特に北海道方面で大地震が発生すると殉職した防大同期の酒井君のことが頭を過ります。平成6年10月5日に生起した北海道東方沖地震に際して酒井秀春3佐(2佐に特別昇任)はRF-4E偵察機の機長として発進し、悪天候下の噴火湾沿いを低高度偵察中、静狩峠の山に激突し、帰らぬ人となりました。



北空司令部の幕僚長を務めていた21年の10月に現場近くの八雲分屯基地が行う現場慰霊祭にふたご会(防大25期航空同期会)の一員として参列する機会を得ました。八雲分屯基地の隊員には、事故発生時から今日まで連綿と尽力してもらい心から感謝しております。後席で航法を担当した航空学生出身の三浦正晴2尉(1尉に特別昇任)の御遺族も隊員が造ってくれた階段状の山道を登られました。