看病してたつもりが、気がつけば寝ていたと言う事に恥ずかしくなる主人公
「ぅ・・・・・・うぅん・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
彼はふと目を覚ました・・・寝ぼけ眼を起き上がる
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
目の前にいる九尾の狐と目が合う。パチクリとした目は瞬きする・・・さて、どうしたものかな
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
暫く沈黙が続く、いや本当にどうしよう?とにかく切り出さないとね、この空気から
「あ~・・・その、なんだ、大丈夫か?」
俺は目の前にいる九尾の狐に話しかける、服がボロボロで目のやり場に困るんだが・・・
今、そんな事気にしてる場合じゃないよね、でもしょうがないだろ?見えちまったんだから
正直な話、見事なまでに艶やかな体である・・・触れば溢れるだろう大きな胸と言い
腰のくびれと言い、尻尾に隠れて分からんがお尻は立派なんだろうね間違い無く
身長は・・・俺より若干高いだと?馬鹿な、180を超えてるって・・・でも割と好きですよ
じゃなくってだ、今の世代だと傾国の美女って言うのかね?よう知らんけど
「ああ、大丈夫だ・・・助けてくれたのはお前か?」
「さぁ?アンタを見た時には既に傷が治っていたようだけ・・・・・・ど?」
急に家の周りの匂いを嗅いで、それから俺に顔を近づけてスンスンと音を立てて匂いを嗅いでくる
「え?いや、ちょい・・・何やってんの!?」
俺は吃驚してつい大声を出してしまう、顔が赤いだろうな~間違い無い、何か体が暑く感じるし
「いや、やっぱりお前しかいないじゃないか、私を助けてくれたんだな・・・ありがとう」
最後のありがとうはポツリと言ったようで聞こえない。
「どうして俺がアンタを助けた事になんのさ?」
「私が目覚めた時、最初に私の身の心配してくれた
他にも、この場にいるのは私とお前だけで他の奴の気配も匂いもしない
お前にかけているその上着が私にかかっていたしで
どう考えても私を助けてくれたのはお前しかいないじゃないか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ここまで言われてはぐぅの音も出ない遊吾はただ唖然するだけだった
最初に身の心配をしたのが失敗だったなと心の中で舌打ちしながら思う
「どうしてお前は嘘を吐いたんだ?」
苦笑を浮かべながら遊吾に尋ねる
「さ~て、何の話かねぇ・・・」
九尾の顔から目を反らし、上を向きながら答える
さて、ここで脱線するが、この主人公に二つ名を与えるとしたら
暴れん坊の天邪鬼・旋毛曲りな変人・下衆い捻くれ者・自由奔放な旅人
いや、やっぱアレだ、天邪鬼な旅人で良いや
今ここに、主人公の二つ名が付いた。天邪鬼な旅人・黒沢遊吾・・・うん、完璧だ。
センスのねぇ二つ名でスマン、俺のネーミングセンスってそんなもんなんだわ(汗)
つか、天邪鬼も旋毛(つむじ)曲りも捻くれ者も似たような意味だった筈・・・脱線終了
「・・・・・・・・・それで、この後どうするつもりだ?」
これ以上話しても、この男は下手なはぐらかし方で何度も同じ問答を繰り返すだろう
そう思い彼女は目の前にいる男に尋ねる
「どうするって、何を?」
目を合わせず、上を向いたまま答える
「だから、私をどうするつもりだ?このまま都へと知らせに行くのか?」
もし彼が私を都へ知らせに行こうとするならば、私は自分の身の安全のため
間違い無く彼を殺さねばならない、彼が私の命の恩人である以上
そんな真似は決してしたくない。私は真剣な眼差しを彼に向ける
「あ~・・・そうだな、どうしようかね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼は上を向きつつ考える・・・いや、考えているかどうかさえ謎だが
彼が答えるまで彼女は黙っていた
(都・・・ねぇ、聞いた事も見た事もねぇ場所だが・・・楽しいのかね?)
どうやら九尾の狐の事はどうでもよく、都と言う物がどんなものか考えていた様だ
暫くの間沈黙が続く、彼女は彼に真剣な眼差しを、彼はボーッと上を向いていた
やがて暫く時間が経つと最初に切り出したのは彼だった
「そうだな、都にアンタの存在を知らせればさぞかし面白い事でも起きるんだろうな」
「・・・・・・・・・・」
彼の答えを聞くと、俯く九尾の狐
「・・・が、残念な事に俺は都なんて言う場所を知らん、それ以前にこの地理は詳しくない
良かったな九尾さんよ、俺が都以前にこの地理をあまり知らなくて」
からからと笑いながら答える、それを聞くと九尾の狐は顔を上げて、えっ?と言う表情をする
「さて、俺は再び旅に出るとしますかねぇ」
俺は重い腰を上げる、次の目的地はその都と言う場所にしよう
目の前の九尾さんには悪いが、この先自分でどうにかしてもらおうか
「・・・・・・なぁ、一つ良いか?」
俺がこの家を出ようとした時、後ろにいる九尾の狐に呼び止められる
「・・・なんだ?」
「その・・・お前の名前を聞いて良いか?」
「どうしてそんなもん聞くのかねぇ?・・・まぁ良いや、黒沢遊吾」
「黒沢・・・遊吾」
ポツリと彼の名を呟く
「満足かい?九尾さん・・・んじゃあ俺は行くからな、運が良ければまた会えるだろうよ、じゃあな」
俺は軽く手を振りながらこの家を去る
本当に運が良ければ、また出会えるだろうね
後ろから、この恩はいつか必ず返すと言う声が聞こえたが、お礼なんて必要無い
俺が助けた訳じゃない・・・たまたまあの九尾の運が良かっただけだ
本当にただそれだけ、あの九尾が助かったのは偶然・・・俺は何もしていない
そう思い俺は先程聞こえた言葉を記憶から無かった事にする。
駄文が短くて発狂しそうだ・・・・・・。