画。我。世知辛い。世知辛い。イオンモールまでのバス代は20円値上がるし大好きなチョコレートは爆上がりの値段お気に入りのトイレ洗剤が液体仕様から泡仕様になってるしあぁ世知辛い。世知辛い。楽しみといえば、みかんを食べることSSサイズが甘みが凝縮されていて案外おいしいので好みだ
【大ヒット】 3人の精霊。 ~クリスマス・キャロル。河氷太臓は、アベノミクス時、FXでたまたま大当てした資金で、まずは、ライオンパレスの「単身用」と「ファミリータイプ」の経営を始めた。元手には、祖母の年金も流用した。祖父が農家をやっていたので、率のいいJAの出資を別名義で多数つくり、利回りで、一生生きていける経済的ベースを構築。その後、趣味の農業と、サラリーマン時代の法務を組み合わせ、農家に特化した司法書士的なスポットの仕事を始めた。これが話題を呼び、大手芸能事務所と契約。ギャラの交渉は、弁護士ホルダーである河氷太臓には造作もない。やがて、人脈が広がり、大手広告代理店の相談も受けるようになり、人生は順風だと感じていた。そんな2015年の差し迫った頃、宿泊先のパークハイアット東京で、オーストリッチの札入れから、今日、オネエチャンのボインに挿しこんできたオヒネリを抜いた残高は、368万円であることを、確認するため、指に唾をつけて、万札を勘定していると、いきなりベッドサイドに3人の小汚い犬みたいな目をしたオッサンが立っていることに気付いた。『誰だ!』河氷太臓は、銃刀法では違反だが、護身用に隠し持っていて、警察も見逃しているPPKの小口径の銃を向けた。犬みたいな目で、3人の小汚いオッサンは自己紹介を始めた。『わたしは未来から来ました。』『わたしは現在から来ました。』『わたしは過去から来ました。』『はぁ。』河氷太臓は、訳もわからず、素手でも絞めてやれそうなこいつらから、銃口を下げて、『何の用事だ。』と問いただした。すると、左端のオッサンが、『では、未来に行きましょう。』と言った瞬間、河氷太臓の目の前がスパークし、PPKの引き金を引いた感触だけが指先に残ったまま、気づけば、雪の降る、レンガ造りの小さな家の前にオッサンと並んで立っていた。『おい、どういうことだ。』『だから、未来です。』『はぁ?』河氷太臓は訳も判らず、ただ、この不思議な現象には興味があったので、犬みたいな目をしたオッサンの、『では行きましょうか。』というレンガ造りの小さな家へ向かった。河氷太臓は、『しょぼいレンガの家だな。』とつぶやくと、犬のオッサンは振り返り、『そうでしょうか?』と少し反論した。中に入ると、人が喪服で座っている。『なんだ、葬式じゃないか。』河氷太臓が言うと、犬みたいなオッサンは黙って祭壇を指さした。『あれは、俺じゃないか!』『そうです。 今から23年後のあなたの葬儀です。』 『はぁ。 なんでこんなしょぼいところでしている?』 『最初の質問がそれですか。 あなたの自宅ですよ。』『俺がこんな小さなレンガ造りの家に?』『そうです。』『やれやれ、 変な夢だな。』『夢になるといいのですが、現実ですよ。』『まあいい。様子を見る。』すると、河氷太臓の弟の姿が見えた。確かに未来だ。河氷太臓の弟、表助は、23年分、年を重ねている。そしてやたらにやにやしてペコペコしている。『お近づきになっては? 私たちは精霊ですから、 彼等には感じることも、見ることも、触れることもできない。』河氷太臓は、なんだかんだと、好奇心を抑えられず、その場所に近づいた。表助とは仲良く二人三脚でやってきた。『あのバカ兄貴が本当に生前迷惑をおかけしました。 こうして死んでくれて、 最期は雪だるま式に資産もなくなって、 本当によかったです。』『表助さんこそ、 ご苦労されたでしょう。 あんな屑、観たことない。 憎まれっ子、世にはばかる、ですな。』『ええ、 身内で唯一の肉親ですが、 死んだ一報を消防から訊いたときは、 本当ですか?と念押しして、 笑いがこみあげてきました。』 河氷太臓は驚いた。表助が・・・そう思った瞬間、また、河氷太臓は、ベッドサイドに座っていた。真ん中のオッサンが口を開く。『現在を確かめられては?』また河氷太臓の目の前でスパークが弾け、河氷太臓プロダクションの中を幽体離脱したような状態で見下ろしていた。河氷太臓プロダクションは、建築学の粋を集めた、木造建築の巨大建造物だ。ザハとかいう女性にデザインしてもらい、2,500億円くらい取られたが、河氷太臓にはハシタ金だった。4兆持っているのに、億なんぞ、ケツ拭きにもならない。表助がいる。他の社員も。『あー、本当にブラック企業って、 ブラックですね。』 『すまないね。』『社長、今、何処ですか?』『僕も知らないんだよ。 昔は働きものだったんだけれどね。』 『表助さん、 給与の件ですが、上げて頂けませんか? だって、会社の株、 どこの取引所でもトップじゃないですか。 それにバフェットも買ってくれたし。』『兄さん、否、取締役には言ってるんだけれど。』河氷太臓はイラついていた。この豚野郎!働け!働け!俺のようになれるまで働け!すると、また、ホテルのベッドサイドに戻っていた。『今度は過去に行きましょう。』右端の犬のような目をしたオッサンが言った瞬間、おなじみのスパークが弾ける。放課後の小学校だ。表助が河氷太臓のクラスに兄を迎えに来ているのだ。すると、同級生の山村と河野が、表助を殴っている。『あいつの弟か!』『俺らはあいつが嫌いなんだ。』そこに担任の、平先生が入ってきた。『こら、 下級生を苛めて・・・ よし、 俺にも殴らせろ!』もうここまで来ると、河氷太臓の心は決まっていた。目を瞑ると、同じように、ベッドサイドに戻っている。『俺、決めたよ。』『そうですか。』『いつ行きます。』『今すぐだ。』『わかりました。』そうして、河氷太臓は、精霊の力を借りて、ホテルの最上階、ヘリポートの横の柵の外から、身を投げた。『これで、俺も精霊になった訳だ。』『そうです。』『今から、表助や、山村に お前らが俺にやったような幻術を使えるか?』 『それは来年になります。』『じゃあ、 来年は4人の精霊だな。』 『その通りです。』再来年は5人の精霊となるだろう。(物語は続く。)