にカスタマイズする前に一回しっかりと調整をしてあげる事で、ノーマルの状態での最大限のポテンシャルを引き出す事ができます。
調整をした状態を基準に考えて頂ければ、また新たなカスタマイズの方向性なども見えてくるので、パーツの選択幅が広がってカスタマイズをする楽しみも増えます。
逆に、思っていた以上に大幅にカスタマイズしなくても好みに近づいた!なんてケースもあります。

上記はカスタマイズ観点から見た「トータルセットアップ」、修理観点から見た「トータルセットアップ」は、お持ちの楽器のコンディションを最大限に引き出すと同時に、プレイヤーさんの好みのセッティングに仕上げていくという作業に近い感覚です。
ネックのコンディションの変化や、弦のゲージを変えたことによるセッティングの変化などで、いつも使っているコンディションと違うな~という場合などなど。

カスタマイズ観点の「トータルセットアップ」は、その楽器の基準つくり。

修理観点の「トータルセットアップ」は、その楽器のポテンシャルを引き出し、自分好みに仕上げていく。(元の良い状態に戻していく?という表現もありかもしれません)

ざっくりと書くとこんなニュアンスになります。
もちろん、「トータルセットアップ」でお預かりする際には、事前にお客様の好みのセッティングはお聞きします。
お任せの場合はNGWのセッティングで仕上げていきますが、実際にお渡しの時はお客様に一度弾いてもらい最終調整をして仕上げるかたちをとっています。

前書きは長くなりましたが、「トータルセットアップ」では以下の作業内容になっております。
○ネック反り調整
○弦高調整
○オクターブ調整
○ピックアップ高さ調整
※フローティング調整は別途
基本的に4つの作業がセットになっているのが、「トータルセットアップ」。


○ネック反り調整

ネックの反りを、トラスロッドで調整します。
写真では、ネックエンドからトラスロッド調整をするタイプ(ネックを取り外して調整します)。
Gibsonなどのギターは、ヘッド側でトラスロッドを調整します。

通常のトラスロッドは、締めていくと逆反り方向へとネックが動くように作られています。
トラスロッドいっぱいとの表記がある中古の楽器の場合、これ以上逆反り方向へトラスロッド調整ができないですとのお知らせです。その場合、順反りが強いネックとも言えます。
逆にトラスロッドが緩み切っている場合は、逆反り方向へ反りが強いネックとも言えます。

楽器によっては、ダブルアジャストと呼ばれるトラスロッドが入っているものもあります。
ダブルアジャストのトラスロッドの場合は、順反りと逆反り方向へ調整する事が可能です。

○弦高調整

弦高は、プレイヤーさんの好みが多く分かれます。
弦高が低いのが好みの方もいれば、弦高が高いのが好みの方もいます。
弦高調整は、ネック調整をした上での調整になりますのでネックの反りからくる音つまりの症状に対しては、弦高を変えるだけでは解消しない場合もあります。

○オクターブ調整

オクターブ調整も大事な調整です。
ナットから12フレット、12フレットからブリッジの1弦のコマの位置は同じ距離になるようになっています。
ブリッジのコマは階段のように並んでいますが、そのコマの位置の違いは弦の太さの違いで調整をすると階段のような位置にだいたいはなります。
オクターブ調整をしっかりできていないと、12Fより先のフレットを押さえた時に音程が合わずものすごい気持ち悪い感じになります。

○ピックアップ高さ調整

ピックアップ調整は、各ピックアップの高さを調整をする事で音量のバランスをとる事です。
実際にお持ち頂いた際、ピックアップの高さが高すぎる楽器もあります。
ピックアップの高さが高すぎる事によって、弦振動をピックアップの磁石が引っ張ってしまい音が伸びなかったり、音詰まりの原因にもなります。

是非NGWの「トータルセットアップ」をご体感下さい。

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