「ララ・ムームー」第一話・新作・ちー姐さんありがとう・無茶振り大好き♪
DAIDO!NOGYO!
N4(農業四天王)のNTGです。
わたくし、今まで、何度か無茶振りをされてまいりましたが、今回(65番目のコメント・クリック)
はマジでスルーしたろかと思いました。
わたしの無茶振り請負人生の中でも、今回のは、ベスト10位ぐらいにはランクインです。
しかし、うかつにも、無茶振り主(クリック)
のキュートでプリチーな小悪魔的魅力に屈してしまいました。
話変って、日本を代表するロックグループといえば、国民の100%ぐらいの方が、間違いなく菊池桃子率いるラ・ムーを真っ先に頭に思い浮かべると思います。
この神聖な伝説を題材にネタ・・・、物語をやろうかどうか悩んだ挙げ句、やっちゃいました。
本編どうぞ。
「ララ・ムームー~伝説になった奇跡のロックバンド~」 第一話
「ダメだ!オレが求めているのは、こんな声じゃない!」
床に投げつけられたヘッドフォン。
天才ギタリストのTAKUMIは苛立っていた。
もう、13時間もデモテープを聴き続けている。
”神の旋律”と呼ばれる彼のギターテクニックは、唯一無二のヴォーカリスト、TERUOの歌声により、そのポテンシャルが極限まで引き出される。
その音楽を耳にしてしまった者は、間違いなく彼らの虜になってしまう。
人気絶頂だった彼らのバンド、“グレイト“は、日本を飛び出して、世界に活躍の場を求めた。
まずは、アメリカを目指した。
しかし、全米ツアーが決定したその当日、TERUOは不幸にも豆腐の角に頭をぶつけて帰らぬ人になってしまった。
「チクショー・・・。TERUO・・・。やっぱり、お前の声じゃなきゃ、DAMEだぜ・・・」
何人もの実力派シンガーの歌声の中に、天才ギタリストを満足させるものはなかった。
TAKUMIは、ぬるくなったコーヒーを口にして、ソファーに体を預けた。
本格的に気分転換をしようと思い、テレビのスイッチを入れた。
プロ野球の試合中継が映し出されている。
TAKUMIは、野球には全く興味がなかったが、テレビはそのままにしておいた。
目を閉じて、浅い眠りを弄ぶ。
数十分後には、意識が半分以上はっきりしてきたので、目を開いた。
壁にかかった時計を見ると、夜の10時を過ぎている。
テレビから、少し前に流行った歌謡曲が流れている。
(こういう、誰にでも親しみやすい音楽もいいな。今のオレには、KOKOCHIいいぜ)
聴いていた曲が終わり、次の曲が流れだした。
ポップで、明るいメロディーラインの前奏が懐かしい。
歌が始まった。
「!!!」
TAKUMIは、ソファから体を起こし、勢いよく立ち上がった。
手には、愛機のレスポールが無意識のうちに握られていた。
(なんだ・・・、この感覚・・・)
TAKUMIは、たまらなくなってギターを構えた。
ピックを口にくわえたまま、手に馴染みきったギターネックを握ろうとした。
キュイーン・・・・・・。
6本の弦が、何もしていないのに、小さく震えて、微量ながら音を奏でている。
(共鳴しているのか・・・?この”声”に・・・)
TAKUMIは、意を決して、ギターを弾いた。
第一音が放たれた瞬間、TAKUMIの全身に衝撃が走った。
(TERUO・・・。そうだ!初めて、TERUOの歌を聴いたときも、こんな感覚だった・・・)
TAKUMIは、テレビの曲が終わるまで、一心不乱にギターを弾き続けた。
魂を込めた演奏は、TERUOと一緒にステージの上にいたとき以来だ。
超絶テクニックが惜しげもなく繰り出される。
死にかけていた神の旋律は、その輝きを取り戻した。
ただ、その音を聴いている聴衆は、TAKUMIの心の中にいる一人だけだった。
(TERUO・・・。聴いているか?お前以外にも、この音を出させる”声”の持ち主がいたぜ。どうやら、お前との約束は守れそうだ。オレは、ギターを引き続ける。生きている限り、音楽をやめない。なあ、いいだろ、TERUO?オレと、この”声”を会わせたのは、お前なんだろ・・・)
テレビの画面には、一人の女性アイドルの過去の映像が映し出されている。
TAKUMIは、ギターを置いて、マネージャーのエヌティジに電話をかけた。
第二話(クリック)に続く
(なんか、映画化がどうとか言ってたような気が・・・。)
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