ずっと分かってたことなんだけど、なんとかなるって思い込ませてやってきた。
本当のこと知ったら周りの人らに心配かけるし、気使われんのやだし、同情されたくないし、もしかしたら離れてく人もいるんかなって思って、本当に数人にしか話してなかった。
子供には俺しかいないし。
今週末言おうかなって何回も考えたりしたけど、まだ一緒に時間を過ごしたい人がいて、あと1回会ったら!
あと1回一緒に出かけたら!
言う前にしてあげれなかった事してあげてから!
って毎回次は次はでずっと言えなかった。
でもやっぱりダメなもんはダメで。
ずっと耐えてきたけど
結局、病院に戻ってきちゃった。
そん時の正直な気持ち。
まず誰にも言ってないから誰もお見舞いなんて来ないだろうし
誰にも言わないで元気になったら何事もなく皆の前に現れてやろうって強がるので精一杯だった。
でも、次の日の朝何年も顔も見てなかった友達と後輩がいきなり病室にきた。
なんで病院にいるって知ったのかは教えてくれなかったけど、ずっと会ってなかったのが嘘みたいに昔みたいに笑いあって嵐のように帰って行った。
昼前には幼なじみで腐れ縁の1つ下のヤンキー女が子供連れて来た。
いつも通り、やっぱバカだなって言ってきたけど、お前が泣いたの初めて見たよ。
その後から毎日、飯食う暇もないくらいいっぱいの人が顔見に来てくれた。
ガキの頃の友達、先輩、後輩。
昔付き合ってた人。
その他も福島、群馬、埼玉、茨城、栃木、千葉、神奈川、東京、滋賀、大阪、兵庫、愛知、岡山、徳島、福岡から皆来てくれて。
懐かしかったり、恥ずかしかったり、緊張したり、笑ったり泣いたり大忙しの病院生活だった。
正直。お見舞いとか家族がたまに来るかぐらいにしか思ってなかったから
これだけの人が俺の為だけに会いに来てくれたのが嬉しくて嬉しくて。
ある人が言った。
お前はいつも1人で全部背負おうとするし、なかなか心開かないし、1人になりたがる!
大切な人との別れがあったかもしれんけど、失った物ばかり考えるな!
無いものは無い!
今のお前には何がある!
って。
そう言われた時、大切な物が見えてなかった自分が情けなくて悔しくてクソみたいに泣いた。
入院生活の中で俺に会いに来てくれた68人もの人達。
アホ見たいな物差し入れしてきた奴。
病院で酒飲み出すバカ。
昔の思い出話してあの時の気持ち思い出させてくれた奴。
昔は鬼みたいな顔してたくせに、優しそうなオッサンになってた先輩。
俺でもついていけないくらいの関西の悪ノリ。
帰れって言ってんのに時間ギリギリまでいた奴。
3日連続で来た暇人。
食って飲んでゴミだけ置いてった奴。
泣いてんだか笑ってんだかわかんない奴。
飛行機まで乗って来てくれた人。
看護婦さん居るのに、ずっと好きでいたんだよ。とか急に泣き出す元カノ。
お見舞いの封筒じゃ入り切らないからとか言ってコンビニの袋にお金入れて置いてったバカ。
今思うとまともな知り合いいないのか俺?って笑えるけど、皆の気持ち本当に嬉しかった。
136万もの見舞金。
どぉすんのこれ?
ってビビってたけど。
この皆の気持ち。
元気になって顔見せろ!
ってことかなって思ったから。
皆に会いたくて。
その為に使ったからね。
皆、こんな俺を愛してくれてありがとう。
