野辺地駅 | 鼠帝国@アメブロ

鼠帝国@アメブロ

鼠は滅びぬ!何度でも蘇るさ…
※ブログ移転に伴う文字化け・リンク切れは適宜修正

イメージ 1
父親には"北国=スキー"のイメージがあったからだろうか。
日本最北の県に引っ越してきた少年の家族は、
冬になると近場にスキーへ行く事が恒例行事となった。
その中でも、野辺地町にある『まかど温泉スキー場』に
鉄道で訪れることが多く、その縁で当駅の利用が冬の風物詩であった。
 
イメージ 6
あの頃は"快速なつどまり"という列車が走っていて、
自宅最寄駅から当駅まで乗り換え無しで行けた良い時代だった。
千曳-野辺地間の長いトンネルを抜けると、それまで疎らだった雪が
川端康成の小説のように一面の銀世界へと変わる車窓に、
少年の心は弥が上にも弾んだ。
 
イメージ 2
 
イメージ 3
この駅では駅弁"野辺地とりめし"も楽しみであった。
昔は付け合せにリンゴが入っていた記憶があり、青森らしいなと思った。
 
イメージ 7
 
イメージ 4
今では鉄道会社が変わって、特急列車も来なくなるなど
少し寂しくなった当駅だが、駅弁が健在なのは嬉しい限り。
駅で久方ぶりに駅弁を頬張ると、
スキーでの筋肉痛を温泉入浴で癒した状態で帰りの列車に乗り込み、
揺りかごの様な列車の揺れと、子守歌替わりのジョイント音で
そのまま眠りの世界に誘われた、あの頃の記憶が蘇った。
 
あの心地良い疲労感を再び味わいたくなった。
 
イメージ 5