詐欺：風力発電絡む投資勧誘話、７０代女性２８２０万円被害 延岡署が捜査 ／宮崎
県警捜査２課と延岡署は３日、延岡市内の７０代の女性が風力発電建設への投資を勧誘する詐欺被害に遭い、現金約２８２０万円をだまし取られたと発表した。同様の被害はこの件を含み全国８道府県で１０件報告されており、被害額は計約５３００万円にのぼるという。
県警は詐欺事件として捜査している。捜査２課によると、７月上旬、女性宅に投資運用を募るパンフレットが郵送で届き、後日、送り主の東京都新宿区の会社の子会社の社員を名乗る男から「風力発電の運用権を購入しないか。購入口数に応じて配当がある。
人気商品で申し込みが殺到している」と勧誘の電話があったという。女性は社員の言葉を信じて案内された投資会社のフリーダイヤルに電話し、指示された口座への振り込みや私書箱への宅配など計９回にわたり、現金約２８２０万円を送ったという。
女性は８月下旬、同社と連絡が取れなくなったことから３日に県消費生活センターや延岡署に相談をして被害が発覚した。
県警によると、投資名目の詐欺被害は１０年１件、１１年２件だったが、今年は８月１０日現在で４件。被害額は計約２９００万円にのぼるという。「投資勧誘などの電話があった場合は警察や消費生活センターに相談してほしい」と呼びかけている。
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