ニュースで英語:ガラスの天井って何のこと? | ウルトラマリン:大人のためのやり直し英語

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ニュースを見ていたらびっくりしました。

 

大阪の吉村知事が「ガラスの天井」という言葉を使っていました。

いつ割れてもおかしくない状態をガラスに喩えたとのこと。

 

(↑は大英博物館のガラスの天井…)

 

英語をよく使う身からしてみたら、「ガラスの天井」は、

能力のある女性やマイノリティが組織のなかで要職につけない状態を指した表現です。

 

そのまま、Glass ceilingと言います。上が透けて見えているのにどうしても破れない

「目に見えない制限」を指すもの。40年以上前にマネジメントコンサルタントの

マリリン・ローデンさんが造った言葉です。

 

The term "glass ceiling" refers to the sometimes-invisible barrier to success that many women come up against in their careers. Management consultant Marilyn Loden coined the phrase almost 40 years ago but says it is still as relevant as ever.

 

 

 

 

一方で、glassはガラスは簡単に傷つきやすい、脆いものの喩えに使われることもあります。

 

heart of glass といえば、感情が傷つきやすい状態のこと。

外部からの影響を受けやすい、fragile=壊れやすい、という意味があります。

 

ただしこれは、どちらかというと恋愛感情に関して使われる言葉です。

 

 

 

 

日本語でも「ガラスのハート」という表現がありますしね。

遠い昔、ガラスのジェーネレーション、さよならレーボリューション♪って歌がありましたよね。

 

知事の言う意味で使えないこともないけれど、コンテクストを考えると苦しいかな。

 

 

女性やマイノリティの社会進出、昇進については、

Glass Ceilingにぶつかっているのではなく、

Broken Ladderを登っているのだという説も。

 

BBCが動画で説明しています。(日本語字幕付き)

 

 

 

ドイツでは上場企業に対して女性役員の任命を義務付けました。

 

「役員に占める女性の割合(16年時点)はG7ではフランスが37%とトップで、

平均では約23%。日本は3.4%にとどまる」(日経新聞の記事から)

 

日本は3.4%!すごいですね。

 

個人的には企業の通翻訳者を長年やっていましたが、私の上司はほとんどが女性役員でした。

日本企業はわかりませんが、外資系企業は女性の部長や役員が珍しくないように思います。

 

手っ取り早く出世したい女性は外資系企業で働くのが正解かもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

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