誕生日は友人に捧ぐ。
煉獄のランナー
~20年以上走って司法書士になった男 ~
川西正幸物語
僕がとても大切に想っている
友人がいる。
苦楽を共にし、
青春を共にした。
彼は
なんと
20年以上、
「働きながら(実務)」
「勉強を続け」司法書士となった。
さすがに、
司法(書士)研修では、
先生も周囲も年下ばかりだったそうだ。
そんな人はいないと思う。
皆、諦める。
誰かが助けてくれたわけじゃない。
彼は自分に投資し、
頑張りぬいた。
炎のランナー、
否、煉獄のランナーだ。
そして、
煉獄さんみたいに優しい。
磨かれた実務経験がある。
事務所に居る猗窩座はこういうだろう。
「コネもない。カネもない。
専門学校に行って集中して勉強もできない。
いくら地頭がよくても、
いくら実務ができても、
所詮、補助職(手伝い)止まりなんだ。」
彼と僕は就職氷河期世代で、
生きていくために
仕事をしなければならなかった。
実際、
国家資格を取っても、
辞めていく人もいる。
上述、
事務所に居る猗窩座のセリフを想いだして欲しい。
「コネもない。カネもない。」
もっというと、
家庭の事情が複雑で、
そんなことを話すと
泣き言になるから黙っているが、
そこらへんの
お涙頂戴物語より、正直酷い。
僕は冗談で、
会うたびに、
「正幸の『幸』って、
正に幸せが来ないって意味だよねー。」なんて言っていたもんだ。
でも、
僕らは
産み落とした人や
育ててくれた人たちを看取り、
左右崖っぷちを走り続けた。
生まれ育ちが似たような人間が集まる。
そんなもんなんだろう。
川西君はカッパ先生と
書士会などで呼ばれている。
この名前は、
アランジアロンゾのカッパのキャラに
彼が何故か似ているからだ。
立ち姿だろうか?
妙に、クネっとしているんですよね。
彼と30過ぎだろうか、
いつものように難波で会ったとき、
「ちょっと話がありまして・・・」というので、
いつもの僕のノリで、
「何?
50過ぎのおばちゃん(失礼!今はその年齢に追いついた)
の
おもちゃにでもなっているの?」
というと、
本当に、
年上の彼女が出来たという。
そして彼は結婚した。
「大丈夫?」と不安だった。
経済状況、
根深く残る家主義的差別、
僕は何度も喰らっているからわかるんだ。
僕は奥様になる女性に訊ねた。
「なぜ、この男なんですか?」
彼女は言う。
「だって、(法律家や補助者の懇親会で)
カッパ先生と呼ばれてるんですよ。」僕は二人は番になれると思った。
やさしいから、とか
正義感が強いから、だとか、僕は信じない。
誰だって優しいときもあるし、
正義に燃えるときもある。
そして、
心折れるときもあるのだ。
奥様は彼の唯一無二の存在に惚れた。
なら
大丈夫でしょう。
そんなカッパ先生は、
でも、スポーツマンで野球少年。
今は
フルマラソンを走るランナーでもある。
川西君と僕には不思議な縁がある。
彼の幸せが大きいと、僕の幸せも大きくなる。
彼が不幸せを喰らうと、僕もノックアウトされる。
彼が最近、腸ねん転を起こしたので心配だ。
僕も誰かにコブラツイストをかけられるかもしれない。
彼は真っすぐで正直だ。援助やコネもなく這い上がって行く。
温かい友情や人情に支えられ。
そんな男がいる。
川西正幸という。
※司法書士について知らない方へ
主に
法務局に登記をする業務を行います。
合格率は4-5%と司法試験と並んで難関です。
司法書士は、
例えば、
誰かが亡くなると相続が発生し、
名義の変更を余技なくなれます。
(罰則化になった)
それができるのが司法書士です。
他にも、
遺産分割、遺言書作成、
借換え、や抵当権の抹消、
会社の設立、役員変更、目的変更、
本店移転、解散・・・
弁護士と業務がかぶりますが、
連携、提携して、仕事を進めます。
弁護士の花形は訴訟などでしょう。
弁護士の仕事のメインは裁判所と言えるかもしれません。