古くは、「E7系」「W7系」など鉄道オタクに使われていた○○系という言葉、その後、AKBの「アキバ系」、今どきの男女を表す「草食系男子」「肉食系女子」などを経て、最近は演歌業界に異変をもたらせているというから驚きだ。今年に入り、異色の○○系演歌歌手と呼ばれる新人、中堅演歌歌手が、続々とNHK歌謡コンサートに出演しているという。
「NHK歌謡コンサートといえば、出演後にはCD注文が殺到、“紅白歌合戦の登竜門”とも呼ばれていて、演歌歌手にとっては憧れの舞台です。ここにまず登場したのが花咲ゆき美(32)。昨年、インストアライブでお客の膝元で寝るということで“睡眠系”などと話題になった彼女が今年1月28日に出演したのです」(音楽関係者)
今後は渋谷系ファッションでギャルとコラボレーションし話題になった“渋谷系演歌プリンス”の松尾雄史(22)も5月20日に出演する予定。
また、元トラック運転手という異色経歴でつけられた“ガテン系演歌歌手”竹村こずえ(35)も6月3日に出演の予定だという。
■メディアが飛びつき
○○系演歌歌手の“仕掛け人”日本クラウン宣伝部チーフ吉野琢庸氏が言う。
「もともと、歌手本人が持っている特技や容姿、人間性にキャッチコピーをつけただけなのですが、思わぬ方向でメディアに面白がられているということなのでしょう。演歌という世界の中で、新しいひとつのムーブメントになってくれればうれしい限りです」
演歌の動向に詳しい有線放送キャンシステムの伊東明芳氏もこう言った。
「花咲ゆき美と松尾雄史に関してですが、話題になってからは、お客さまからの楽曲リクエスト、問い合わせもたくさん頂いております。さらなる飛躍を見守っております」
当初は「ちょっと無理やり感がある」なんて覚めた見方もあったこの売り出し方、はてさて、どこまで広がりますか。
- 紅白も大河も…情報タダ漏れのNHKが本腰入れて犯人捜し
- また変り種「ロック出身」「中大卒」アラ50演歌歌手デビュー
- 綾瀬「ふたたび」…紅白“天然”司会に「来年も」の待望論
- 「演歌界のCM女王」川野夏美の“実力”
- 紅白引退の“御大”に意外な過去…北島三郎は漫才師だった!