横浜NEXT「ライフプラン・ヒント」ブログ
このブログは皆様のライフプラン・シミュレーションに活用して頂くため開設しました。
人生設計にはファイナンシャルプラン(FP)・医療・保険・教育・介護…等々、様々なチェックポイントがあり、複雑になりがちです。
どんな方にも分かりやすく、全ての方に「ヒント」として頂ける様に記事作りをしていきます。

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がんの5年相対生存率

横浜NEXT「ライフプラン・ヒント」ブログ、初回シリーズは「がん」がテーマです。
がんの5年相対生存率
部位 限局 領域浸潤 遠隔転移
95.2 39.8 2.9 62.1
結腸 95.7 65.0 9.3 68.9
直腸・肛門 94.0 56.4 9.7 65.2
肝臓 33.2 10.4 3.2 23.1
肺・気管 68.7 18.6 2.8 25.6
乳房 97.7 78.4 27.6 85.5
子宮頸部 92.3 53.1 10.2 71.5
子宮体部 92.4 53.7 17.2 76.8
前立腺 97.6 79.2 39.6 75.5

限局:がんが原発臓器に限局しているもの。
領域浸潤:原発臓器の所属リンパ節または隣接する臓器に直接浸潤しているが、遠隔転移がないもの。
遠隔転移:遠隔臓器、遠隔リンパ節、などに転移・浸潤のあるもの。


出典:がん研究振興財団「がんの統計2009年版」

がん発生の仕組み・2

横浜NEXT「ライフプラン・ヒント」ブログ、初回シリーズは「がん」がテーマです。


がんの発生過程

がん発生の仕組み

1.イニシエーション

イニシエーション(初発)とは、正常な細胞のDNAに傷がつくことです。
DNAを傷つける原因には発がん物質発がんウィルス紫外線・放射線など様々な物があります。
「体の設計図」が変化すると、やがて細胞のコピーエラーからがん細胞が発生します。

2.プロモーション
プロモーション(促進)とは、細胞増殖の制御システムが乱れることです。
イニシエーションで変化した細胞が過剰な増殖を開始します。

3.プログレッション
プログレッション(進展)とは、過剰な増殖を繰り返すうちに遺伝子が更に変化し、悪性の細胞になることです。


初期のがん細胞は、数が100万個くらいまでなら重量は約1mg。
大変小さいので発見することが困難です。
しかし初期であれば、体の免疫機能が働いてがん細胞が自然消滅することも多いです。

がん細胞が10億個を超え、重量が1gぐらいになると早期がんと診断されます。
レントゲン・CT・内視鏡検査で発見可能です。

100億個を超えると進行がんと呼ばれ、他の臓器への転移が始まります。

1個のがん細胞が生まれてから臨床的な癌になるまでに、通常20~30年かかると言われています。
中高年以降になると、体の免疫機能や抵抗力が弱くなってくるので、がん細胞が生まれやすくなります。
これが高齢者にがん患者が多い理由です。



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がん発生の仕組み・1

横浜NEXT「ライフプラン・ヒント」ブログ、初回シリーズは「がん」がテーマです。
今回は、がんが発生する仕組みを考えます。

生まれ変わる60兆個の細胞

私達の体は約60兆個の細胞から組み立てられています。
細胞の寿命はおよそ3~5ヶ月。
次々に新しい物へと生まれ変わります。

つまり1年前と今日では「全く違う新しい細胞」が全身を構成しているのですが、だからと言って肌や髪の色が変わったり、身長が大きく伸び縮みすることはありません。
これは細胞中にある「体の設計図」DNAの働きです。
DNAには小さな細胞一つ一つの正確な設計図が刻まれていて、そのデザイン通りに新しい細胞を作り続けます。

60兆個もの膨大な細胞の中には、たまにデザインを間違えて、違う形に再生してしまう物があります。
プリント用紙のインク汚れや、ダビングしたCDのノイズの様なエラーですね。
このデザインエラーで生まれた細胞が「がん細胞」です。

健康な人でも、1日に約1,000個程のがん細胞が発生しています。
しかし通常はDNA修復遺伝子やリンパ球が、設計図のミスを修正したり、エラー細胞を退治するので、がん細胞が増殖することはありません。

全身の細胞の数  60,000,000,000,000個
1日に生まれるがん細胞の数 1,000個

1日に生まれるがん細胞の数は、全身の細胞中の約0.00000000000167%ですから、ほんのわずかな数。
しかし健康な人の体内にも常に潜んでいるリスクであることを、心に留めておくべきでしょう。



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日本人と「がん」~死亡原因第1位の病~


横浜NEXT「ライフプラン・ヒント」ブログ、初回シリーズは「がん」がテーマです。

日本人の死亡原因


日本人の死亡原因の割合 がん30.1% 心疾患15.8% 脳血管疾患10.7% 肺炎9.8% 事故3.3% その他30.3%。

(平成21年人口動態統計)

日本人の死亡原因第1位はがん。
死亡者の10人中3人が、がんで命を落としています。
男性では約4人に1人女性では約6人に1人ががんで亡くなる計算です。

がんの死亡者は、2位の心疾患・3位の脳血管疾患を合わせた数より多いのです。


なぜ「がん」が死亡原因第1位なのか?

1981年以降、日本人の死亡原因第1位は常にがんが占めています。
これはどういうことなのでしょうか?

1950年頃、日本人の死亡原因は1位脳血管疾患・2位肺炎・3位結核・4位がん…という順位でした。
しかし衛生環境や医療技術が改善、発達するにつれ、様々な死亡リスクが減少。
例えば1950年121,769人だった結核の死亡者は、2007年には2,188人まで激減しています。

時代とともに「不治の病」が「治る病」に変化していったのですね。
脳血管疾患や結核等を克服した結果、日本は長寿国となったのです。

前回記事『日本人と「がん」~罹患リスク・死亡リスク~』 の統計データの通り、がんは高齢である程、罹患リスクの増す病。
昔なら、がんに罹る前に他の病気で死亡していた人が、現代ではめったな病では亡くならずがんに罹りやすい年齢まで生きられる
がんが死亡原因第1位となったのは「日本が長生きしやすい国」という証拠とも言えるでしょう。

2025年には4人に1人が65歳以上という高齢化社会に生きる私達にとって、がんは「身近な隣人」
罹患リスクが高く、死亡原因になる可能性が高い「がん」にしっかり向き合い対策する。
長い人生をより良く過ごす秘訣に繋がると言えます。


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出典:
がん研究振興財団「がんの統計2009年版」
厚生労働省「平成21年 人口動態統計」
厚生労働省「成人病のしおり」

なぜライフプランが必要か?

ライフプラン(人生設計)がなぜ必要なのか?
その理由を考えてみましょう。

かつては真面目に働いてさえいれば、年々所得は上がり、結婚して子供を育て、マイホームを購入し、定年後はのんびりセカンドライフを楽しむことができました。
そんな人生が、ごく当たり前でした。

しかし右肩上がりの経済成長が終わり、年功序列・終身雇用制度はもはや過去の遺産に。
「勝ち組」「負け組」という流行語に象徴される通り、安定した人生を送ることが難しくなりました。
また、横並びだった価値観が変わり、多種多様の人生観・職業観・結婚観が尊重される時代でもあります。

昔の「人生テンプレート」がもう使い物にならない!

これがライフプラン作りが重視される背景です。

ライフプランは先の見えない時代に安定した人生を送るために」、そして自分らしい人生を送るために」、必要な人生設計図なのです。


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