大手メーカーにて管理職を約10年勤め、同じ業種の企業で管理職を務める事になり、一番驚いた事は若い社員を取り巻く育つ環境の違いでした。
数万人も社員がいる企業では尊敬する上司や参考になる先輩と出会う事も多く、又、社員に対する教育システムも確立されているケースが多く、若い社員は多くのタイプの成功と失敗に触れ、自身のビジョンの参考としていきます。
しかしながら規模が小さくなると企業も年度の事業計画達成に精一杯になり、長期的な視野での人材育成が置き去りになり、即戦力の中途採用が多くなり、成果達成の為の人員配置となっていきます。
このような会社の多くの若いビジネスマンは自分の会社がどの様に社会に貢献しているかという企業理念を全く意識しません。そして誰を何を対象にしてるか考えない中でその都度毎の仕事に追われていきます。更には同じ失敗を繰り返し、改善する事を諦め、会社や上司、他人の悪口を職場で言う様になっていきます。
これでは会社も社員も成長せず、事業計画を達成することも難しくなり、更に環境は悪化していきます。
諦めた若いビジネスマンは新しい環境を求めて転職するケースも多くなりますが、前述した環境においては殆ど経験と言えるような物は無く、一からのスタートとなります。
この様な環境でも自分で育つ優秀な人も沢山いるとも思いますが、上司や部下又はビジネス環境において指導を受けることによって前者のような優秀な人と同様な成果を上げる人も沢山見てきました。
なによりも適切な指導を受け育ったビジネスマンは部下や後輩に指導を行い易く、長期的な人材育成の基となります。
優秀な人一人で出来る事は限られています。
人材育成の環境をつくり、人材に適した役割分担を明確にした組織がより多くの継続した成果をあげていきます。
今現在、私を育ててくた諸先輩の言葉や私自身の経験を基に部下や後輩を育てるべく悪戦苦闘していますが、より多くの悩める若いビジネスマンに向けてビジネス行動習慣の考え方を発信する事で「次に何をすれば良いか（NextAction)」を考える参考になればと思い本ブログを立ち上げる事としました。