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保守支援艦隊@ねずたろーのブログ

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先日、こんな話を聞きました。

自衛隊には落下傘部隊がいるから、北朝鮮に自衛隊が降下して拉致被害者を

救出して脱出すれば取り戻せるというような話を。


まずは普通に考えて無理です。

相手も一応対空兵器があり、軍隊が近づけば反撃されます。

空挺部隊は確かに奇襲を仕掛けますが、いくらなんでも奇襲を仕掛けるには

日本からは遠すぎます。

まずその部隊はどれぐらいの規模を投入するつもりなのかをその話を

した人に聞きたい。

そして、空挺部隊を乗せる航空機はどこから発艦をするのか?

もし拉致被害者を救出する事ができたらどうやって脱出をするのか?

降下して救出してすぐ脱出するとなると、パラシュートで降下ではなく

ヘリからロープで降下して救出後、すぐヘリに乗り脱出という事になります。

どうやって実行できるのか?

このような作戦を実行する場合、拉致被害者が全員同じ場所にいて

正確な場所を把握している必要があり、それを内部から誘導する必要が

あります。

また、相手の対空兵器の無力化やかく乱作戦を行う事は必須です。

そのような任務を行うのが特殊部隊なのです。

話を聞くとその人が言うには陸自の特殊作戦群らしいのですが、

特殊作戦群は上記のような条件がそろった場合、作戦を成功する能力は

あるでしょう。ひょっとしたら、特殊作戦群が対空兵器の無力化、かく乱作戦

を実行し、降下する舞台は第一空挺団という流れになるかもしれませんね。


普通に考えて実行できると思いますか?

はっき言ってノーです。

まずは拉致被害者の正確な場所を把握するのに、スパイを送り込む必要

があります。日本には公安警察、公安調査庁、自衛隊の情報本部等

諜報機関がありますが、拉致被害者の正確な情報が内閣に入らない状態です。

昔、日経新聞記者が公安調査庁に依頼され北でスパイ活動を行い北に

捕まる事がありましたが、拉致被害者の場所の情報を獲得するのは

容易な事ではありません。

情報がない中で自衛隊を出動させることなんてできません。

よくそのような話が出来るなーと思います。

また、実際に日本が北に軍事作戦を実行したということになり、北が

日本に向けてミサイル発射や、韓国に侵攻する事が考えられます。

つまり、韓国にある程度情報を流しておかないと安全保障上危険な事です。

そのような事を考えてその人は発言をしたのか?


自分の感想ではノーです。

「自衛隊は空挺部隊があるから、拉致被害者を奪還できるんですよ。」

それを聞いた人が「凄い」だのといってそのような論調が広がる。


これはかなりレベルの低い会話であり、自衛隊員の命を何だと思っているのか。


エリートだろうがなんだろうが、救出作戦の条件がそろってもかなり危険な

任務で、簡単に出動命令は出せない。

だけど、一部の保守の人は簡単にそれを言う。

なら、自分が自衛隊に入ったらどうか?

そのような事が出来ると言えるなら、自分で作戦を立てた事があるのか?

それがどれぐらい危険な任務かわかっているのか?


自衛隊に対して簡単に出動しろだのと言う人は自分は信頼はしない。

もし、拉致被害者救出作戦を実行する事になったなら自分は

心から隊員の安全を祈り、その上でお願いしますと言う。

少なくとも何も考えずに、自衛隊は拉致被害者を救出できるとは言わない。


しかし、誤解しないでいただきたいのは、救出作戦が決行できる条件が

そろったなら、自衛隊は拉致被害者を絶対に救出する事が出来ると思います。

それだけ自衛隊の練度は高いですよ。