推しの視点で見る"私のSymphony～WE WILL!! Ver～"

こんにちは、たけのこです。

Liella!3rd LoveLive! Tour～WE WILL!!～を大阪公演まで追ってきて、ライブを通して感じたことを放出したいと思い、この度昔に少し書いていたブログを掘り起こしてみました。
今は虹ヶ咲、Liella!の活動を追っかけていますが、元々はTrySailのオタクでして、
その時に備忘録として始めてみたものの継続しなかったブログになります。

今回語りたいことは、私のSymphony～WE WILL!! Ver～についてです。
その中でも私の推しである鈴原希実さん視点での解釈を語りたいと思います。

私のSymphony
この楽曲はLiella!のライブやイベントで様々なアレンジで披露されています。
・始まりはみんなの空
・ラブライブ！スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ～Starlines～
・ラブライブ！スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ～What a Wonderful Dream!!～
・MTV Unplugged Presents: LoveLive! Superstar!! Liella!
・TVアニメ2期OP&EDリリースイベント
こうやって見ると主要なライブでは毎回披露している曲ですが、その時々のLiella!の状況を表現するかのようなパート分け、演出がなされているように感じます。

今回の～WE WILL!! Ver～は、Liella!の始まりから9人になるまでの歩み、その裏にある二期生の苦悩と葛藤が描かれていると、私は考えています。
楽曲中の鈴原希実さんの立ち位置、パート分け、過去の生放送やインタビューから彼女の歩みを辿っていきます。

全体の構成
"名前呼び合うように"の立ち位置から始まりますが、そこから下記のような立ち位置に各メンバーが少しずつ移動します。
下段→鈴原さん以外の２期生
中段上段→一期生、伊達さんは中央
中段/下段の間の階段→鈴原さん

歌い分けは一番が一期生メインのパートで伊達さん→他の一期生→伊達さん と伊達さんから各メンバーにバトンを渡していくような形式です。
二番は二期生がメインのパートとなります。
一番→二番→ラスサビと各構成で順番にLiella!、そして各メンバーの歩みを描いています。

一番Aメロ：一般公募オーディション
イントロが終わると各メンバーが移動しますが、
青山さんと鈴原さんが上手側下段にいて、位置も近いです。
一番中、鈴原さんは終始苦しそうな様子。

「チャンスはある日突然目の前に舞い降りてきた」

このタイミングで青山さんが鈴原さんを追い越し、階段を駆け上ります。
その時、青山さんの姿を鈴原さんが見ているんです。
これは一般公募で青山さんが一期生として合格を勝ち取ったことを示唆しているのではないでしょうか。

「ぎこちなく刻む一歩が」

鈴原さんが躓きながら中央にいる伊達さんの方向に歩みを進みます。
鈴原さんが二期生として参加が決まったのは、少なくとも一期生キャスト発表前とされています。(LoveLive Days Vol.30のインタビュー)
二期生メンバーとして合格しLiella!に、そして一般公募オーディションで見た"あの子"である伊達さんに一歩近づいた様子が描かれます。

一番サビ：一期生のデビュー
サビ始まりと同時に伊達さんの傍らに鈴原さんが座ります。
他の２期生は下段にいるのに対して、鈴原さんの座る位置はまさに一期生と二期生の中間なんです。

「ちっぽけな昨日までの私じゃない 奏で始めたんだ夢を」

一期生が夢を叶え始めた時、先んじて二期生として加入が決まっていた鈴原さんは、一期生に近い場所で、しかし陰ながらその活躍を見ているんです。
この時、鈴原さんは伊達さんに向けて両手を掲げています。

鈴原さんが伊達さんに対して向ける感情について、一つ触れたいエピソードがあります。
TVアニメ２期OPEDリリイベで私のSymphonyを9人で初披露し、
その後のMCにて鈴原さんが"始まりはみんなの空"の無観客イベントを現地で見ていたことが明かれました。

“この中に入ってやっていけるんだろうか”
“同じ一般公募なのに差を感じた”

一期生のパフォーマンスを間近で見て感じたこと、
そして私のSymphonyを9人で披露して伊達さんのパートを歌うことができ、
"劣等感"のようなものを克服できたと語っていました。
鈴原さんから見た一期生、特に伊達さんの存在というのは”憧れ”であり”壁”だったのではないかと捉えています。
まさしく私のSymphonyの歌詞にある"あの子"です。
差し伸べる手には単純な言葉で言い表せない様々な感情が込められているのかもしれません。

二番：二期生オーディション
ここで鈴原さんが立ち上がります。
そして、きな子/鈴原さんのソロパート。

「今は楽しいよって言いたい！ だってこんなに高鳴ってるよ」

鈴原さんは最初暗かったという話が二期生メンバーや自身のインタビューからもあります。
二期生オーディション時、
“きな子ちゃんになるために明るくなろう、笑おう”
としていたとのこと。(LoveLive Days Vol.30のインタビュー)
このソロパートは、そこから抜け出してきな子役に決まった鈴原さんから、過去の自分そしてこの曲を聞いている人への呼びかけになっているのではないかと思います。

ラスサビ前：Liella!二期生の加入
鈴原さんが下段に移動しうずくまりますが、そこに絵森さんが歩み寄ります。
二期生同士の馴れ初めは断片的な情報しかありませんが、やはり絵森さんがムードメーカーとなり打ち解けていったことが想像されます。
実際二期生同士は名前を呼び捨てし合っていますが、“呼び捨てで呼び合おうよ！”と絵森さんから働きかけていたという話もあり、そんな様子が描かれているのではないでしょうか。
これまで一人で二期生として準備をしてきた鈴原さんの元に二期生メンバーが集まって仲間になり、一期生と二期生が横一列に並びます。

ラスサビ：今
この時の鈴原さんは夢を叶えることができた喜びを全身で表現し、伝えようとしてくれています。
そして、鈴原さんが立っているのは伊達さんの隣です。
一般公募オーディションですれ違った時、
”あの子が合格するんだ” 　“私はどうしたらいいんだろう”(2021/6/8 Liella!生放送)
と思っていた存在と一緒に並ぶことが今できているんです。

3rdライブ大阪公演Day1
今回、私がこの楽曲について語りたいと思ったきっかけは、大阪公演Day1のある場面がきっかけです。

Liyuuちゃん「5人から9人になったLiella!はどうですか？」
会場から沸き上がる万雷の拍手。
涙を流す鈴原さんと絵森さん。

鈴原さんは両手で顔を覆って泣いていて、他のメンバーのMC中もしばらくは涙が止まらない様子でした。
5人から9人になる、新しいLiella!の一員になるということに対して、オーディション合格時から鈴原さんは長く向き合い続けてきたと思います。
これまでの道のりで彼女が抱えてきた苦悩や葛藤といった感情の大きさは計り知れないでしょう。
しかし、私のSymphony～WE WILL!! Ver～を通して彼女の姿に向き合うことで、その感情の一端だけでも触れることができたのではないかと。

9人のLiella!
自分の中ではLiella!が9人になって良かったというのは今となっては当たり前のことですが、それは最初からではありません。
生放送やファンミを通して二期生メンバー＆キャストのことを少しずつ知り好きになっていきましたが、本当の意味で9人になったことを受け入れることができたのはTVアニメ２期OPEDリリイベです。
二期生のことは好きだけれども、9人体勢のライブパフォーマンスを見て、もしかしたら5人の方が良かったと思ってしまうのではないかという不安が正直ありました。
しかしWE WILL!!でそんな不安は吹き飛ばされ、スター宣言と水しぶきのサインでここまで踊れるのかと感動しました。
もうTVアニメ２期1話ラスト きな子の「なんじゃこりゃ～」状態でした。

"Liella!が9人になって良かった"
こう思わせてくれたのは、まぎれもなく二期生の努力とそれを支えた一期生の存在があったからでしょう。
まだ見ぬ三期生も控えてはいますが、今は9人のLiella!のパフォーマンスを一公演、一曲、一瞬を噛みしめて焼き付けていきたいですね。