Die　Deutsche Kammerphilharmonie Bremen

Dirigent　Paavo Jaervi

Violine　Hikary Hahn

07./08.Mai.2015

Arvo Paert

Summa　fuer Streichorchester

Henri Vieuxtemps

Konzert fuer Violine und Orchester Nr.4 dmoll op.31

Joseph Haydn

Sinfonie Nr.101 Ddur "Die Uhr"

最初の弦楽は音の重なり合いがとてもきれいに感じた一曲だった。低音が入ってきたときの深みと広がりに感動した。

去年はじめてベルリンフィルを聴いたときにピアニッシモの澄んだ美しさに心奪われたのを思い出して、もしこれをベルリンフィルで聴いたらこの静かな表現はどんな音がなるのだろうと思った。こういう面はすこしだけ現実的な音がした気がした。

そして協奏曲。ヒラリーハーン。

もう既にお腹がとても大きかった。夏に出産予定とのこと。

まず音がいつどんな時もクオリティの高いソリストの音、響きだった。芯があって濃い音がする。オケと一緒に弾こうが細かい音だろうが、いつでも一筋の線のように彼女の音が聞こえた。そしてそれを囲むようにオケが響いていた。

よく見ると、弓の先をあまり使わず、こまよりのコンタクトで終始音を出していて、たとえ音楽が静かなところだろうと、その濃さはかわらず、弓の量だけ変わっていたように思う。そして音のはじめの発音がとてもよく聞こえた。ゴムのような腕で緊張感のある保つ音。

最初の一音目に入る前の間のとりかたから始まり、三楽章も度々絶妙な間の取り方があった。指揮者なのか彼女なのか、どっちといわず一緒に息している感じ。どちらかというとやはりヤルヴィかな？

初日と二日目の二回聴きに行った（こんな豪華な出演者なのに１２ユーロ…!!!!）のだが、同じ場所で同じ演奏者だけどやはり少し違った。一日目はすべて完璧、パーフェクトだったが、二日目のほうがすこしミス（といっても一瞬のかすれや一ミリくらいのずれだけ）があったが、勢いがあってノッていた気がする。

アンコールはバッハ。これもヴュータンと同じ音色と音楽だった。シェリングのようなしっかりしたバッハ。ドイツカンマーでセカンドを弾いていたほずみさんとお話する機会があったのだが、いまどきちょっと珍しい演奏スタイルだよねと言っていた。

ヴュータンの音楽は華やかでメロディーもなじみやすくて聴きごたえがある。音楽的な感想もかきたいけど、どうしてもヴァイオリンを演奏するということに興味がもっていかれる。一楽章の切なくなるオケのでだし、二楽章のソロはほんとにキレイでにやけた。きれいでほっこりした後はいつも情熱的なものがくるのだけど。三楽章は特徴的なリズムで自然と足踏みしてしまったり、アクセントを感じたりしてた。思わず拍手したくなるようなおわり。最終楽章は堂々と技巧的で笑顔で楽にきける音楽。

初日の演奏後の休憩でなんと会ってサインをもらって写真をとってもらった！貴重！ルイーザのおしおしなお願いに感謝！

最後はドイツカンマーフィルブレーメンの、ハイドン！時計！

パーヴォ　ヤルヴィの指揮、音楽すごくすき。躍動感があって軽やかで。上へ放り投げたり、円を書いて場面が変わったり、下へ重みがきてまた上へのぼっていったり、方向性がいつも伴っていて、音楽がすごく表現されてる動き。そして間のとりかたとかもうほんと、やられた・・！って感じですごくすき！

このオーケストラを聴いていると、本当におおきなアンサンブルという感じがする。オケっていいなぁって思う。各楽器の音楽的な役割がはっきりきこえてくる。ずれてこすれあうとこ、会話するとこ、問いに答えるとこ、、みんなで一緒になるとこ、方向性、表現、ぜんぶわかるように聴こえてくる。すばらしかった。

二日目の終演後、ヤルヴィの大ファンのせいこ先輩と入り口でほずみさんとお話したりしながら、ひたすら待ってたらとうとう彼が登場！声が低くて落ち着いてて超かっこよかった。てんぱって何も話せなかったのが残念だけど、写真を撮っていただきほんとにもう幸せな気分だった。

いつか、いつか、かなわぬ願いかもしれないけど、どうか彼の指揮で演奏できたら・・・と願わずにはいられない。

Deutsche Kammerphilharmonie und Hilary Hahn