ジリジリと円高が進んでいる。
日経平均株価も4年ぶりの高値。

政府・日銀そろっての
「踊り場」脱却宣言や、
衆院解散による改革の推進、
12日発表のGDP速報値などを
好感したものだろう。

一方、原油先物市場では、
WTI(テキサス産)、
東京(ドバイ産)、
ロンドン(北海ブレント)とも
最高値を更新している。

株式や為替の市場は
上向いているものの、
経済のファンダメンタルズを考えると、
原油価格高騰という
大きなリスク要因が残っている。

市場関係者の間では、
ヘッジファンドが株式、為替市場に
短期的資金をつぎ込んでいるだけとの
情報もある。

目先の数字に一喜一憂せず、
着実に「実態経済」を回復させるべし。

それがバブルの教訓なのだから。

がんばれ、日本!




小泉総理が郵政民営化に
反対した全議員の選挙区に
対抗馬を立てるという。

小林興起氏が記者会見し、
猛烈に反対を表明。
 
それもそのはず。

「刺客」として立たされたのが
小池百合子環境大臣。

東京10区は
自民、民主、無所属、共産の戦いになる。

これは大変。

このような「郵政反対派壊滅作戦」を
全選挙区で展開するのだという。

こうなると今回の解散総選挙の対立構図は、
自民賛成派vs旧自民反対派の戦いとなる。

一時は「民主党政権誕生か」とも言われたが、
結局は自民党内の「コップの中の嵐」。

民主党としては、選挙の争点から
「郵政」を切り離そうとしているが、
「郵政解散」「郵政族壊滅作戦」という
うまい演出をした小泉総理に
またしてもやられてしまったようだ。

民主党は
もっと存在感を発揮せねば。

がんばれ、民主党!



ついに「踊り場脱却」宣言。

内閣府は月例経済報告で
輸出、輸入、個人消費が改善したとして、
景気の基調判断を上方修正。

景気回復基調の中で続いていた
一時的な停滞=「踊り場」から
脱却したことを宣言した。

竹中大臣は記者会見で、
「踊り場から脱却した状態」を明言。

「踊り場をほぼ脱却」とする
日銀より踏み込んだ景気判断と言える。

これまで景気認識については、
政府より日銀の方が前向きだった。

日銀はすでに先月の段階で
「踊り場を脱却しつつある」と表現していたが、
それを追い抜かして
政府が景気判断を上方修正したのは、
「郵政総選挙」に向けての
政治的メッセージだとも受け止められる。

しかし、日本経済のリスク要因はまだある。

中国の経済発展による自国生産増加は
日本からの輸出を減少させる一員となるし、
最高値を更新した原油高も
製造業を中心とした日本の産業界に
ダメージを与えることは必至だ。

さらに、景気の転換点は、
3ヵ月連続で同方向に進んだ場合に
下されるのが通例。

これまで慎重にも慎重を重ねてきた
政府の景気判断からすると、
今回の上方修正&「踊り場」脱却宣言は
若干、違和感を覚える。

政治的打算のために
景気認識を歪めてはならない。

大丈夫か、竹中大臣!



ついに参議院で郵政法案否決、
そして衆議院解散。

小泉総理は解散後の記者会見で、
「郵政民営化に賛成する候補しか
 総選挙で自民党公認しない」と明言。

これだけなら「独裁」と言われても
仕方ないだろう。

しかし、小泉総理は同時に、
自民・公明で過半数が取れなければ
自ら退陣する意向も表明。

勝つか負けるか、
自らの政治生命をかけて
徹底的に決着をつける覚悟だ。

ここまで自分を追い込み、
反対勢力を追い込み、
国民を追い込み、
それでも
自分の理想を実現させようとしている。

私はこれまで、小泉総理のやり方は
いささか乱暴だと述べてきたが、
自ら「審判」を受け、
結果次第では責任をとる決意ならば、
単なる「独裁」ではなく
「リーダーシップ」だと評価したい。

がんばれ、小泉総理!



もう解散は避けられそうにない。

小泉総理は「それは○○に任せている」と
人に丸投げを続けてきた。

しかし、
「味方」が少なすぎた。

詰めが甘すぎた。

結局、
「変人」と「変態」の
郵政夢物語だった。

孤独な小泉総理大臣。

ここまでよくやった。

お疲れさまでした。