こんにちわニコニコ

若手スタッフです。


弊社のホームページ で随時アップしている、経営に役立つ社長のコラムをブログでもアップしていきたいと思います。


5月27日更新のコラムは

「無理なものは無理」

誰がやっても成功しないビジネスになることを知る。


です。



 高度成長期やバブル全盛時は「何をやっても上手くいった」「知恵や体力を使わなくても、人・物・金が回っていた」等、ずさんな経営計画であっても、能力のない経営者であっても、どうにか格好がついたものでした。

 経営者に経営能力がなくても、甘い組織風土であっても、企業が継続できた古き良き時代が過去にありました。

 最近の大型倒産や民事再生に入った企業もそうですし、シャッター商店街になっている小売業や飲食業の実態を見ていても、そのことが街の様相から良く分かります。

 経営が上手くいかないで、最悪の事態になってしまう原因の一つには、このような社内の経営の手法の問題があるでしょう。その他に大変大きな要因は、企業や商店を取り巻く「外部要因への対応力」です。

 「外部要因への対応力」というと分かり難いので、咀嚼すると、「自社の市場(マーケット)からの様々な圧力に対する社内施策」ということでしょうか。

 どれだけ素晴らしい自社商品や自社のサービスであろうが、時の流れと共に陳腐化し、価値を失っているものです。

 自社努力でマーケットに合わせた営業政策で乗り切る企業も多いのですが、実態のマーケットからかけ離れた商品やサービスしか消費者に提供できない企業も存在します。

 商品・サービスの改良、業務改善や営業政策の切り替えがどうやってもできないでいる企業も一方では存在するわけです。

 マーケットの変化に対応できない企業は、ぐたぐたと商売を続けるよりも、撤退するか否かの判断を速やかに行い、撤退するときは、即時撤退を実施すべきです。

 撤退の判断基準を持っていないと、ダラダラと事業を継続し、傷を大きくする必要はありません。

 今日倒産した企業は、何年か前に速やかに撤退していれば、傷を大きくしないで会社を終わらせることができたかも知れません。

 シャッター商店街の経営者の皆さんも、マーケットのニーズと自分の立ち位置が見えていないから、自然淘汰されていくのです。イオンやヨーカドーなど大型店に勝つための小売業の戦術など山のようにありますが、意識レベルが低いため、ボクシングに例えれば、ボディーブローを打たれながら、気がつくと立ち上がれない状態になっているのです。

 マーケットの変化から企業継続が「無理なものは無理」

 誰がやっても成功しないビジネスの位置づけ(ポジション)になってしまったら、優秀な経営者であろうが、成功には結びつきません。

 できるだけ早くマーケットの実態を掴み、対応策を打つことが、ベストなやり方です。

 企業経営には自助努力も重要ですが、客観的に見れば「企業継続が無理」という判断ができたら、スッパリと撤退する経営判断を持つべきでしょう。

 過去のコンサルティングの経験からも、倒産に向かった企業の殆どは、「自社ブランド力や過去の栄光、社歴」などが邪魔をした経営者が撤退の判断を先送りし、ぐだぐだしている打ちに負債額が増加していく傾向が殆どです。

 また、こういう経営者は、外部のコンサルティングの意見を聞きたがらない傾向があることも付け加えておきます。


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