瀬戸際のいたちごっこ

瀬戸際のいたちごっこ

来たる時に備え、心の刃を研ぎすませた重症ニートによる痛快エンターテイメント日記

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 巷では、血液型による性格診断とやらがしばしば話題にのぼっている。

 私は思う。人を血液型によって4種類に分類しようなどあまりに愚かなことだと。

 くだらない。

 
 "…そうだ!いっそのこと私が人間のタイプを分類してしまおう。"
 そんな考えに至ったのは、大槻ケンヂの自伝を読んだからか、風邪薬を服用しすぎたせいか、はたまた5月という季節のせいか。私にも皆目見当がつかない。



 
 私は人間を大きく5種類に分ける。
 血液型より、本質的であり社会的な分類である。

 私はmixi界の神になるのだ!



A→『自らの置かれた環境に不満を持たず、社会と適応して生きる人間』
 
 私は彼らを"聖人"と呼ぶ。
 彼らは周囲の人間に対し、弱音やネガティヴな要素がある発言を一切しない。逆に「頑張ろう」や「楽しくいこう」的な前向きな言動が目立つ。
 海外志向が強い人が多いのも彼らの特徴の一つである。


B→『社会に不満を抱きつつも、周囲に溶け込んでいく人間』
 
 いわゆる器用さん。
 日本人にもっとも多いタイプとも言える。
 彼らは察しが良く、場の空気を保つことに重きを置く。


C→『社会に関心がなく、自らの幸せのみを考える人間』
 
 ある種の愛すべき存在。
 彼らは物事を難しく考えるのを嫌う。
 自分が楽しければいいと考える故に、自分のことを話したがったり、度々KY的な発言をする人が多い。


D→『社会に不満を持ち、社会的動物であることをやめる人間』
 
 彼らは彼らのルールに従ってのみ生きる。
 好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。それを貫く潔さがある。
 オタクなどと総称される人間になるか、ヤンキーなどと総称される人間になるか、道は極端に二つに割れる。


E→『社会に不満ばかりを抱き、自分は周囲の人間とは違うと思い込む人間』
 
 周囲からするとダメ人間だが、彼らの多くは自分こそが高尚な生き物だと思い込んでいる。
 自分の思い通りにならないと「低俗が」などと毒を吐き、周囲のせいにしがちである。
 妄想好きが多く、6畳一間のアパートで一人、或いは同種の人間(E)といる時が、彼らにとってのオアシスである。



※ここでいう"社会"とは世界や国といった大きな対象から、周囲の友人・親・教師などといった個人を取り巻く身近な対象までの広義に渡る個人の環境を意味する


 もちろんこの世界の事象すべてが多様性を含んでおり、一個人だって多くの側面を持ち変容だってする。
 
 D・Eの人間が歳を重ねるにつれBとなることは多い。
 と私は思う。

 異性のギャップに惹かれるとよく聞く。
 これも「見かけはCなのに実はAなの!?」「Bのあのコが時折見せるEの顔」的な言い回しで説明できる。
 

【注】A~Eは決して社会的地位や人間的価値の優劣を表現するための記号ではありません
 



 
 今から6年前のこと。
 私は人間の本質を見た。
 当時のことを実況つきで紹介したいと思う。


 
 夜の大分の某公園。某高校のクラス会。

 ワイワイガヤガヤ  《なんだか楽しそうですねぇ》

 
 と、その公園にもう一つの集団が。  《一体なんの集団でしょうか》

 なんと某公園を縄張りとする地元不良グループ。  《ひゃー》


 ワイワイガヤガヤ  《そんなに騒いでたら不良集団に絡まれちゃうよ》

 
 『おい!!てめぇら黙れやぁ!!』と不良集団。  《キャー!怖い》

 ツカツカツカ  《なんか近づいて来てますよ。彼らは間違いなくDです》

 
 それに対し、某高校の松中君(仮名)。

 『あ??やんのかオラァ!?』  《え~!?お前Eの人間じゃなかったっけ?》

 彼は女の子の手前、かっこつけてしまったのです。  《EがDぶってしまったんだね》


 不良集団の一人と松中君は胸ぐらを掴みあった。  《おいおい。大丈夫か?》


 この時、某高校の他の生徒はというと

 すべり台の後ろに身を潜める男子。  《自分の安全第一。Cの典型的行動パターンですね》

 『やめなよ』と心配そうな女子。  《彼女たちはBです》

 
 そんな状況の中、一人の男子生徒が胸ぐらを掴み合う松中君と不良の間に割って入る。

 『おい!やめとけよ!』  《おぉ。かっこいい》

 でも足がガクガク震えてる。  《まさか?》

 そう。この男子生徒は6年前の私。  《どっひゃぁ!》

 私も女の子の手前、かっこつけてしまったのです。  《EがAぶってしまったんだね》


 しかし

 私の行動でコトが収まるどころか勢いを増すばかり。  《Aの器じゃないからな》

 私と松中君は不良集団ともみくちゃに。  《誰か警察呼んで~》

 クラス会のために新調した私のシャツの襟はダラダラに。  《Eの人間はクラス会ぐらいしかかわいい女子と話す機会ないからね》


 結局、公園の近所の大人たちに怒られて騒動は収まった。  《ふぅ》


 半泣きでヨレヨレのシャツの私。  《ちなみにシャツは福岡まで行って買いました》

 怒りの収まらない様子の松中君。  《EのくせにDの要素も強いなぁ》

 そこに

 某高校のアイドル林さん(仮名)。  《ドキッ》
 
 「二人ともかっこよかったよ。」  《間違いない!彼女はAだ!》


 私も松中君も妙な満足感を得ていた。  《そりゃ。Eの二人が主演の舞台成功させたからな》



 後日、林さんは私たちに絡んできた不良集団のうちの一人と交際を始めた。 《Aの行動や心理を、Eが理解するなど到底不可能なのだ》