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各季節の風物詩となれば写真に残しておきたいと思うのが人情というもので(たぶん)、夏といえば打ち上げ花火は欠かせないこの連載でも取り上げたいのだが、いかんせん、7月は水着撮影の回が入るし、8月後半では遅すぎる

【画像:花火撮影の設定の例】

 8月上旬ならギリギリ許してもらえるだろうかお盆には帰省して花火を見る人も多そうだし、お盆の時期の花火大会も多かろうということで、今回は花火を撮るのである

●花火撮影の基本は決まっている

 打上花火を撮るのはそう難しくはない基本はしっかり決まっているからである基本だけ押さえておけば、まず最低限の写真は撮れるのだ


1. 必要な機材を用意する
2. 撮影場所を確保する
3. 基本に忠実なセッティングを行い、試し撮りをしておく
4. 花火が始まったらはじめの10分くらいであれこれ試してセッティングを整える
5. 撮るべし

 であるセッティングさえ覚えれば難しくない

1.必要な機材

 機材は最低限これだけあればなんとかなります

 カメラはレンズ交換式でもレンズ一体型でもいいが、マニュアル撮影(特にマニュアルフォーカスとマニュアル露出)が可能なものにすることレンズが何であるかは問わない打ち上げ場所から近ければ望遠レンズはいらないし(むしろ、広角~標準系ズームが1本あるとそれで話は済む)、遠ければ、標準からやや望遠寄りのレンズがいいまあ打ち上げ場所が数100メートル以内なら普通のハイエンドコンデジでそれなりにいける1キロ以上離れてたら、やはり望遠レンズが欲しいところだ

 それと、「リモート撮影」が可能な機種であること一番いいのがケーブルレリーズカメラとケーブルでつないで手元で撮影する最悪、カメラのシャッターボタンを指で押してもいいけれども、押したときの指のちょっとした力でブレちゃうのでそこは気を付けたいワイヤレスリモコンでもいいし、Wi-Fi搭載機ならスマホをリモコンとして使えるかもそれはそれでよし

 個人的にはミラーレス一眼かレンズ一体型カメラが花火撮影は楽だと思うさらに背面のモニターが可動式だともっといい楽な姿勢で撮れるから

 三脚は数千円の安くて軽くて細いものだと、三脚自体の安定性がよくないので花火には向かないちょっとした風でブレることもあるそれなりに安定した写真用三脚(まあ売価で最低でも1万円以上、まあ、2~3万円のものなら問題ないかと思う)を用意すること重くてでかい方が安定していいけど、持って行くのも大変なので、その辺は自分の懐具合や体力と相談すべし

 さらにレジャーシートや折りたたみ式の座布団、飲み物食べ物虫除けその他諸々花火見物にあるとよいものはあるとよい浴衣美女やビールは撮影に集中できなくなる恐れがあるが、そこは個々人の問題なので言及しません

2.撮影場所の確保

 撮影で一番大事なのが、撮影場所の確保行き慣れない花火会場できっちり撮るぞ、と思ったら、まだ明るいうちから出かけていい場所を確保したい

 花火大会のWebサイトを見ると、打ち上げ場所の詳細な地図がたいてい掲載されているので、それを見ながらある程度見当をつけておくのがいい見通しがよくて、前後の人の邪魔にならない場所だ

 川での打ち上げなら土手の上や斜面がお勧めだし、打ち上げ場所が対岸だと運がいいと川面への反射を使えるかもしれない近すぎても遠すぎても撮りづらいし、三脚+カメラが後ろの人の邪魔になってもよくないし、逆に前の人の頭が邪魔になってもよくない

 困ったら、まだ明るい午後のうちに会場へ行き、三脚を探す花火撮影に慣れている人は、早めに場所を確保してるものだから三脚が何本も立ってたら、そこが撮影に向いてる場所だと思っていいので、参考になる

 低い位置から見物客のシルエットを入れるという撮り方もあるし、打ち上げ場所の至近距離から超広角で迫力ある花火を撮るのもいいし、ちょっと離れたところから客観的に花火を楽しむのもいいわけで、こうでなきゃいけない、という場所はない

 まあ前後の人の迷惑にならないのが大事かなちなみにこのときはこんな場所で撮りました

 川の土手を少し上がった斜面斜面は後ろの人の迷惑になりづらいし、前の人のあたまも被りづらい露店のテントがずらっと並ぶ様も悪くない奥に見える川の向こうで花火が上がる(はずである)

3.カメラのセッティング

 まずレジャーシートを敷き、三脚を立てるここで三脚の基本を2つばかり

 センターポールはできるだけ使わない最後の高さの微調整だけにするその方が三脚は安定する斜面の場合、センターポールが垂直になるよう各足の長さを調整するその方が安定するそして各ネジをきっちり締める三脚を立てたら上からぐいっと雲台を抑えてみて、ネジが閉まってるか、地面にめりこまないかざっくりチェックするといい

 そしてカメラを雲台に装着したらセッティングである

 撮影モードは「マニュアル」に固定ISO感度はそのカメラで一番高画質になる感度に固定する(ISO100から200くらい標準設定で可能な一番低い感度と思っていい)拡張感度としてISO感度を下げられるカメラもあるけれども、拡張感度は使わない

 絞りはF11に決め打ちしてOKまあお好みでF8~F16の間で適当にシャッタースピードは「バルブ」(Bと書いてある)にすべしBってのは手動シャッタースピードだと思っていいシャッターボタンを押している間だけ、シャッターが開くので、花火の様子次第で自分でコントロールできるのだ巨大で派手な花火が連発で上がったときは早めにシャッターを閉じないと花火どころか大爆発状態になるし、シンプルな花火がちょこちょこと上がるときは長めにしていくつかの花火を重ねたくなる

 フォーカスもマニュアルにして無限遠に合わせる……といってもまあ難しいので、とりあえず、視界にはいる一番遠くて明るいもの(遠くの街の灯りとか)に合わせてしまえばOKだ絞り込んでいるので、フォーカス位置はアバウトでよい100メートル以上離れたどこかに合わせておけば何とかなるものだ

 ズームレンズを使う場合、ズーミングによってフォーカス位置がずれる(レンズが大半な)ので、ズーミングしたらその都度合わせなおすことそしてレリーズをつなぎ、ちょっと試し撮りをしてチェックして、あとは打ち上げをのんびり待つ

 カメラの手ブレ補正はオフにしておくのがお勧め三脚がしっかりしていれば、オフの方がよい

4.最初の10分は練習と思ってよし

 花火の打ち上げが始まったら、まず試し撮りであるきちんと打ち上げ場所にレンズは向いていたか、高さや幅はほどよいか自分のセッティングだと何秒から何秒の間が適当か、などをチェックする

 ということになるのだまあ3枚目のは、周りの様子も一緒に撮ろうと思ってわざと広角気味にしてみたんだけど

 もう1つ重要なのが演出を捉えることどの花火大会もただ漫然と上げるのみならず、きちんと全体の構成を考えてメリハリをつけて上げてる徐々に盛り上がって、大きな花火がどかどかと上がり、小休止して、次の演目に入り……という具合

 次の展開がある程度予測できると失敗も減りますたぶん

●いよいよ花火の撮影

 では本番まずはベーシックな花火写真を

 打ち上げ場所から上空にシュルシュルと伸びる光跡と、それが大きくはじけて大輪の花を咲かせるという姿から

 シュルシュルと上空に上がっていく光跡から撮り、大輪の花を咲かせたなと思ったら、未練残さずシャッターを閉じるここであとちょっと、と決断を先延ばしにすると、露出オーバーになってドカン

 この写真は7.6秒頭が少し切れたけど気にしない露店の灯りを入れたかったというのもあるし

 1つの花火に絞って、きれいにシュルシュルと伸びていく姿を狙うときは縦位置にして花火が大きく入るようにするとよい縦位置にすれば多少高く上がっても対応できるただ中心にうまく入れるのが難しくなる

 少し中心がずれてしまった

 こちらは狙った位置に中心が来てくれた例

 まあたまたまうまく構図の中心に花火が上がってくれたわけで、もちろん予想とはずれた位置にあがっちゃって、アチャアとなったこと数知れず前後の花火から中心がどの辺か見極めて準備するのが大事

 大物を一発、ということもあれば、低くてカラフルな花火をいくつも同時に打ち上げることもあるそれを察したらすばやくカメラを横位置にしてほどよくおさめるべし

 同時にいくつもあがるときはシャッターを長く開きすぎると大爆発写真になってしまうこれは4.3秒とやや短めに止めた

 そうそう、人混みの中で撮っているとこんな事故もある

 自分で三脚を蹴飛ばしてしまったり、他の誰かの足が三脚に当たってブレたりまあよくあることなので怒ったりしないことああそういうこともあるさ、って鷹揚な心で楽しみましょう

 個人的には望遠でぐぐっと花火に寄った構図から花火が大きくはみ出るような写真も好み

 こんな感じ

 思い切り中心がずれてるけど、望遠で撮る時はある程度花火が開く場所を予測して撮らなきゃいけないわけで、ぴったりハメるのは難しいでも、それが予想外の面白さを産むこともある

 中途半端に花火を全部入れるよりは思い切ってはみ出させるべしこれだとちょっと中途半端

 迫力を出したいときは大胆にこのくらい賑やかだと気持ちいい

 花火大会の撮影って、あっという間に時間が過ぎていくものフィナーレの連発を見逃さないよう、時計をチェックしつつそれに備えたい最後は連発で来るから、のほほんとしていると大爆発写真になったりしちゃいます

 まあ、セッティングをしっかりしてても、撮るタイミングや角度や構図や運(風向きなど天候も含む)で花火写真は大きく変わるものあれこれ試してみるとよいかと思います

●遠方の花火や突然の花火を楽しむ

 きちんと計画を立てて花火大会に行く、ということもあれば、行きそびれることもあるわけで、道を歩いてて「あ、花火じゃん」ってこともそういうときは手持ちのカメラでとっさに撮っちゃいましょう手持ちで夜景を撮る時の感覚で

 夜空の暗さにカメラの設定が引っ張られないよう、マイナスの補正をかけて、シャッタースピードは手ブレしない程度に抑えて撮って見るべし

 できれば周りの建物や、一緒に花火を眺めている人が入ると、突然の花火にみんなで注目、って感じが出て楽しい

 アパートの隙間から見ているという感じがよくないですか?

 こういう手持ちで気軽に撮る花火は、花火にフォーカスしてピシッと撮るのが難しいもの手持ちで長時間露光はできないしねだったら、周りの雰囲気も一緒に写し込んだり、撮影のタイミングを見計らって花火らしい瞬間を狙ったりするとよいのだ

 例えばわざと手前に、花火大会に向けた露店を入れてみるとか

 こういうのもまた花火写真であると思うわけで、「花火写真はこうあるべき」って思い込みにとらわれないのが乙です

 最後は遠くから花火を楽しむときの話

 人混みがキライであるとか、出遅れたであるとか、何より花火終了後の大渋滞(特に駅が遠かったりするとそこまで歩くだけで大変)がイヤであるとかで、でも花火が見たい、というときは、花火見物客が少ない遠くの穴場から見るべし

 地図を見て、ちょっと打ち上げ場所から離れてるけど、花火が見えそうだってスポットを見つけたらラッキーあるとき、自転車で花火会場に向かっていたら、花火がほどよく見えそうだけど、人が少ない川原を発見けっこう多くの人がそこでぼーっと花火開始を待ってたので「ここなら見えるのかな」と陣取ることにしたのである

 そしたら土手や森の影から花火が上がるではないかせっかくなので森をシルエットで入れてみた

 土手に自転車を止めて花火に見とれているシルエットが入っているのがポイント

 遠いのであまり寄れなかったけれどもこれはこれでよし

 お次は打ち上げ会場から4~5キロ離れた場所から撮った花火たまたまうちのベランダから遠くに花火が見えたので、ベランダに三脚を立て、望遠レンズ(600ミリ相当)をつけて狙ってみた

 ビルが邪魔してるといえば邪魔してるんだけど、それはそれで、ビルごしに花火って絵面も面白くていいと思う

 さらに遠い花火でもなんとかなります見通しがよければ20キロほど離れた遠隔地での花火400ミリ相当の望遠レンズで撮影してみたもちろん大きくは撮れないけど、「夜景+花火」と思えばなかなか得がたい光景じゃないか

 遠くの花火を望遠レンズで狙うときは、望遠を使う分ブレやすくなるので、ワンランク上の頑丈な三脚を用意したいところ花火写真を撮りたい人は三脚をケチってはいけませんフルサイズ一眼レフのように重めのカメラを使う人は特にミラーレスやレンズ一体型カメラの場合はまあそこまで頑丈じゃなくてもよいです

 これだけ離れていると当然音は聞こえないし、肉眼だとすごく小さくしか見えないけど、花火は好きだけど人混みに紛れて観に行く根性はない、という人、地図上に花火会場を中心に半径4キロくらいの円を描いて、ほどよい距離で見通しがよさげな場所を探すってのはアリ意外なところに意外な花火鑑賞スポットがあるわけで、他の人とは違った構図の花火写真を撮れて面白かったりもするのだお盆には帰省して花火を見る人も多そうだし、お盆の時期の花火大会も多かろうということで、今回は花火を撮るのであるアイフォン5 カバーお盆には帰省して花火を見る人も多そうだし、お盆の時期の花火大会も多かろうということで、今回は花火を撮るのであるiphone ケース ブランドお盆には帰省して花火を見る人も多そうだし、お盆の時期の花火大会も多かろうということで、今回は花火を撮るのであるiphone ケース ブランド